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ここは独断と偏見による映画評のコーナーです。
映画館で見た映画だけにしぼってあります。
ネタばれもありますので、まだ見てない映画のレビューを読む時は気をつけてください。
☆は5つが最高です。

●●Movie No.90●●
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K-19  ☆ 2002 Dec.
 ハリソン・フォードとリーアム・ニーソン主演で潜水艦モノ!予告編見たら北極海の氷の中をズババーって突進する大型潜水艦!これはスリル&アクションを期待しろ!ってことでしょ?
 ところが、どうよ!

 結局は敵艦は一隻も現れず、なんのアクションシーンもないまま、自分ら(ソ連)の造ったガタガタな機械のせいで原子炉がぶっこわれてエライコッチャ!大事故やがなー!と、あわてふためく潜水艦乗り組み員たちの図。あげくのはてに、原子炉の修理のために決死の覚悟で炉内に入って行く(行かされる)英雄たちの図。最初は自分の護身のために無茶なことするヤツと思われていた艦長も、だんだん「あー、実はいい人だったのね」と気が付く副艦長の図?

 どれもこれも、しょーもないんじゃー!

 潜水艦モノはハズレがないはずやったのに、これは大ハズレ!「U571」「クリムゾン・タイド」「Uボート」を見習えっちゅうねん。実話をもとにしたっていうけど、おもろない実話なんかより、おもろい作り話を見せてくれ!っちゃうねん。映画でしょ??

 それとね、「被爆」ということに関しては、我々は日本人なのよ。お前ら、アメリカ人には理解できん心情というものがあるのよ。だーめねー!全く分かっちゃいないね。

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●●Movie No.89●●
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ゴジラXメカゴジラ  ☆☆ 2002 Dec.
 ミレニアム・ゴジラがそのまま使われてるんかな?と予告編見て思ってたけど、そうじゃなくて、新しく造ったスーツでゴジラ登場。正面から見ると顔がかなりへん平やが、う〜ん、まあ許せるか。まあまあ、悪役っぽくてカッコええか。放射火炎吐くときセビレが「バチッバチッ」てショートしたみたいな音鳴るのもいいか。吠えるときに空に向って吠えてるのもいいか。

 新メカゴジラもロボット工学から生まれたフォルムっていうけど、いつもといっしょやん。でも、まあええか。いろんな武器が飛び出すのもアニメっぽくてええか。しかし、そんなに軽々と飛び回れるはずないんやけど。まあ、シッポがちょんぎれてないし、これもよしと。

 ところが、ドラマがいけない!くさい!おもろない!またかー!の連続。

 だいたいゴジラを迎え撃つ自衛隊の女性隊員が主人公というのは「対メガギラス」の桐子と同じでしょ?自分の仲間をゴジラにやられたというトラウマも、これまた同じ!「生きてちゃいけない命なんてない」なんちゅう臭い台詞はいらんでしょ。
 こんな脚本、大人にも子どもにもアキマセンです。ちょっと勉強しなおしなはれ、東宝ハン。

 それと、CGの臭い使い過ぎにはよくよく気をつけましょう。作った本人たちは「うん、カッコいい」って悦にいってるかもしれんが、全然あきません。臭い、臭い!

 自衛隊全面協力で、基地内で町のセットを立てて撮影したらしいけど、そこらへんの迫力は認める。それなら「ガメラ2」なみに「戦争映画」にしたらよかったんやん。だから女性隊員はイランっちゅうねん。男の戦いに女はいらん。なんで、更衣室が男女いっしょやねん。そんな自衛隊ならオレが入る。

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●●Movie No.88●●
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マイノリティ・レポート  ☆☆☆ 2002 Nov.
 これでもかー!と言わんばかりの宣伝と、スピルバーグやでー!トム・クルーズやでー!未来モンやでー!おもしろくないはずないやんかあー!という世間の受け止め方。こういう現象になると、どうも斜から見てしまうボクですが、やっぱ見た後も「いやぁ〜、ホンットによかったですねえ〜」とは、よう言わんわ。

 殺人(犯罪)が起こるのを予知して未然に防ぐというシステムが50年後には出来上がるらしいんやが、その捜査官トム様自身が殺人を犯すという未来が予告される!さあ、どうする?「誰でも逃げる」これが映画のキャッチコピー。なんとチンケでなんと陳腐なセリフ。くっさぁ〜。

 逃げながら真実を探っていくトム様。ところが、どんなにあがいてみても殺人は必然的に起こるという運命のいたずらー。←こういう設定(ストーリー)は他の映画でも見たような・・・。

 それにしても総製作費用いくら?こんなにゴージャスでハデで、なんでもテンコ盛りの画面を作る必要があったのかしら。フィリップ・K・ディックの原作だけで十分なはず。きっちり地味〜に、ストーリーを追いながら、サスペンスを盛り上げるような雰囲気で映画を作ってもよかったんとちゃう?

 近未来のCGの派手さがどうも鼻に付いてしもて、50年先にはホンマにこんなんになってるんかぁ〜??という疑問がわいてきて、どうもシックリこなかった。こういう映像はもうお腹いっぱい。

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●●Movie No.87●●
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ジョンQ  ☆☆☆☆ 2002 Nov.
 やっぱりデンゼル・ワシントンは「いい人」が似合う。ホントにいいお父さんです。愛する息子の命を助けたい!その一心で人質をとって病院に立てこもる。心臓移植の手術料なんて高くて払えない。月賦でなんとかならん?ダメ?でも「いい人」だから病院の先生や患者さんたちには迷惑かけない(かけてるけど)。

 要求は心臓移植のウェイティングリストに息子の名前をのせること。その交渉人としてロバート・デュバル!!名演技が期待されるところ。シブいやろなー!・・・ところが全然活躍しない。なんじゃあーそら!
 イヤミなキザ署長にレイ・リオッタ。こいつはこういう役、ハマるハマる。ほんまにいやらしい顔してるなあ。
 心臓のお医者さんにはジェームズ・ウッズ。う〜ん、どんなもんでしょう、この人がお医者さんっていうのは。どうも信用できませんよねえ、この人。ちょちょいのちょいって手術しちゃったけど、どうも信用できないですねえ。心臓の管、つなぎまちがえてたりしてネエ。

 ネタばれしないようにストーリーの展開は言いませんが、ドラマのまん中ぐらいから涙がとまりません。ジョンQさんが息子にお別れを言うシーンぐらいから、涙が流れっぱなし。そこへ心臓のドナーが!!もうアキマセン。オッサン、泣きたい放題。こういうときには、いつも空いてるワーナーマイカル東岸和田はいいのだ。

 久しぶりに映画館でエンエン泣ける映画でした。お涙ちょうだい映画だとか言わないで、みんなも見て、遠慮なく泣きましょう。

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●●Movie No.86●●
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ハリー・ポッターと秘密の部屋  ☆☆ プラス オマケ☆☆ 2002 Nov.
 どういうわけか「原作、読んでから見た方がいい?」とかいう言い方が前作から流行りだしてる。そんなこと言うやつはオカシイ!だって、それなら原作ありの映画は全部「読んでから見た方がいい?」って聞け!っちゅうの!映画は純粋に映画、小説は純粋に小説です。

 さて、1作目をボロくそにゆった責任もあって、ちゃんと見に行って(タダ券もらったし、あのアメ村のパラダイススクエアという劇場も行っときたかったし)来ました。

 正直ゆって、おもろい!1作目よりも数倍おもろかった。

 なによりもハーマイオニー・グレンジャーのエマ・ワトソンちゃん。かわいいー!前作よりも美しさアップ。かわゆいーっ!
 このハーマイオニーちゃんの大きなきれいな目が涙でいっぱいになるシーン。くそドラコ・マルフォイに「ダーティー ブラッド(汚れた血統)!」とか悪口言われて、くやしくてくやしくて、あまりのくやしさに涙がこぼれそうになる。でもポロっとは泣かない。じっとがまん。くぅ〜〜!オジサンはこういう女の子の涙には弱いのよー。これでコロっとイチコロよ。オマケに☆ふたつ!
 こんな可愛い子を泣かすなんて、このヤロー、ドラコ・マルフォイ!表に出ろ!勝負つけたる!このオッサンがカタつけたるわい!
 ところが、最終的にはドラコは痛い目にも恥ずかしい目にも合わずに安泰じゃん。ここがイカン!女の子を泣かすようなマネしといて、なあんにも罰がないなんて、おかしい!これがこの映画の弱点じゃ。

 それにしてもハリポタ役の男の子、いつまでたってもダイコンやなあ。ヘタくそまるわかりやん。どんなときでも同じ表情。ここもこの映画の弱点。こんなんやったら「ハーマイオニーと秘密の部屋」にして作り直した方がええんとちゃう?次からはキミ、もうクビ!ユー・アー・ファイアードですぞ。

 石にされたハーマイオニーちゃんが復活して戻って来たとき、ハリポタにはハグした(抱き着いた)のに、なんでロンには握手だけなの?そのときのロンの複雑なビミョーに悲しそうな表情、これはよかった。ここもこの映画の弱点。世の中にはハリポタのような優等生じゃなく、ロンみたいな人間のほうが多いはず。そういうキャラがおいしい目(よかったネって思えるような)にあわないのはダメ!

 映像的には文句なかった。エンディングロールの後にでてくるオマケシーン(最後の最後まで見ていましょう)は見のがしたとしても損はない程度の寒さ。音楽も前作よりもよかったかな。CGの座敷しもべの「ドビー」にはアカデミー助演男優賞を!

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●●Movie No.85●●
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ショウタイム  ☆☆☆ 2002 Nov.
 テレビ(メディア)と警察の捜査とが絡む映画でデ・ニーロが出てたといえば、「15ミニッツ」やねんけど、この映画もテレビが警察の捜査をエンターテイメントに仕立てようとする話。ところが、エディー・マーフィーとのコンビだから案の定「お笑い」系。

 エディー・マーフィーも40を越えたし、デ・ニーロなんかもうすぐ60!このコンビが「リーサル・ウェポン」並みのアクション刑事(デカ)ものでハマるんだからどっちも大した役者さんですわ。

 気晴らしにドカっと笑いたいと思って見に行ったから、まあまあ安心して見れたし、まあまあ笑えたし、二人の演技もきちんとしてた。
 「デンジャラス・ビューティ」と同じ役回りのウィリアム・シャトナーも笑えたけど、あの美女のレネ・ルッソがやっぱり年には勝てんなーという程、オバハンらしくなっちゃてるのにはガクーときた。「アウトブレイク」のときはキレかったのになー。

 しかしネ、ハリウッドも刑事アクションもの撮るネタに尽きたのかねえ。こんな「セルフ・パロディ」作って、映画の刑事ものなんて大ウソなんですよーとか笑い飛ばしてしまったら、自分で自分の首を絞めてるようなもんやんか。

 ほんま、最近のハリウッドはアカンで。弱ってきてる。誰かなんとかせえ。

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●●Movie No.84●●
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9デイズ  ☆ 2002 Oct. 原題(BAD COMPANY)
 結局のところ、洋画の配給会社はどんな意図で「予告編」を作っているのでしょう?何を考えて予告編を作ってるんでしょう。

 例えばこの映画の場合、「残された時間は9日間。衝撃のカウントダウン・アクション」というような感じで、「パールハーバー」「アルマゲドン」の製作者ジェリー・ブラッカイマーが放つ超巨編(風)なわけ。

 ところが、衝撃の9日間なんて、アっという間に終わっちゃって、カウントダウンなんてあったの?いつのまに・・・。さすがブラッカイマーだから、どっかからお金をせしめてきて、巨額を投じて、プラハ現地ロケもやってるし、軍隊も投入して派手にドンパチやってるけど、このストーリーにお金をかける必要があったんでしょうか?

 ヒップホップ系マシンガン・トークのコメディアン、クリス・ロックがガンガンしゃべりまくるはずが、オトリの古美術商になりすまして変にお上品な「おカマ」英語をしゃべらされるとこだけがウリ(アメリカ人の客には受けるところ)なのよ、この映画。

 それなら、そういうふうに配給会社も予告編を作ったらええし、この映画のウリはどこだ!ぐらい分かってから売り込み作戦やってよ!「クリス・ロックがおもろいでっせ〜、お客さん!ちゃんと吹き替え版もありまっせえ〜。声の出演はダウンタウンの松本でっせえ〜。」ってね。
 そうじゃないから、もっと緊迫した「なに!テロリスト?ニューヨークで核爆発?!」というハラハラドキドキを期待してる客には「なーんじゃ、これは」としか見えないじゃん!

 アンソニー・ホプキンスも老体にむち打って、アクションシーン(かなりがんばって走ってました。自分でもなかなかカッコよかったじゃろ?と満足げ。)を見せてくれるけど、キャラが「上司の命令にはさからわないサラリーマンCIA引退間近で若い女性職員に手は出すな」という平凡さで、なんの魅力もない。

 とりあえずニューヨークのロケシーンはうれしいから、☆は一つあげときましょう。

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●●Movie No.83●●
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ロード・トゥ・パーディション  ☆☆☆☆ 2002 Sept.
 なかなか気に入ってしまった。邦題が全くのカタカナというのがあまりにも芸がないんやが、これを「破滅への道」とか「地獄の1丁目」とか和訳してしまうとダメやし、内容から「おとっつあんはつらいよ」とかにしたら誰も見に来んやろし。難しいとこや。

 1930年代のアメリカ。世はまさにギャングの時代。渡世の義理と人情で男たちが生きている時代やね。女の出る幕、なし!だから、お父さんの映画にできたのね。お父さん向けじゃないよ、テーマがお父さん。お父さんは辛いのよ、ねー。

 ストーリーは簡単。意外と先が読める。ギャングのボス、ルーニー(ポール・ニューマン)は実の息子コナーよりもマイケル・サリバン(トム・ハンクス)を右腕として頼っていた。マイケルの子どもたちを孫のように可愛がるルーニー。コナーはマイケルに嫉妬と憎悪を感じるようになる。
 ある夜、マイケルの息子が「殺人現場」を目撃したことから、父と子の逃避行が始まる。

 ていねいに作られてます。きちんと映画を作ろうという監督の姿勢がうかがえます。こんなもんかな?という「えーかげんさ」がありません。すみずみまで心が行き届いてるという感じです。

 監督は「アメリカン・ビューティー」のサム・メンデス。音楽も「アメリカン・・・」のトーマス・ニューマン。撮影も「アメリカン・・・」の人。ということで、なんとなく感じが似てます。

 ただ、トム・ハンクスがギャングのわりには、あまりにも人格者然としてて悪そうなとこがない。ギャングやねんから、どっかに悪党っぽさがほしいよね。始めっから「いいお父さん」っぽいから、息子との旅の途中でだんだんと絆が深まるというムードに欠けた。
 逆に息子の方が、オープニングの雪のシーンの冷たさがだんだんと溶けていくように、父親に対する気持ちが変わって行くという演技になってた。

 ジュード・ロウの殺し屋はなんとも変わったキャラで、大きな存在感があった。最後はアルカポネの命令じゃなくて、自分の意地というか遺恨を晴らしに来たんやろね。そう感じさせる目つきがよかった。

 ポール・ニューマン、ほんまにふけてしもたけど、やっぱり貫禄というヤツです。それらしく見えるし、バカな息子をやっぱりかばってしまう父親の弱さが出てました。トム・ハンクスに殺される時の「お前に殺されるんなら本望じゃ」みたいな、日本のヤクザもんにも出てきそうなセリフ。しぶ〜い!

 ギャングものならこれでもかーっちゅうほど出てくるはずのマシンガンが、たった1丁しか登場しないというのも、ホントっぽくてよかったかも・・・。

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●●Movie No.82●●
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ウインドトーカーズ  ☆☆ 2002 Sept.
 ジョン・ウーお得意の「おバカ」アクションは戦争映画では撮れないということ。いつものハトの代わりに今回は「動きの不自然な」アゲハチョウと、ちょろっとだけ出るカモメ?だけ。ダメ!銃を向けあって撃ち合うシーンもあったけど、ナバホの通信兵と名もなき日本兵という取り合わせではアップも無く、ダメ!いかにもジョン・ウー風なのは例のスローモーションと、細切れカットの連続だけ。

 サイパンにあんな日本人村があるなんてこと、おかしいやん。仏像飾ってるし。苦しむ子どもに「ドウシタノ?」と話しかけるニコラス・ケイジ。やめてくれー!パチンコのCMとちゃうぞー!

 「バンド・オブ・ブラザーズ」全10話を見てからだから、戦場のリアルさ(ほんまもんも見たことないのに、何がリアルって分かるんか知らんけど)がイマイチ。バンバン花火のような爆発もあるし、兵隊さんもいっぱい吹き飛んで死んじゃうけど、どーもねー。飛行機、飛んで来たらまるまるCGやし、戦艦からの艦砲射撃はなぜか実写の「記録映画」の使いまわしやし、あかんわ。

 マイノリティーのナバホ族さえ戦場に送り込んでまで、アメリカの民主主義を宣伝しかった指令部の思惑と、最前線でそのナバホの暗号だけを守れと命令された一軍曹の葛藤を、もっと男臭く、もっと個人的なドラマに練り直して、そこにジョン・ウーらしい「やりすぎアクション」をテンコ盛りにして、あんまり「戦争」らしくせんかったら、楽しめたんとちゃう〜?

 「ブローンアウェイ」程度の本しか書けん脚本家にまかしたのが間違いやったね。

 尚、脇役にはええ人いっぱい出てた。・クリスチャン・スレーター、久しぶり!・アルマゲドンのイカれたロシア人、ピーター・ストーメア、アンタの英語はなになまりやねん?・トゥルーマンショーのジム・キャリーの親友、ノア・エメリッヒ、じわじわ存在感出してきたなあ。そろそろ準主役?・AIのお母さん、フランシス・オコナー、出てた女の人はこの人と、日本人の女性だけ。

 ときどき聞こえて来る日本兵の日本語がまだマシやったから、☆ふたつ。(ときどき、とんでもないセリフゆうてる映画あるやろ?)

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●●Movie No.81●●
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インソムニア  ☆ 2002 Sept.
 記憶が10分ももたないという超・痴呆性?の兄チャンがウロウロする映画「メメント」を撮った監督や!っちゅうんで、ハリウッドでもこの作品にはかなり入れ込んだ人たちがいて、ジョージ・クルーニーやらスティーブン・ソダーバーグやらが、「なんやらプロデューサー」とかにまでなって製作に参加しているという話題作。

 ところが、メメント風のなんらかのギミックを期待して行ったら大間違い。なんにもない。

 予告編では少女の死体が「髪を洗われ、爪を手入れされ」て発見された!っちゅうんで、いわゆるシリアル猟奇殺人事件のようなホラーサスペンスもののように宣伝。

 ところが、セブン風のギャっと目をそむけたくなるようなショックなシーンを期待して行ったら大間違い。なんにもない。

 あの「いい人」俳優のロビン・ウィリアムスが殺人鬼を好演。サイコな雰囲気をどう出してるか!と期待して行ったら大はずれ。なんにもない。いつものロビンが普通の顔して出てるだけやがな。演技さえしてない「スゥ」の状態やったんとちゃう?

 大物俳優アル・パッチーノはどうやったか?

 さすがに年とってくたびれてるけど、この役は当たり役だったかな?内部査察から逃げてる、「証拠をデっちあげた」ことのあるベテラン刑事。相棒を間違って撃ってしまったためインソムニア(不眠症)になっちゃう。その弱味を犯人につかれる!ゆう部分がサスペンスなのに、犯人とすぐにお友達になっちゃって、ドラマは盛り上がらない。正義感に燃える若い女性警官に「ドント・ミス・ザ・ウェイ」とか説教して死んで行くラストはクサイ。

 だーめだ、こりゃ。

 オープニングのアラスカの雪原を飛行機が飛ぶシーンはよかったから、☆ひとつ。

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