aa●●Movie No.10●●
a
パーフェクト・ストーム ☆☆☆
 「その日、地球がゆがんだ」というキャッチコピーは、もひとつやねえ〜。「この夏 未体験の嵐と感動が押し寄せる」というフレーズもだっさいね〜。

 しかし、映画はなかなかのもんやった。「Uボート」のウォルフガン・ペーターゼン監督が再び海のドラマを撮った!今回の海はILMによるCGだけどね。ジョージ・クルーニーがあんまり活躍せえへんから渋さが目立ってよかった。
 さて、お話は漁師さんと海の戦い。魚を求めて遠いところまで来て、大漁になって大喜びで帰ろうとしたら、そこには台風が三つもおって、「パーフェクトな嵐」になったわけ。その嵐をつっきって港へ帰ろうとするんやけど・・・という大変シンプルな物語です。わかりやすい。漁船のクルーたちの人間ドラマもいいよ。港で待ってる女たちもいいよ。なかなかいい!

 登場人物が死なない!のは「エアフォース・ワン」と同じ監督とは思えん!あの映画はええモンが死にすぎ!でも、この映画では・・・。

 CGの海は、これまたかなりいい。「タイタニック」の海よりもまたまた技術が進歩してるみたい。水ものはCGではムズイんだけど、かなり本物の水との合成がシックリいって、きれい、こわい、息もつまる、つい息を止めてしまう程。

 「アルマゲドン」にも出てたNASA側の人(核爆弾のコードを切る人)が、いい演技してた。「スターシップ・トルーパーズ」のリコの上官の人も出てた。他にも、他の映画でチョイ役で出てた人がいっぱい出てた。知ってる人が出るとうれしいです。見てるだけで酔うかもしれんけど、迫力あるでー。おすすめ!

a
a

aa●●Movie No.9●●
a
ミッション・インポシブル2 ☆☆☆☆☆
 これはオモロイ。断然、オモロイ。ジョン・ウーのアクション美学がまたもや炸裂!!カッチョいいシーンの連続!足バタバタさせてキャーキャーゆうて見てちょうだい。

 インフルエンザにきく薬を開発中に新しいウィルスとそのウイルスに効く薬を同時に作っちゃった製薬会社の博士が「えらいことしてしもたー」と、組織に連絡をとったのはええけど、まんまとダマされて取られちゃウ。それを取り返しに行くのが、今回のミッション。イーサン・ハントくん(トム・クルーズ)が仲間2人と活躍するんだけど、それにからむ女盗賊がとても悲劇のヒロインで、がんばるのよね。

「絶対、助けにくるからなー。待っとけよー」というトム・クルーズが「走れ、メロス」みたいで感動。

 昔の「スパイ大作戦」ふうの「そんなアホな〜」シーンも「あ〜、やっぱり〜」シーンもあって、楽しい、楽しい。「1」より確実にオモロイ。久しぶりに何べんも映画館に通える映画の登場だべ。

 予告編のあのシーンは予告編だけのバージョンだったのね!やるなあ、パラマウントさん。

a
a

aa●●Movie No.8●●
a
ミッション・トゥ・マーズ ☆☆☆
 はっきりゆうて、ぜーんぜん期待してなかったのよね。だって、「アポロ13」で月に行けなかったゲイリー・シニーズが火星へ行くとか、性格俳優的なティム・ロビンスがロケットに乗るとか、ミス・キャスト感がいなめないし、予告編で登場する宇宙人がCGそのまんまやったし、またガックリくるんかなあ〜と思って、見たわけ。
 しかし、予想は見事に外れた! なんとハート・ウォーミングなSF映画だろう。

 火星着陸第1号をめざしていたゲイリー・シニーズ夫婦の悲劇という設定が、彼のそれからの行動を非常に現実的なものにしてくれてるし、ティム・ロビンス夫婦のこのミッションにかけるプロフェッショナルな精神力も、とてもいい。

 宇宙の全生命は繋がっているのネというメッセージが、なぜか素直に受け止められたなあ。ちょっとまちがうと「そ〜んな、アホな〜」で終わってしまう危険性があるんだけど、ギリギリ持ちこたえられた感じ。

 特撮はILMだから、まちがいないし、デ・パルマ監督にとって初の宇宙モノだったけど、奇をてらったイヤラシイとこもないし。地球の生命の起源って、そうだったのかーって、単純に納得しちゃうってのも映画的で、いいやんか。

 なんとなく、見た後の「後味」は「ディープ・インパクト」とか「スター・トレック」風やったね。素直に納得できる人にとっては、非常に「いい」映画だと思います。

a
a

aa●●Movie No.7●●
a
ロミオ・マスト・ダイ 
 「ダイ・ハード3」でハリウッド・デビューしたジェット・リーが、あの「マトリックス」のスタッフと組んで見せるカンフーとワイヤー・アクション!!きゃーっ、カッコいいーっ。弟を殺された兄(ジェット・リー)が復讐に燃えるという典型的なアクション映画のストーリー。てっぽう、バンバンのかわりに、カンフー、あちょーって感じ。しかし・・・。
 映画館で見のがした映画をレンタルビデオで見て、見終わってから「これ、映画館で見てたら、怒ってたやろなあー」って、よく家族でゆうてるんやけど、この映画は、まさしく「それ」だった。

 カンフー・パンチが炸裂して「必殺シリーズ」みたいに骨がレントゲンみたいに見えて、その骨がくだける(!!)シーンは、もうマンガの世界。まあ、マンガならマンガでもええねんけど、わざわざ映画館で高いお金出してまで見たくないッス。プリプリ。「マトリックス」もマンガやったけど、別に腹たてへんかったから、質がちがうんでしょうね。

 ロミオとジュリエットみたいに結ばれない関係というとこもあったけど、あんまりウェットな関係でもなく、「色男には死んでもらう」ぐらいの意味だったみたい。

 カンフー・シーンで笑えたから、ちっちゃい☆をあげましょう。

a
a

aa●●Movie No.6●●
a
ボーン・コレクター ☆☆☆☆
 いやー、やっとというか、久しぶりというか、「よかった」と言える映画を見ました。デンゼル・ワシントンの寝たきり演技がよかった。
 今回のワシントン君はニューヨークのデカです。舞台がニューヨークなので、よけいに「よかった」ッス。また、行きたいッス。

 宣伝では猟奇殺人事件を扱ってるので「セブン」みたいに残虐なシーンを期待させてるし、コピーでも「すぐには殺さない」とかゆうて、「恐いぞー、気色わるいぞー」って、あおってるけど、そういうB級じゃないのだ。しっかりしたサスペンスもんなのだ。やっぱ、映画は主演をはれる役者は1人でいいね。それをサポートする脇役がしっかりしてれば、いい映画になるのだ。その点、ワシントン君を助ける警官のアメリアをした女の人は、あんまり知らん人やけど、よかったでー。

 ラストもチョットうれしくなるし、いいお話やった。
 いやー、これはオススメ。久しぶりにパンフレット買っちゃったよ。

a
a

aa●●Movie No.5●●
a
マーシャル・ロウ ☆☆
 テロの攻撃でN.Y.がパニックに!!戒厳令がしかれ、戦車が街に!!おぉ〜っという展開だけど、あかんわ。

 デンゼル・ワシントンはFBIで、めっちゃカッコええし、前半のテロ事件を解決していくとこらへんは、ドキドキで、スピード感もあって、かなりスリリングで、ええ調子やった。ひょっとすると、これは「大当たり」か〜?っと思ってたら、ブルース・ウィリスの軍隊が出てきて、話が収拾つかんようになってしもた。収拾つかん話を無理矢理終わらせようとするから、FBI対軍隊の図式になってしもうて、テロはどこへいったん?っちゅう感じ。

 あの将軍の役をブルース・ウィリスとちゃう中堅どころがやってたら、もっとおもろい話になってたやろうなあ。あんな大物使うから、こっちを立てればこっちが立たずという中途半端な映画になるんや。悪い見本やった。
 しかし、デンゼル・ワシントン、久しぶりやけど、ええで〜。

 星が二つもついてるのは、彼がカッコよかったのと、劇場にいるお客さん全員が飛び上がる程ビックリするシーンがあったからです。ビックリしたい人は見に行きましょう。「戒厳令」というタイトルから予想されるドンパチ映画を期待する人は、やめときましょう。

a
a

aa●●Movie No.4●●
a
グリーン・マイル ☆☆☆
 何しろ、この映画はスティーブン・キングの原作やっちゅうことが一番大事なわけです。それを忘れて見てると、ウッソーォということになってしまって、映画を楽しめなくなります。

 さて、トム・ハンクス。「ユー・ガッタ・メール」みたいな役なんか似合わんけど、こういうのはいいですねえ。トム・ハンクスっぽいというかね。合ってますよ。脇役陣も最高な役者をそろえてるし、ドラマ的にはゆうことないッス。とても、いい映画です。

 でもね、(コーヒーに似てるけどスペルがちがう)コフィーさんが、あまりにも可哀想すぎて、場内すすり泣き状態になるんだけど、そんな理不尽な〜、っていうか、そんなンあんまりや〜、っていうか、やっぱり可哀想すぎ〜、っていうだけでは、私は泣けまへん。あの後、なんか「よかったねぇ〜」って、うれしくなる瞬間でもあれば、ドッと涙も出るというもんだ。

 それにしても、あのスネオみたいな若僧の看守野郎。やることなすこと、言うことまで全てハラのたつっちゅうか、ムカつくっちゅうか、あんなヤツ、ほんまにおったら「完全無欠な嫌われ者」やろうなあ。

 でも、いい映画ですよ、なかなか。

a
a

aa●●Movie No.3●●
a
ダブル・ジョパティ 
 アメリカのレヴューでは絶賛されてるとか、友達のJonがゆうので期待して見に行ったけど、そんなにたいしたことなかった。

 同じ罪では罰せられないということだけがショッキングなだけで、そこだけがおもろいだけで、映画的に私的に「うわーっ」ゆうとこもなかった。

 せっかくトミー・リー・ジョーンズがでてるのに、あんまり活躍せえへんし、かっこえーなーゆうことも言わへんし、もっとがんばってほしかったで。唯一のアクションシーンの車ごと海へはまって脱出するとこも「予告編」のまんまやったし、アシュレイ・ジャッドが監獄の中で復讐に燃えて体を鍛えるシーンも中途半端やし、あかんわ、これ。

a
a

aa●●Movie No.2●●
a
マグノリア ☆☆
 トム・クルーズの映画だから見よぉっと。あれぇ〜、ロンゲの不精ヒゲやんかー。ちょっと・・・。

 ドラマ的にはたった12時間(朝から晩まで)の短い間の話やねんけど、映画は3時間半くらいあったなあ。ちょっと・・・。

 登場する12人の生活はバラバラやねんけど、だんだん繋がってくるとこらへんは「おおっ」て感じでいいんだけど・・・。そのつながり方にドラマチックなところがないんだよなあ。もっと、ドワーッと一本にまとまっていったら「感動」もあるんやろうけど、なんとなく、満足感ないなあ。

 しかし、どの俳優さんもめっちゃ根性はいった演技で、これはほんまに、すごかった。トム・クルーズもなかなか奥の深い演技を見せてくれたし、特に「寝たきり老人」の奥さんをやった人は、これこそ助演女優賞候補やでー。それと、薬中毒の若い女の人、これもうまかった。
 ってなことで、ストーリー的には泣かされなかったけど、みなさんの演技には圧倒されたってとこやね。
 しかし、ラストで「あんなもの」が空から降ってくるとは思わなかったけど、あんなことって、ほんまにあるんやろか。なんかで聞いたことあるんやけど、ほんまに、あんなもん降ってきたら、私はその場で死んでしまうでしょう。私は「あれ」はキライです。こわいもん。

a
a

aa●●Movie No.1●●
a
ジャンヌ・ダルク ☆☆☆
 なんせ見ていて「痛そう」な映画やった。

 あのころの戦争って、まだ火器がない。鉄砲とか大砲とかない。だから、すべて肉弾戦。槍とか剣とかで1対1でやりあうか、でっかい石をパチンコの親玉みたいなヤツで飛ばすか、ゴロゴロってころがして相手に当てるか火あぶりにするか。その殺しかたが「痛そう」なのだ。

 剣で切られても、すぐに死ねへんやん。だから、もっかい切られるやん。それでも死ねへんかったら、イガイガついてる鉄の棒みたいなのんでグシャってどつかれるねんでー。痛そー。

 それとか、いっぱい槍の先がついてる板みたいなのん落ちてきたりするねんで。これも痛いでー。
 フェイ・ダナウェイのおでこの青い血管、気になったなー。

a
a

List Pageへもどる

Topへもどる