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ここは独断と偏見による映画評のコーナーです。
映画館で見た映画だけにしぼってあります。
ネタばれもありますので、まだ見てない映画のレビューを読む時は気をつけてください。
☆は5つが最高です。

●●Movie No.120●●
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閉ざされた森 ☆☆ 2003 Sept.
 久々、ジョン・トラボルタが減量して挑んだという軍事サスペンス。サミュエル・ジャクソンと競演やし、かなり期待。さらに監督が「ダイ・ハード」のジョン・マクティアナンやから、アクションも楽しめる?かと思いきや・・・!

 パナマで演習中のレンジャー部隊が行方不明に・・・。なぜか味方どおしで撃ち合いして二人だけが救出される。何が起こったのかー!尋問のプロ?トラボルタ、細いジーパンはいて登場。おお!ほんまに痩せてる。

 それぞれの言い分が食い違うというのは「戦火の勇気」みたいな感じで、さーて誰がゆうてるのが真実なんや?というハラハラ感はあるんやけど、それがだんだん、全員がウソついてるん〜?という「訳わからん状態」になってくる。
 だから最後の大ドンデン返しに「爽快感」がない。もうちょっとスッキリとだましてくれんと納得できんわ。訳わからんぐらい混乱させといて「じゃーん、ホントはこうでしたー」って言われても「なんやねん、それー!」ってハラたってくるで。見てる方が「ははーん、こいつとあいつがグルで仕組んでんやー」と分かった気になったところに「ジャーン」とやってくれないと・・・。

 しかし、あのパナマのジャングルが全部「作り物」だとは驚き!プロダクション・デザイナーってすっごい仕事なのね。我が息子、トモよ、がんばれー!

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●●Movie No.119●●
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ゲロッパ! ☆☆ 2003 Sept.
 なにしろ最近やたら偉そうな井筒和幸。日本の映画界をダメにしたのはアメリカ映画(ハリウッド)じゃー!文部科学省はなんでほったらかしやねん!とまで豪語している井筒和幸。そないゆうんやったら見たろやないけー。

 最後に常磐貴子が「おとうちゃんっ!」て叫ぶシーン。結局はあそこなわけ?それじゃあ結局「寅さん」でしょう。なーんだ。山田洋次かいな。
 西田敏行、あんまりJBファンじゃないみたいだし、山本太郎、いきなり常磐貴子にホレすぎだし、JBのそっくりさん、日本語が分からんのか、演技が意味もなく大げさすぎやし。
 テレビの2時間モノでいいじゃんって思ったよ。

 藤山直美はすごいと思ったけどね。ソウルフルや!藤山直美を主演にして「天使にラブソングを」みたいなん、どう?井筒監督。

 ところでロケは和歌山のマリーナシティ??

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●●Movie No.118●●
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パイレーツ・オブ・カリビアン ☆☆☆ 2003 Sept.
 カリブの海賊がゾンビだったら・・・。ゾンビって死んでも死なれへん可哀想な化け物?絶対に死なない完全無欠の化け物?・・・なんせ海賊がゾンビなの!月の光に照らされると人間に見えてた海賊がガイコツの正体を現すのだ。ここは説得力のあるCGが効いてる。

 金貨をパクった呪いにかかって死んでも死にきれん海賊ゾンビ達が金貨を全部集めたら人間に戻れるんだーと、1枚の金貨をめぐっての海洋活劇。ブラッカイマーがガンガン予算とってきて金使いまくったーって感じ。なかなか楽しめます。テンポがいい。設定の細かいとこなんか無視。ドンドン行っちゃえーって感じで話が進んでいくし、うまいタイミングでアクションもありーの、淡い恋心もありーの、ジョニー・デップの3枚目な表情も笑わせてくれます。

 「指輪」のレゴラス(オーランド・ブルーム)もカッコいい剣さばきで男前です。ジョニー・デップは3枚目(なんで目の下くまメイク?カリブのお陽さまがまぶしいの?)に徹してるので、主人公はレゴラスの方だったのかな?

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●●Movie No.117●●
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コンフェッション ☆☆ 2003 Aug.
 「マルコビッチの穴」の脚本を書いたチャーリー・カウフマンだから、これもかなりヘンな映画なのかな?って思ったけど、全然普通だった。なーんや。

 「オーシャンズ11」を撮った後だったからなのか、ジョージ・クルーニー(監督)はジュリア・ロバーツもブラピもマット・デイモンも出してあげたのね。後の二人はチョイと写る程度やけど、ジュリア・ロバーツにしてももひとつの役回りやし、あんまり似合わん役やわ。

 60年代から70年代というイカす時代背景で、色もいいし、内容も分かるんやけど、中途半端というか中だるみというか、シャキっとしてないのよ、語り口が。ドリフの「8時だよ!全員集合」が世のPTAオバサンにたたかれたように、アメリカのテレビ業界でも低俗な番組作ってたプロデューサーがおって、実はその人、CIAのスパイもしてた!という驚きの設定(実は実話?かなりウソっぽいけど)のわりにはサスペンス感も足らんしー。ほー!なるほどー!というストーリーの面白さもないしー。ちょっと退屈ー。

 救いはチャリエンのドリュー・バリバリがちょっぴりカワイくて、ちゃんと演技になってたということ。それとザ・フーの曲がばっちしハマってたこと。これで☆が二つです。

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●●Movie No.116●●
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デアデビル ☆ 2003 Aug.
 アホらしいのは最初から分かってるけど、それ以上に陰気くさい。これがイカン!画面も暗すぎてよう分からん。アクションもぶさいく。だめ!

 放射能廃棄物を浴びて目だけ(視力だけ)やられるなんてオカシイ。それで聴覚と跳躍力が異常に発達するのもオカシイ。初めて会った女の人といきなりカンフー対決始まるのもオカシイ。マスクして顔隠してるのにしょっちゅうマスク取られても平気なのはオカシイ。ほとんど個人的なウラミで悪を倒してるのに「ボクは悪もんじゃなーい」って自分に言い聞かせるのもオカシイ。水の中で寝るっちゅうのもオカシイ。薬飲んだら一発で体力回復するのもオカシイ。その薬くれ!悪の親玉やっつけんとチンピラだけやっつけるのもオカシイ。2を作るためってマル分かり。大きな音に過剰に反応するくせに戦ってるときは音に平気なのもオカシイ。

 オカシイとこだらけやのに、ベン・アフレックが普通に演技して映画に出てるとこもオカシイ。

 盲目のヒーローなら座頭市の方が完全に上や!勝新えらい!

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●●Movie No.115●●
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シカゴ ☆☆ 2003 Aug.
 舞台の監督さんがブロードウェイ・ミュージカルを映画にするとこうなるという映画。ライティングがよかったんとちゃう?場面転換とか普通の演技からミュージカルに変わって行くとことか。映画やねんけど、かなり「舞台」らしかったと思う。

 腹話術シーンがいっちゃんヨカッタと思うし、キャサリン・ゼータ・ガンダムもレニー・ゼルウィガーもそりゃあガンバってたけど、やっぱ一番やー!と褒めてあげたいのは、バックとかワキで踊ってた「武富士ダンサーズ」でしょう。
 動きがまるで違うじゃん!レニーとキャサリンではキャシーの方が上手やなー、というレベルとちゃうもん。やっぱ本物やわ。キャサリンもリチャード・ギアもブロードウェイ出身やったと思うけど、もうホンマに動きが違うもん。
 最後のシーン(一番の見せ場やと思うけど)で、レニーとキャシーが機関銃持って踊るんやけど、踊りがたいしたことないのよ。「ウオー!っ」て思えへんレベルなのよね。ここが残念やった。なんぼカメラでごまかそうとしても二人の動きに限界あるから、それ以上のインパクトはないのよね。

 かわいそうなのはロキシーの夫役、ジョン・C・ライリー。役の上でも映画全体の中でも、おいしいとこの全くない扱われ方。この人、オレより10も若いとは信じられんが、いい役者さんでっせー。

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●●Movie No.114●●
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恋は邪魔者 (DOWN WITH LOVE) ☆☆ 2003 Aug.
 60年代のニューヨークが舞台。映画全体の色のトーンが「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」とそっくり。どピンク、どブルー、どイエロー!なかなかノスタルジックでいい感じ。でも車の窓から見える風景とか通り過ぎる車とかが「あれ?さっきのシーンと同じじゃん」って思ったのはボクだけ?同じ背景フィルム(CG)をつないで使ってるのん?ちょっと安っぽい感じー。

 大昔のラブコメコンビ、ドリス・デイとロック・ハドソン(懐かしい!日曜洋画劇場ではおなじみでした)の映画のリメイクだそうで、なーるほど、いろんなところで当時へのオマージュがちりばめられてあるのはそういうことだったのね。電話のシーンでは画面を二分割して両方を写すなんて方法、昔っぽいし、エド・サリバンとかジュリー・ガーランドのフィルムをCG合成したりしてね。そういえば、ラブコメなんて最近の言葉で、昔なら「お色気コメディ」ってゆってたのよね。

 映画としては「あんまオモンナイ」レベルですが、最後らへんのレニー・ゼルウィガーの演技には注目。ユアン・マクレガーにダマされてたことに気付いたレニーちゃんが画面アップでカメラ固定のまま3〜4分?も上半身だけで切々と語るシーン。ここは見ものだと思います。この人の魅力はマユ毛と唇で表情作れるとこです。

 「シカゴ」といい、この映画といい、レニーちゃんは第二の「マリリン・モンロー」を意識してるんでしょうか??

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●●Movie No.113●●
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マイ・ビッグ・ファット・ウェディング ☆☆ 2003 Jul.
 植木等の「名古屋嫁入り物語」シリーズのギリシャ版。それ以上でもそれ以下でもない。へー、ギリシャ人のヨメはんもらうのって、こんなにいろいろ大変なのねー。あっそうですかー。

 理屈言いだしたら、アメリカ社会の中のマイノリティの一つ、ギリシャ移民たちのおかれている立場だとか、9.11以降のマイノリティに対する差別意識だとか、ごちゃごちゃゆうヤツもおるかもわからんけど、そんなもんどーでもええ。

 テレビの特番ドラマ並のふつうのコメディでした。映画館まで行くほどじゃないよ。レンタルビデオで十分。巨大画面であのぶっさいくなオバハン見たってしゃーないで。

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●●Movie No.112●●
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ターミネーター3 ライズ・オブ・ザ・マシーンズ ☆☆☆★ 2003 Jul.
 いや〜ホントに楽しめる映画です。55才のシュワちゃん、えらい!

 1作目2作目のパロディというかオマージュというか、いろんな場面、いろんな台詞、いろんな小道具が「あ〜、あれは!」っていう見つける楽しみがいっぱい。

 女ターミネーター強い!怪我せん!髪の毛さえ乱れん!巨乳整形も自由自在!あんまりしゃべらんのもいい!いちいちカアーンっていう金属音もいい!

 それに比べてシュワ・ターミネーターは完全に3枚目。サングラスにこだわるアンドロイド。星形のサングラスなんかしてエルトン・ジョンになるし、危ない目に会うとメガネが落ちるんですよーって大村昆ちゃんかー!
 未来から送られてきた、今までとは別物のアンドロイドのくせに、今までのことなんでも知り過ぎ!

 それにしてもなんにしてもジョン・コナー役の俳優さん。完全にミスキャスト!鼻が天井向いてるぶっさいくなおっさん!あのジョンがこんな顔に成長するなんて「運命は変えられない」のか〜?こいつがブさいくなせいで映画全部がブさいくな印象になってもうたがな。おしいなー。

 最後にもうひと山クライマックスが欲しかったけど、ストーリーとしてはよく考えられてたと思いますよ。なんで2作目で未来は変わらなかったのか〜?とかね。マトリックスほど「どないなってるんじゃー?」って感じでもないし。
 なんでもかんでもつぶしまくるアクションも豪快です。こういうのん大好き。

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●●Movie No.111●●
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チャーリーズ・エンジェル フル・スロットル ☆☆☆ 2003 Jun.
 最初っから最後まで、おバカ3人娘が楽しみまくってるから、見てるこっちもストーリーとか設定とか話のツジツマとか全く考えずに、おバカにつき合うことができたら、こんなにオモロイ映画はない!って感じ。

 なにしろ3〜5分ごとに場面がコロッコロ変わって、はい!○○の巻の始まりー!はいっ!今度は○○の巻ぃ〜!と「お楽しみ」がとっかえひっかえドンドン登場するので、難しく考えてるヒマもない。

 3人娘のコスプレショー(どこが変装やねん!)も楽しいし、けったいなダンスも開いた口しまらんし、ほんまにアホらしいのん好きな人にはたまらんでしょう。

 1作目に続き、ドリュー・バリバリだけがシビアな演技の一瞬があったかな?

 なんと!ブルース・ウィリスが出演してます!お見逃しなく!

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