これはかなりいい。
ニューヨーク警察の大物デカのデニーロはテレビ界でも有名で、キャスターと組んで「凶悪犯罪シーン」をテレビに売ったりしている。メディアを利用しつつ、自分も利用されてやったりしている。女性レポーターと本気で結婚しようと思っているぐらい、マスメディアを味方につけている。でも、めっちゃ「腕利き」のデカ。ニューヨーク市民からも愛されている。
かたや、消防屋さんのエドワード・バーンズは「バックドラフト」でデニーロがやっていた職業(火事の原因とかを調べる人)で登場。こっちはメディア大嫌い派。
どういう訳か二人がコンビを組んで??事件にあたることになる??ここは「?」マーク。なんで、刑事と消防屋さんやねん??
犯人役のロシア人とチェコ人の「映画オタクぶり」が笑わせてくれるんだけど、こいつらがメディアを利用して金もうけをたくらむ。つまり「自由の国」アメリカらしく、なんでもありのメディアに「殺人」のシーンを売り込もうというわけ。その標的にされるのが、有名刑事のデニーロ。案外、あっけなくデニーロが殺されちゃうんだ、これが。そして、その殺人シーンがテレビに写し出され、同僚デカや消防屋さんが怒り狂う。
メディア対警察??果たして、その対決の果てには・・・???
最近のアメリカのメディアものとしては「トゥルーマンショー」があったけど、あの映画みたいに、アメリカのテレビって、視聴率のためにはなんでもする!ってとこあるんやね。レポーターとかキャスターとかいう人たちも、自分のキャリアのためにはなんでもする!ってとこあるやんか。これって、まさに「自由の国・アメリカ」やねんなあ、きっと。
日本では考えられん。報道協定とかあるしね。
でもサー、最近の日本もかなり「おかしく」なってきてるやん?かなり「危なく」なってきてるやん?日本の古き良き何かが確実に崩れつつあるって感じ。日本もいろんなことで、なんでもあり状態になってきてると思う。「なんでもあり!」っちゅうのは、「恥」とか「恥ずかしい」という感覚がなくなったということだと思う。
小学校での児童殺傷事件なんていう恐ろしい事件が起こって、誰もが「アメリカみたい・・・」って感じたはず。もしまた、阪神大震災みたいなことがあったら、今度は「破壊と略奪」が起こるかもしれん。なんでもありやもん。なんか、そんな恐い感じがするほど、日本はどこか狂ってきたと思う。
見た後で、そんなことを考えさせる映画でした。
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