1966年サイモンとガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」が全米ナンバーワンに輝いた。もともと生ギターだけの録音だったけど、バックにエレキっぽいのんを入れたほうが売れると思ったプロデューサーが、なんとボブ・ディランの「ライク・ア・ローリングストーン」の録音のために集まっていたバッキング・ミュージシャンたちをそのまま使って、やっつけ仕事で吹き込んだ。だから、曲のテンポが揺れてるのにあわせて、バックの演奏も早くなったり遅くなったりしてるのだ。
その録音風景のドキュメンタリー映画・・・ではありません。
だいたい、この邦題はおかしい!もともとが「Don't Say A Word(誰にもゆうなよ!)」で、この英語がむずかしいっちゅうんなら日本語の題名にせえよ!原題の英語を使わずに別の英語にする必要がどこにあるねん!それもだれでも知ってる有名な曲のタイトルつけたら、そういう曲の内容みたいな映画かな?って思うやん。
マイケル・ダグラスがちっちゃい娘を誘拐されて、身代金のかわりに自分の患者からある数字を聞きだせ!と要求される。時間はたったの?えーっと、何時間や?なんせ、明日の5時まで!さあ、ダグラスさんは精神を病んでるという患者からその数字を聞きだせるのか?かわいい娘は無事救いだせるのか?そこへからんでくるNY市警の女性刑事はこの事件を解決できるのか?はたまた、この患者の過去は???
原作がたぶんよくできてるんでしょう。なかなかノンストップなスリルとサスペンスでいい展開でした。いかにもマイケル・ダグラスがハマる役どころ。
でもね、どうなってこうなってるんや?という謎解きの面白さに欠けるなあ。話が分かり安い。原作ではたっぷり時間をかけて語っていたかもしれない部分が、映画ではスイスイと話が進んでいっちゃったような印象。まあ、2時間弱でおさめるためにはシャーナイことやけどね。
それにしても、骨折してるはずの奥さん、強すぎ!犯人を一撃でたおすとは。
誘拐されたちっちゃい子、年の割に観察力と洞察力ありすぎ!かしこすぎてカワイくない。
精神病をよそおっていたはずの患者の女、マイケルさんには5分で打ち解けて、べったりしゃーがって。あんた中年趣味かいな。
犯人のはやトチリ。女が思い出した数字が「鏡文字」やったことぐらい、見てるこっちははよから気がついてたわい。
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