50音順『タ行』

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タクシー・ドライバー

■2003/10/05 (日) タクシー・ドライバー

 1976年マーチン・スコセッシ監督の「時代を変えた」名作。ベトナム帰還兵のロバート・デニーロ(タクシーの運転手)がだんだんと「狂気」に走っていっちゃうスリルをバリバリ効果音的な音楽が煽り立てるように描く。日記風に入るモノローグがまたいい。

 舞台は70年代の夜のニューヨーク。めっちゃ治安悪そう。あんな状態じゃあ旅行に行く気もせん。白いパンタロンスーツにトンボメガネ(フィンガー5みたいな)の黒人の兄ちゃんらがウロウロしてる。みんな人相も悪い。
 せやのに大統領候補の選挙事務所には、そういう世界とは無縁のようなエリート白人たちがおる。
 そのへんの汚さにムカついてるデニーロがいいなあ。若いときからカッコよかったんやなー。あの安モンくさいジャンパー似合うなあ。あんな色のん欲しいわ。

 靴みがきのクリームで缶に入ってるのん、あるやん?あれにライターで火をつけて、ある程度溶けたところでフタで火を消して、布につけて靴をみがくシーンがあったんで、ボクもマネしてみた。
 ところが靴墨が古過ぎたのか火がつかん。新しいのん買ってきて実験したろーっと。めっちゃカッコよかったもん。

 12才の売春婦をジョディ・フォスター。ぽん引きのアンチャンをハーベー・カイテルがやってる。そしてタクシーの客にマーチン・スコセッシ自身も登場。ニューヨークの光と陰、いや、当時のアメリカの光と陰が見えかくれする名作ですわ。
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チョコレート

■2003/03/02 (日) チョコレート

 来週からの007でカッコよさげなハル・ベリーが去年アカデミー主演女優賞をとった映画。題名が題名なだけに「甘ったるいアメリカン恋愛もの」と思ってたら冒頭から「なんじゃこりゃ」と呻きそうな殺伐としたシーンの連続。おいおい、これは「グリーン・マイル」か〜?と思ってたら、どんどん話はすすんで、刑務所の処刑人ハンク(ビリー・ボブ・ソーントン)と処刑された男の奥さんレティシア(ハル・ベリー)が急接近!

 おや?これって高倉健(か緒方拳)と大竹しのぶがやってもいけそうな映画やぞ?アメリカ映画なのにみんな押し殺した演技してるなー。日本映画風やなー、これ。昔の日本映画ね。若いやつが出てるやつじゃない日本映画ね。

 あの二人の関係って、お互いに大事なものを失ってて、それでも何か(愛?)を求めていて、これ以上お互いに何も失いたくない!っていう気持ちで、お互いを許し合えたのね、きっと。

 最後はレティシアがハンクをバーンって撃ち殺すんかと思ったけど、チョコレートアイスで癒されたかっこう。だから邦題がチョコレート??う〜ん、まんまやな。

 でも、見ごたえあるというか、人間がちゃんと生きて描かれてた映画でした。
 監督の趣味かもしらんけど、カット割り?がめっちゃ急テンポで、ちょこっと映ったシーンだけで「おい、見てるヤツ、これだけでちゃんと分かれよ!」という挑戦的な感じがしたんやが・・・。どうでした?
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トータル・フィアーズ

■2003/03/31 (月) トータル・フィアーズ

 トム・クランシーの「ジャック・ライアン」シリーズ。ジャックをベン・アフレック、CIA長官がモーガン・フリーマン、大統領がジェームズ・クロムウェル。
 なかなかの緊張感(おいおい!待て待て!どないすんねん!)とジャックの活躍(アンタも不死身か〜!)が案外いい感じ(ロシアのスパイ爺、知り過ぎ!)のアクション娯楽!映画でした。

 ただし、娯楽として見ないとやってられない。

 なにしろボルチモアでほんまもんの原爆が爆発するわりには主人公もその恋人も被爆してないし、大統領がぶちギレたら相手を確かめもせんと核弾頭なんかいつでも発射できるし、第3次世界大戦なんてアっという間に「突入」できちゃうんだー!そしてあのハッピーエンドはなんじゃー!

 だからー、これは単なる無知米国人の娯楽映画なんですって!
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テイラー・オブ・バハマ

■2002/11/09 (土) テイラー・オブ・パナマ

 パナマの仕立て屋さんのちょっとしたウソ(相手を喜ばそうとして大げさな事を言っちゃった)を、007のピアース・ブロスナンが利用して一儲けしようと、英国諜報局とか米国ペンタゴンとかCIAをだましちゃう。
 「なーるほど。案外、こういうもんかもしれんなー」とブラックな笑いで引っ張って行くつもりで作った映画なんでしょうが、ダラダラしてたなー。前半の一体何が起こるんや?というシーンの連続はダルい。「ああ、これウソやったんか」と分かってからは楽しめる。派手なアクションもCGもなんにもない地味な展開やけど、それなりに半分パロディっぽいから、そこそこオモロイ。テイラー(仕立て屋)だから、ウソの話を仕立て上げるっちゅうことやねんね。

 ジェイミー・リー・カーティスが「トゥルー・ライズ」の時の役と同じような感じで出てたけど、案外これもパロディだったりして。スパイなんちゅうもんは、シュワちゃんみたいな派手なもんとちゃいまっせーという感じ?
 ピアース・ブロスナンも007のときのスケベさとスマートさは同じやけど、せっこいヤツでどないしょーもないワル!それが最後には大金を手にして国外逃亡しちゃうのはハラたつなあ。どっかで捕まれよぉ!ワルもんがハッピーエンドはあかんっちゅうに。

 仕立て屋をやったのは「シャイン」のジェフリー・ラッシュ。可哀想に奥さんにコキつかわれて、子どもの朝食とか作らされ、子どもの学校へ行くときの支度とかもやらされてる。送り迎えもやで。せやのに奥さんは「最近帰りが遅いけど、愛人でもできたんかー」とかストレートに聞きよる。こらー!お前、もうちょっとダンナを大事にせえー!
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デンジャラス・ビューティ

■2002/11/10 (日) デンジャラス・ビューティー (MISS CONGENIALITY)

 うまい邦題やね。FBIの捜査官がオトリ捜査でミスコンに潜入。そのためにミスコンのプロが登場して彼女を美女に仕立て上げる。
 その美女がサンドラ・ブロックやねんけど、この子、アメリカでは「めっちゃセクシー賞」とかもらうぐらいやねんけど、そうでもないよなあ。どっちかゆうと、コメディ系やんか、立ち振る舞いが。だから、FBIの捜査官っちゅうのも無理があるし、ドタバタよく転けるし、コンテスト中もびっくりするほど美女には見えん。

 結局、女優さんでもなんでも、「この子、キレーイ!」って思えるのは、瞬間の勝負やと思うんですわ。一瞬見せたその顔にドキっときたら、こっちの負けですわ。それって、綺麗な人というよりも、きれいだなって思える瞬間のある人ということです。←何のこっちゃ!

 そして、ミスコン作りのプロのおカマさんに、名優マイケル・ケイン。いやー、なつかしい!
 犯人役でミスコンの主催者としてキャンディス・バーゲン。いやー、なつかしい!
 さらにミスコンのバカな司会者にウィリアム・シャトナー。いやー、船長、なつかしい!
 極め付けがトム・ジョーンズが歌う「シーズ・ア・レイディ」。いやー、なつかしい!あのイントロかっこよかったなー。

 原題は映画の中で「ミス・ベストフレンド」と訳されていました。そういう感じですね、英語としては。
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電撃 DENGEKI

■2002/11/24 (日) 電撃 DENGEKI

 セガール映画としては久々の☆あり!これはおもろかった。ストーリーはなんだかんだといろいろ登場人物出て来て、それなりに混み合っているんだけど、そんなことはどーでもよんろーしー。セガールが大活躍したら、そこだけ見てるだけで楽しい。こいつの映画はこれでイイのだ!
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沈黙のテロリスト

■2002/10/23 (水) 沈黙のテロリスト 2001 原題:TICKER

 題名には全く意味のない「沈黙シリーズ」なんで「沈黙」なんや、いまだに分からん。
 セガールは今回はサンフランシスコの爆弾処理班。テロリストの爆破シーンが何回かあるけど、めちゃしょぼい。くさい。くさい。煙だけやんか。
 アクションシーンはほとんどなし。ちょろっとあっても、へたっぴなカメラというか、細切れのカット割りというか、いらん編集というか、しょーもない小細工のおかげでアクションがアクションになってない。お得意の空手も一瞬だけ。

 トム・サイズモアはよくこんな映画に出たなあ。評判ガタ落ちでしょう。せっかくの演技がもったいない。セガールに貸しでもあるんか?

 デニス・ホッパーも「スピード」と完全にかぶってる役まわりを、完全に手抜きの適当な演技でやっちゃって、だーめねー。

 これは見たお客が沈黙するという「沈黙シリーズ」の最高傑作でしょう。シーン・・・。
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天使のくれた時間

■2002/09/16 (月) 天使のくれた時間 (THE FAMILY MAN /2000)

 突然、変わったことが起きるという設定のストーリーは、その変化の原因に説得力がなく、最後まで話についていけんところがあるもんで。そういう意味ではブルース・ウィリスの「キッド」にそっくりな映画。

 学生時代からつきあっていたジャックとケイトだったけど、ジャックはイギリスの銀行へ研修に行っちゃって、二人は別れてしまう。ジャックはその後大成功をおさめてウォール街の社長に。ある朝、目覚めたらジャックはケイトと結婚してて子どもも二人おって、平凡な中流家庭のオッサンになってる!

 いわば「もしも」の世界ですわ。もしも、あのとき、イギリスへ行かなかったら・・・という世界。ドリフの「もしも」みたいなもん。だめだ、こりゃ〜とは言わんけど。
 この「もしも」の世界がメッチャきらめいてるのがいい。

 もしも、あのとき・・・って考えたら、ボクにだって、いろんな人生の選択肢(っていうかクロスロード?)があった。誰にだってあるでしょう?

 もし、現役で大学受かってたら・・・こうなってたら、絶対、今の人生歩いてないで。100%違うかったやろね。
 もし、会社やめてなかったら・・・当然、センセにはなってないがな。
 もし、会社やめて、センセの試験通ってなかったら・・・悲惨・・・。

 きらめいていた「もしも」の世界から、元の現実世界にもどる前に、ジャックがケイトに言うセリフはいい。大人なら分かる、このセリフの意味。いいなー、ちょっと泣かせるよなあ。

 ティア・レオーニがどえらい所帯じみた奥さんをやってたけど、こんな普通の家庭の奥さんの割にきれいすぎるんとちゃう?スーパーで買ったような安モンの服着てても、いっこも所帯やつれしてへんし、きれいすぎやわ。
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追撃者

■2002/06/23 (日) 追撃者

 予告編を映画館で見て「これはぜったいにおもしろくない!」という予感がした。宣伝コピーが「この男、心にタトゥーあり」やて。スタローンの腕に「中森明菜・命」とか書いてあるんかいな?

 案の定、いつまでたってもブツブツとしか台詞の言えないスタローンの勝手なお芝居と、ムダな環境破壊のアクションシーンの連続。筋も展開もあったもんやない。古臭い復讐だけのドラマで、あれだけひっぱるか〜?

 流行りのカメラワークとパッカパッカ画面の変わる編集が、いかにも似合わねぇ〜。やっただけ無駄。

 こういう映画に出てるようではスタローンもアカンで。もうちょっと、脚本選んで仕事してぇや〜。

 久しぶりに見たのんがコレではガックリくるで〜。阪神も6連敗かいな??ガックリくるで〜。
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電話で抱きしめて

■2002/04/21 (日) 電話で抱きしめて

 ダイアン・キートンおばさんが監督も出演もしたコメディ。メグ・ライアンと「フレンズ」のリサ・クドローとの三人姉妹のお話。よくもまあこんなにしゃべるなあーとあきれるほどの女三人しゃべりまくり映画。台本めっちゃブ厚いんとちゃう?しかし、結局は白人上流家庭のホームコメディじゃんって感じの、どってことない映画でした。

 「がんばれ!ベアーズ」のウォルター・マッソーさんはこの映画が遺作になったんですねえ。ジャック・レモンとのコンビは日曜洋画劇場でよく見てたような・・・。
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トゥルー・ライズ

■2002/04/20 (土) トゥルー・ライズ

 ジェームズ・キャメロンが「アビス完全版」と「タイタニック」の間に作った完全娯楽アクション・コメディ!これは同じシュワちゃんでも「コラテラル・ダメージ」なんかよりもずぅ〜っとおもろい。うだうだと文句を言わせないアクションの連続に、ジェイミー・リー・カーチスとのおとぼけ夫婦のギャグと愛?、さらにトム・アーノルドとの名コンビぶりが加わって、さらに楽しさ倍増。これがジェームズ・キャメロンか?と思わせるほどのコメディテイストがほんまにええ!飛行機ファンには「ハリアー」の大活躍も見逃せない。

 ところで、あのテロリストの禿げあがった兄ちゃんは「コラテラル・・・」にもテロリスト役で出てた人と同一人物なんでしょうか?似てるんやけど、あんな禿げてなかったしなあー。わからんねん。もし、そうやとしたらシュワちゃんとは二度目の仇どうしということになるんやけどね。

 と、誉めたたえといて、ハリウッドの「核に対する無神経さ」には驚きを超えて、あきれはてて、どうせアメリカ人には分からんのやろーと怒りさえ感じるシーンがありましたね。シュワちゃん夫婦のキスシーンのバックが核爆発とは・・・。それはなんぼなんでもあんまりでしょう!やっぱ、加害者には分からんものなのよ、結局。
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デイライト

■2002/04/07 (日) デイライト

 映画評ではたいしたことないB級にランクされて、評価低いんやけど、この映画、ボクは10本の指に入る「お気に入り」なんです。なんべん見ても泣きそうになるんです。オープニングの映像と音楽もめっちゃカッコええし。

 スタローンはもうEMSをクビになってタクシーの運ちゃんやってるのに、目の前で起こった大惨事に飛び込んで行くやん。トンネルの中の生存者たちも始めはそれぞれ自分勝手なことばっかりゆうてんのに、だんだん全体のことを考えるようになるやん。囚人護送車に乗ってた子らもだんだん成長してくるやん。
 そのへんの「人間愛」みたいなところ、絶対泣けるで。なんで評価低いんや??

 そら、スタローンのアクションものやから、そんなアホなシーンはいっぱいあるし、最初のトンネル爆発シーンほどスゴイ見せ場もないし、パニックというには生存者がちょびっとしかおれへんし・・・文句もあるんやけど、人間関係めっちゃスッキリしてて、トンネルの中と外との「対立」みたいなもんも分かりやすいし、ええと思うんやけどなあ。

 ところで、ヴィンセントという若者役でスタローンの息子が共演しています。あんまり似てないんやけど。
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ダイ・ハード

■2002/03/24 (日) ダイ・ハード

 やっぱり見てしまうのよね、なんぼCMが入ろうが、やっぱりオモロイ映画だもんね。あの「ナカトミ・ビル」ゆうのはセンチュリープラザホテルのとなりにあるビルなのよね。おととし行ったとき、あのビルも探険したのよね(自慢)。

 さて、この映画の撮影はヤン・デボンやってんけど、この人の撮影ではいろいろ有名な映画がある。「ポールポジション」とか「栄光の彼方に」みたいなレースもんとか、「ブラック・レイン」「リーサル・ウェポン3」「氷の微笑」みたいなサスペンス&アクションもん。最高はジョン・マクティアナンと組んだ「レッド・オクトーバーを追え」やね。
 それにしても監督業になっての第1作目の「スピード」は超当たったけど、その後の「ツイスター」も「スピード2」も「ホーンティング」もみなコケたから、最近ひまそうです。

 ダイハードがアクションもんとして、名作みたいに人気があるのは、脇役のキャラクターをしっかり描いてたからでしょうね。あのパウエル巡査の人生をしっかり見せてくれたから最後の感動のシーンにつながるのよね。リムジンの運チャンもちゃんと活躍するしね。ちょろっと出てきた登場人物が最後まで忘れられずに「後始末」をちゃんとつけているってとこが人気の秘密なんでしょう。
 いろんな人が出てきても、途中でどっかへ行っちゃうような映画が多いのよ、最近は!

 もうひとつ忘れちゃいけないのはSFXのリチャード・エドランド。「スター・ウォーズ」も「ポルターガイスト」も「レイダース」「ゴーストバスターズ」「エイリアン3」もこの人なのよ。
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特攻大作戦

■2002/03/21 (木) 特攻大作戦

 1967年製作の「お気楽戦争娯楽映画」です。
 死刑宣告された悪たちを特訓していっちょまえの兵隊にして特攻作戦に参加させよう!という命令を受けてリー・マービンが12人の兵隊やくざたちをしごきます。しごかれる兵隊にチャールズ・ブロンソンとかテリー・サバラス、ドナルド・サザーランドとかがいてます。
 特訓中に、ロバート・ライアン率いるエリート部隊を「ダーティー・ダズン」部隊がやっつけるシーンは笑えます。それを見て喜んでるアーネスト・ボーグナイン将軍もええ味です。

 ところが、実際に戦闘になって、ドイツ軍をやっつけるところになると、なぜかリー・マービンは女の人まで皆殺しにします。なんで?「こっちも二人やられたんだー」とかゆうて、軍人でもない女の人に手榴弾投げつけます。なんで?途中でテリー・サバラスは気が変になって計画がむちゃくちゃになります。なんで?ドイツの狙撃兵は撃たれたら必ず窓から外に向かって落ちて死にます。なんで?いったん撃たれて死んだはずのドイツ兵はしょっちゅう生き返ります。なんで?
 大金持ちの家に生まれたロバート・アルドリッチっちゅう監督、こんなんでええのん?

 12人おったこっちも最後にはチャールズ・ブロンソン一人しか生き残らないです。あとはリーさんともう一人の軍曹だけでした。ほんまに「特攻」大作戦でした。

 PS. オープニングで、刑務所の中のシーンがあって、そこで囚人たちが「出してクレー」みたいなことを叫んでる時、日本語で「あけろー!(akero-)」という声も混じっていた!ってことは、あの刑務所には日本人も収容されてたってこと??それはおかしいんとちゃう?

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タイタンAE

■2001/12/23 (日) タイタンAE ☆☆

 「アナスタシア」(これで合ってる?アナタスシア?どう?)を作った2人(ドン・ブルースとゲーリー・ゴールドマン)のアニメたす3DCG合成のマンガ。公開当時はめちゃくちゃ評判悪かった。
 1 登場人物がぶっさいく!
 2 タイタンの次のAEって、何?
 3 ディズニーじゃない!
 4 結局、宇宙モノやろ?

 まあ、そのすべての意見はあてはまりますが、そんなにしょーもないマンガではなかったよ。日本のSFモノならもっと設定がこってるやろし、登場人物の顔ももっとエエ男と美少女が出てるやろけど。別に感情移入できるキャラもなかったしね。声の出演にマット・デモンとかドリュー・バリバリとか出てるけど、だからゆうて何にもギャグもなかったし。でも、そないむちゃくちゃゆーたるほど、イモでもなかったで。でも、☆はやっぱり2つが精一杯!!
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ディープ・インパクト

■2001/10/03 (水) Deep Impact ☆☆☆

 あまりのコマーシャルの多さにハラたって、途中からビデオに切り替えて見た。いまさら言うのも何だけど、地上で起こってることと宇宙でやってることの違和感というかチグハグ感というか、そのへんが・・・って感じやったね、やっぱり。

 そんなことより今日改めて気がついたこと。ビデオが終わってテレビに切り替えたら、テレビの方はまだやってて、ちょうどビーダーマンが落ちてくるところ。字幕のセリフとテレビのセリフがかなりニュアンスがちがった。あれ〜?と思って観察してて分かったこと。
「口の動きに合わせて日本語のセリフを言わせるためには、ある程度、英語を訳すというよりもその場の雰囲気に合った日本語に直している」
 これは「発見」だった。なるほどねと感心した。テレビの日本語の監修してる人、エライ!

 もうひとつ!最後の洪水シーンで、ニューヨークが襲われる。自由の女神が波にのまれた後、マンハッタンの摩天楼が水の底に沈む。そのとき、例の世界貿易センタービルが大写しになるシーン(約3秒)がテレビではカットされてた!完全に海に沈んだ後の貿易センタービル(片一方が斜めになって、もう一方にもたれかかっていた)は放映されたのに。

 これもアメリカに対する配慮??アメリカの方を向いて仕事してるのは小泉だけかと思ったら、日本のマスコミもかいな。アンタら、こっち向いて仕事せえや!もし、ホワイトハウスがテロ攻撃にあってたら、最後の「再建中のホワイトハウス」のシーンもカットする気やったんか?そないなったら、映画として成り立てへんやんか。

 テレビに釘付けになる人々とか、テレビでのみ情報が流されるとか、リアルタイムでその状況がわかるとか、こないだの事件と全く同じやったのが、めちゃくちゃリアルで恐かったのは、この映画の最初の意図ではなかったやろうけど、今、見ると、そういう意味で「よくできた映画」やったんですね。
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時計じかけのオレンジ

■2001/09/05 (水) 時計じかけのオレンジ

 当時の映画のパンフレットには「73年6月」と記入されている。ボクは写真専門学校生。ところが、映画の内容はなんにも覚えてない。ただ、過激な暴力シーンとやらしいセックスシーンとシンセサイザーの音楽と、それとあのエロ・ピエロみたいなメイク。それだけが、印象として残っているだけで、どんな映画で、よかったんか悪かったんかさえ、なんにも覚えてない。
 ってことは、見た当時は「分からん」かったんや。そら、分からんで。今日見ても分からんかったもん。

 極悪非道の限りをつくしたワル若者が、ロウヤに入れられて、恐るべき洗脳を受ける。すると、暴力にもセックスにも「吐き気をともなう激しい苦痛」が彼を襲うようになる。偶然、ベートーベンの第九にもその苦痛を感じて、ついに彼は自殺を計るが、命をとりとめ、その洗脳をした政府に対するキャンペーンに利用されることに・・・。

 こんなストーリーで、何を感じたらええんや??やっぱり、分からん。

 ただ、映像的には「興味ある」シーンがいくつもあったけど、それって「オタッキー」な見方であって、普通の映画ファンはこの映画を見て、何に感動したらええんやろね??ひょっとして、あのおばあちゃんの天地真理のようなファッション???まさか・・・。
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トラトラトラ!

■2001/08/24 (金) トラトラトラ!

 「パールハーバー」の真珠湾攻撃シーンとそっくりだった。CGなんかない時代だから本物の飛行機30機とか40機とかブンブン飛ばしてて、こっちの方が逆によかった。
 物語的には、こっちのほうは「いかに当時のアメリカがボーっとしてたか」をはっきり描いていて、おもろかった。日本の方が真面目にやってたという感じ。
 奇襲攻撃の特撮は円谷か!と勘違いしてたけど、これはアメリカ・サイドで作った特撮でした。 日本側は空母「赤城」とか戦艦「長門」は実物大のセットを作ったそうです。でっかーい!
 なつかしいパンフレットには1971年とメモしてありました。30年前や〜!

 へーっと感心したのは、「パールハーバー」でも出て来た黒人コックが甲板の機銃を撃つエピソードが、さりげなく「トラ」でもあったこと。ってことは、このエピソードは実話やねんろね。
 あと、細かいところでも、合致するセリフやエピソードがいっぱいありました。これを探すのも楽しみでしたわ。

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遠い空の向こうに

■2001/08/19 (日) 遠い空の向こうに ☆☆☆☆☆

 傑作!といってもいいでしょう。
 スプートニクの光を夜空に見つけてロケット打ち上げを夢見る高校生たち。炭鉱夫で頑固一徹なお父さん。その家族。学校の先生。炭坑の人々、町の人々。みんな、ほんまに素晴らしかった。
 自分のお父さんを「ボクのヒーロー」と言える子どもっていいなあ。めっちゃアメリカ的やけど。そういう親子関係、作れてるかな〜とか思いながら、後半なんかエンエン泣きながら見たで。ほんまにええわ。
 最後にちょっとスペースシャトルの打ち上げのシーンが映る。そこがまた、先週行ってきたばかりのケネディ・スペースセンターで、先週そこに座ってたインディアン・リバーの河原からの撮影で、感動もひとしおっちゅうヤツ。

 監督はジュラシック3のジョー・ジョンストン。え〜!ってな感じやけど「アイアン・ジャイアント」もこの人やから、なるほどって思うでしょ。
 「スタンド・バイ・ミー」的な雰囲気もあって、おっさん世代が見たら、絶対に泣く映画です。これは文句なしで☆×5じゃ。

 あのお父さんみたいに子どもには毅然とした態度で生きたいよね。クスン。
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ドライビング・ミス・デイジー

■2001/06/07 (木) ドライビング・ミス・デイジー (1989年)

 大女優、ジェシカ・タンディと名優、モーガン・フリーマンの懐かしの名作。
 気難し屋のおばあちゃんと、その運転手との「友情」とでもいうんでしょうか。相手を尊重する気持ちがだんだん芽生えてくる過程を、さわやかに「どろどろした人間臭さ」を全く感じさせない映画です。
 さわやかすぎて、うまくいきすぎて、もの足りんっちゅう感じ。

 それよりも、おばあちゃんの息子のダン・エイクロイドとモーガン・フリーマンがこてこての「南部なまり英語」やったのに、おばあちゃんはユダヤ人らしく、あんまりなまらんとしゃべってたとこが、元・英語のセンセとしてはベリー・インタレスティングやったね。

 モーガン・フリーマンはこういう役はぴったりハマるなあ、ほんまに。うだつのあがらない、普通の黒人のおっさんをやらしたら、超1級やで。「ショーシャンク」でもそうやった。だから、「ディープインパクト」で大統領になって出てきたときは、似合わんな〜〜という感じやった。「セブン」は、うまいことハマっとったけどね。

 なぜ、頑固者のおばあちゃんが運転手を雇うことになったか、というと。

 やっぱり、老いぼれてきたもんで、車庫から車を出そうとしたとき、アクセルを踏み込みすぎて、ブーッてバックのまま暴走しちゃったわけ。それで、息子がこれはあぶないと、保険会社もこんなバアサンやったら契約してくれないと、それで運転手をつけることにしたねん。

「ばあちゃん、自分の運転ミスやから、しゃーないで。」
「何言ってるんだい。あれは車の故障だよ。」
「またまたー、自分の運転ミスやのに、意地はってー。」
「ちがうって。ブレーキがきかなかったんだい。」
「運転ミスで意地はって・・・運転ミスで意地・・・ドライビング・ミスで意地・・・ドライビング・ミス・デ・イジ・・・ドライビング・ミス・デイジー!!

 ばんざーい、ばんざーい、ばんざーい!!

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