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ここは独断と偏見による映画評のコーナーです。
映画館で見た映画だけにしぼってあります。
ネタばれもありますので、まだ見てない映画のレビューを読む時は気をつけてください。
☆は5つが最高です。

●●Movie No.110●●
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ザ・コア THE CORE ☆☆★ 2003 Jun.
  「アルマゲドン」とか「インデペンデンス・デイ」のようなパニック超大作っぽいんだが、どうも出てくる人が地味で、ストーリーにもホロっとさせるところもなく、これが地底か!と言う程CGもたいしたもんでもなく、チュート半端な出来です。

 地球のコアが止まるとなんでそうなるんか分からんけど、いろいろ天変地異が起こり始めるそうです。突然町中のペースメーカー付けてる人がバターっと40人ぐらいイッキに死んじゃう(そんなようけおるんか?)とか。鳥が方向感覚失ってバタバタ落ちて来る(ヒッチコックはCGなしでアレを撮ったんだぞ!)とか。スペースシャトルの着陸コースがずれてLAのど真ん中に不時着しちゃう(あの水路はターミネーター2の水路と同じ?)とか。ローマのコロシアムが静電気でフっとぶ(なんでか分からん)とか。サンフランシスコの金門橋が熱で溶けて車もろとも落ちる(現実ならもっと広範囲に影響出るんとちゃう?)とか。
 このへんのパニックシーンは許してあげます。そこそこ見てて「うわ〜!」って思ったもん。

 ところが、地底に潜って行ってからがチャっちいのよ。そら、地底がどないなってるんか誰も知らんから何がリアルなんか分からんけど、なーんかウソっぽいのよ。地底が怖くないのよ。
 選ばれたメンバーたちが一人また一人と死んでいくんやが、そこに人間ドラマがないから全然泣けない(感情移入できるだけのキャラの掘りさげもないし、どんな人生歩んで来たんかも説明されない)し、生き残った二人に喜びも感じない。

 ラストの「クジラ」が「シャチ」やったのもおかしいぞー!

 操縦士をやってたレベッカは「ボーイズ・ドント・クライ」であの役をしていたヒラリー・スワンク(スカンクじゃないのよ)でしたね。変わった顔してますよね、あの人。ちょっと悪い博士役のスタンリー・ツッチは津川雅彦に似てる。

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●●Movie No.109●●
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ハンテッド The Hunted ☆☆☆★ 2003 Jun.
 これは拾い物というか全然期待もせず予備知識もなしで見たのに案外と出来がよかった映画ですよ。お薦めです。

 コソボ紛争時、アメリカ特殊部隊で殺人マシンとしてシルバースターをもらうほどの兵士(デルトロ)がついに人格破たんして殺人鬼に。それを追うのが元・教官(トミー・リー・ジョーンズ)。パターンとしてはよくある話。ランボーっぽいし、プレデターっぽいし。

 でもね、この二人の関係だけの設定で、最初っからドンドン話が進んでいっちゃう。いらん説明も人間関係もまわりの設定もなんにもあれへん。この二人が追いかけ合う、それだけでグイグイ見せる。今年で57歳のトミーさん、走る!走る!追う!追う!強い!強すぎる!大丈夫か〜?なんで死なぬ〜?
 デルトロは柴俊夫+赤井英和(←名前あってる?)で無気味度満点でした。

 他の出演者がホンマにいるんか?(例えばFBIの女性捜査官とかデルトロの恋人とか)と思うほど、二人の追いかけ合いと格闘シーンだけで成り立っている映画。まあ、こういう映画もあっていいよね。70年代にブイブイゆわしたウイリアム・フリードキン監督も60を超えたらこんなもんなのねー。

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●●Movie No.108●●
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トゥー・ウィークス・ノーティス ☆☆☆ 2003 Jun.
 ヒュー・グラントの英語ってなぜか安心しちゃうよなあ。別に全部分かるってことじゃなく、なんかきちんとしゃべってくれてるなーって感じでね。好感度バツグン。ところがコイツは共演した女優さんをパクパク食べちゃうらしいからホントはイケ好かんヤツらしい。
 そのヒュー・グラントでさえ、なぜかサンドラ・ブロックとは何にもなかったようで、逆にサンドラは「あんなヤツとは二度と共演せんわ」とゆってるらしい。何があったん?

 ラブコメのパターンをきっちり押さえてる。心の中ではお互い好きどうしなのに、なぜか意地を張り合ってウマくいかない二人。ついにお別れか!と思いきや、やっぱ後ろ姿を追いかけて、最後はハッピーエンド!みえみえやけど、それを見にいってるんやもんね。こうなると思ったとおりで安心、安心。

 ノッテイングヒルではヒュー・グラントの方がジュリア・ロバーツを追いかけたけど、ここではサンドラがグラントを追いかけます。
 ボクは男の方が女の子を追いかける方が好きです。女の子が「やっぱ、お別れなのね」って去って行って、男の方が「う〜ん・・・いや、そうじゃない!ボクはキミが好きだー」って追いかける。こっちの方がいいです。

 ニューヨークの街を二人がヘリで見下ろすシーン。また行きたいよー!

 サンドラ・ブロック・・・やっぱ美貌も落ちて来たかな?決めドレスでも輝いてなかったでー。「ウンチもれるよ〜」シーンはなぜか似合ってたけど、あんな状況でコケたらちびってるって。

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●●Movie No.107●●
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8マイル  2003 May.
 結局、そうやねん。どだいヒップホップなんちゅうもんはそーゆーもんなのサ。ダメ、だ〜め!音楽が暴力とタイアップしてるなんて駄目なのよ。エミネムか誰か知らんけど、音楽を「相手を打ち負かす道具」にしたらアカンでしょう。

 場所はさびれたデトロイト。怖い街や。廃屋ばかり立ち並び犯罪の巣窟?そこで、相手の悪口をラップにしちゃう勝ち抜きバトルが行われている。黒人ばっかの中に唯一の白人エミネム君。まあ難しい家庭で育って、たいした職もなく、つらい生活なのよ。それは分かるけどサ。音楽は愛なのよ。ロックは愛なのよ。

 エミネム君のお母さん(キム・ベイシンガー)の若いツバメがレーナード・スキナードの「スイート・ホーム・アラバマ」を歌ってて、それを聴いたエミネム君がバカにしたように替え歌ラップを作っちゃうシーン。こらー!スイートホーム・アラバマは名曲やー!オレは好きやぞー。ばかにすんなー!

 恋人のようで、どうでもいい関係のような、中途半端な女の子(ブリタニー・マーフィー)もイカン!好きなら好きで、相手のこと、もっと思い遣らんとイカン!好きでもないんやったらエッチだけするなー!あほー!

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●●Movie No.106●●
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マトリックス・リローディッド ☆☆☆☆ 2003 May.
 これは傑作!いや、名作とかええ映画とかいう意味じゃなくって「ケッサク」なのよ。つまりバカうけ、大笑い、抱腹絶倒まちがいなしってこと。

 CGまる分かりじゃんとか、ストーリーが分かりにくいとか、設定に破たんが・・・とか、キアヌ・リーブスまでCGにしたら俳優いらんやんとか、モーフィアスの演説が長いとか、なんでザイオンはロード・オブ・ザ・リングの舞台みたいなの?とか、なんであいつらハダシなん?とか、言い出したらキリがないけど、そんなもんブっ飛んじゃうぐらいアクションシーンが楽し過ぎるのだー!

 いきなりトリニティの大アクションシーンで「来た、来た〜」と勝手に頭はマトリックス・モードへ突入。さあ、なんでも来やがれ!どんな映像でもかかってこい!どうせ見るなら楽しまなソン、損!

 ネオ対無数のスミス軍団。これは笑うしかないでしょう。後から後から出てくるわ出てくるわ。スミスさんのオンパレード!これは大笑い。ネオに鉄の棒でバカスカどつかれて飛んで行くスミスさんたち。ほんまに笑うしかない!

 長い長いハイウェイシーンは圧巻!こんなん見たことない!トリニティがバイクで逃げる逃げる。モーフィアスがトラックの上で戦う戦う。スローモーションあり、例のスーパー・マシンガン・ショットもあり。ほとんど怪獣モノか戦隊モノのようなノリの特撮テイストがホンマに楽しい!

 無敵のネオはドラゴン・ボールの悟空のパクリ。飛ぶ飛ぶ!気をためるところなんか日本人アニメファンのために作ったような感じ。つ、強い!強すぎる!

 これはリピーター続出の大ヒット間違い無し。エンドロール後、3作目の予告編もお見逃しなく。

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●●Movie No.105●●
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めぐりあう時間たち The Hours ☆☆ 2003 May.
 う〜む、これがオスカー取ったニコール・キッドマンか〜。主演女優賞というよりも「眉間にシワ賞」か、特殊メイク賞(つけ鼻&つけ額?)かい?ってな感じ。オヨヨ。

 時代の違う女3人の「一日」という時間を追うストーリー。朝起きてから夜寝るまで。・・・うっとおしぃ〜!

 朝は花にまつわるシーンで、昼は卵にまつわるシーンでなぜか3人がつながる。なぜか3人が3人とも同性愛者?さらに3人とも死と隣り合わせ。そして3人が3人とも1日24時間ニコリともしない!

 この3人の時間たちがどうめぐりあうんじゃ〜と思ってたら、ニコール・キッドマンの小説を読んでるジュリアン・ムーア。ジュリアン・ムーアの息子を愛したことのあるメリル・ストリープ。そういう関係だけ??そうなん??なんにもめぐりあってないじゃん。

 3大女優が集結したわりには全然きれいな女性にはうつってない。エド・ハリスもエイズでぼろぼろな役。こんなんダメー!映画はエンタテイメントで行かなきゃ、ダメー!やっぱりアカデミー賞なんて、そんなもんサ。

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●●Movie No.104●●
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X-MEN 2  ☆☆☆ 2003 May.
 1作目のダラダラした説明は一切ナシで、いきなり本題に入ったのでスキっとしてる。ところが、それぞれのキャラと関係を理解してない人にとっては「なんや分からん」という結果になるみたい。

 ウルヴァリンの過去が結局のところ分からずじまいやけど、悪ものストライカーになんか生体実験をされたんやなーってこと?ってことは、改造人間であって、ミュータントじゃないやん。どーゆーこと?

 完璧な牢屋からマグニートが脱出するとこ、なーるほど、そういう方法もあったのね,ミスティークちゃん、えらい!でも、いつも裸ではずかしくないの?

 しかし巨大ダムを破壊してストライカーの野望を打ち砕いたのは、単にジーンとサイクロプスのケンカが原因じゃんか。ここ、納得イカン。ジーンは最後にその器物破損の責任をとったということやね。

 ストーム、さすがはオスカー受賞女優!貫禄でてきた。

 登場ミュータントが増えたぶん、見どころも増えてて面白いですよ!

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●●Movie No.103●●
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アニマトリックス エピソード1  ☆☆☆ 2003 Apr.
 ドリームキャッチャーの上映前に「オマケ」として突然何の前ぶれもなくいきなり始まったので、びっくりした。

 マトリックスの監督、ウォシャウスキー兄弟が敬愛するというアニメーション監督らによる短編アニメ・オムニバス「アニマトリックス」の第1弾がこれ。全部で9作あるはず。これは「ファイナル・ファンタジー」を作ったスタッフによるオールCGアニメ。「ファイナル・フライト・オブ・ザ・オシリス」というタイトルがついてる。

 まあ、これだけ見てもドっちゅうことないけど、ドリームキャッチャーのしょーもなさに比べたら、こっちの方が見ててドキドキしたから☆は三つもあります。

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●●Movie No.102●●
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ドリームキャッチャー   2003 Apr.
 なんじゃこりゃ〜!へ〜んな映画!

 スティーブン・キング原作やから、ある程度は覚悟してたけど、こんな映画だとは夢にも思わなんだ。

 ネタバレやけど、これはクリーチャーものです。エイリアンものです。肛門破裂ものです。へ〜んなのっ!

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●●Movie No.101●●
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ネメシス  ☆☆ 2003 Apr.
 題名に「スター・トレック」という文字がない!なんでや!スタトレと銘打つと「オタッキー・トレッキー」にしか見てもらえないから〜?副題の「STX」はたぶん「スター・トレック・テン」ということなんでしょうね。劇場版の10作目だから。

 さて、スタトレ・ファンなら「おお〜!」と喜ぶカメオ出演のチョロっと出てくるとこがいい。ウーピーもジェーンウェイも出てくるもんね。これはウレシイ。

 劇場版のわりにはかなり地味な展開で、データのそっくりアンドロイド(ビフォー)の登場と、ピカードのクローン、シンゾンらの心理劇がメイン。このへんはテレビシリーズと同じノリなので、安心して見てられる。
 でも、完全に見えなくなる偽装工作ができるロミュラン(レムス人側)のウォーバードはカッコいい。ロミュラン艦隊がエンタープライズと共同して戦うのもカッコいい!さらにエンタープライズがそれにカミカゼ特攻攻撃をしかけるところも大迫力!

 でも、スタトレ映画としては「もひとつ」の部類。ボクは劇場8作目「ファーストコンタクト」が最高だと思ってるから、それを越える程ではなかったのだ。

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