50音順『ラ行』

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ラット・レース

■2003/07/02 (水) ラット・レース (2001)

 はっきりゆうて、あんまりオモロナイ。こういうコテコテギャグに関しては大阪人はレベル高いよ。吉本で慣れてるし、吉本でも「今日のはおもろなかったな」って冷静に言えるだけの厳しい目をもってますから。

 だから、出演者たちがどんなにがんばって「おもろいやろー!」とか「さあ、笑うとこですよ」ってやっても笑えんとこでは笑えんのだ!特にミスター・ビーンがやってるギャグは全然おもんない。吉本でやったらさっぶいでー、あんなギャグは。

 でも、砂漠のまん中でキャシー・ベイツがいきなり「リス屋さん」してて、買ってー買ってーって言うんだけど、レースで急いでるウーピー親子はリスなんか買わないで「高速への近道」を聞くわけ。キャシーおばさんに教えてもらった通りの近道を行くと突然断崖絶壁で車は転落!そのときガケに看板があって「YOU SHOULD HAVE BOUGHT A SQUIRREL.(リスを買わないからだよ、バーカ)」とか書いてあったとこ。ここは大爆笑!

 もうひとつ。レースを急ぐ家族づれの車の中。女の子が「ねえ、パパ、車止めてよー。トイレー」とか言うシーン。がまんしろ!とかビンにしとけ!って言われて「オシッコじゃないのよ!ナンバー2の方よ!」って言うセリフ。それと「早く!早く、止めてよ!もうプレーリー・ドッグ状態よ!」という台詞!!「なんだ、それ?」と聞かれて弟が「穴から顔出してるってことサ」←メッチャおもろいやろ?!

 ボク的にはウーピーがもっとハジけてくれなくちゃあーって感じでした。ラストの2億円を寄付っていうとこ、イヤやなー。いやらしい根性や。
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ロック・ユー

■2003/03/16 (日) ROCK YOU!

 父と子の関係もちょこっと描いて、中世舞台だけど、完全に「青春映画」してた。よかったー!昨日の「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」なんかより、よっぽどよかった。涙でたもん。ロック・ユー!の勝ち!

 平民のくせに「運命を変える!」と騎士になったウィリアムが、仲間とともに戦い進んで、お姫さまもゲットするという単純明快なストーリー。この仲間たちがいい!特に鍛冶屋の女の子がいい。ステキ!

 悪役がホンマに悪役なのが、これまた分かりやすくていいし、助けてくれるのがイギリスの王子さまというのもいい。とっても「おとぎ話」してる!

 これはおすすめです!ホント!
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リバティ・ハイツ

■2002/11/20 (水) リバティ・ハイツ (1999 LIBERTY HEIGHTS)

 「レインマン」「グッドモーニング・ベトナム」のバリー・レヴィンソンの日本未公開作品。監督の生まれ故郷メリーランド州ボルチモアを舞台とした、ユダヤ人家族の1年を描く「淡々生活描写ドラマ」。

 1950年代のアメリカだから、なぜかボクらの世代にはグっとくる。55年型のミントグリーンのキャデラックが出て来たり、ジェームス・ブラウンが「プリーズ・プリーズ・プリーズ」を歌ったり、原爆とか水爆の攻撃にそなえて無意味な避難訓練をするとか、そういう現実には知らないはずの異国アメリカでの出来事が、なぜか自分もそこにいたかのような錯覚におちいる。

 これこそロック体験がなせる技というか、ロックで知ったアメリカというか、中学・高校時代にどっぷりつかっちゃったアメリカのサブカルチャーの影響というか、これは実は「幻覚」であり「誤解」であり「誤認」なんだろうけど、ボクらの脳みそにはしっかり入っちゃってるわけ。これはもうぬぐい去れない。

 そういう時代の人種間差別を、割と第三者として客観的に見れちゃう日本人って一体・・・と思わせる映画。なかなか「掘り出し物」の作品でした。
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ライト・スタッフ

■2002/07/14 (日) ライト・スタッフ

 ライト・スタッフというのは「正しい・良い・資質」って感じの意味。そういう良い資質のある人が人間の限界に挑戦していくことの素晴らしさみたいなのんを、一方では「マーキュリー計画」一方では「マッハの記録に挑戦する飛行機乗り」という設定で描く。ほとんど「記録映画か?」というほど、一つ一つのエピソードがなんの演出もなく続いて行く。なんと長尺、193分!

 ファンの間ではかなり評判高い映画なんやけど、はっきりゆうて、しょーもない。役者はそろてるし、しっかり演技してるし、そつがないよ。でもね、いつもゆうてるけど「映画なんだから、ドラマがなきゃあー」ねー。

 ドキュメンタリーでも、もうちょっとドラマあるでしょう。なんにもなかったもんね。時代的に「スペース・カウボーイ」の前半にだぶってるとこが、なんとなく見てて「へー、いっしょやー」とか楽しめた程度。¥1500でDVD売ってたから買いそうになったけど、レンタルビデオにしてよかった。
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リプレイスメント

■2002/07/03 (水) リプレイスメント ☆☆☆☆

 いわゆるスポ根もの。アメリカン・フットボールのルールなんかシランけど、これが結構おもろかった。

 ワシントンのアメフト・チームが優勝まであと3勝!というところで、選手のストライキ(!)のため、代理選手(リプレイスメント)を集めてチームを作る。このコーチにジーン・ハックマン。集められた選手が、元サッカー選手とか元・相撲とりとか、ギャング?とかドロボーとかSWATとか、なにしろへーんなヤツばっかりで、「メジャーリーグ」っぽい。その中に「土壇場に弱い」キアヌ・リーブスもおる。

 さて、こういうスポーツ・コメディの常道(王道)どおり、ぎくしゃく・どたばたしながらも、チームはまとまっていき、初戦は負けたけど、あと2つは勝つ。もう1勝すればプレーオフ!というところで、キアヌがチームからはずされる。ガーン!

 案の定、チームは苦戦。あ〜、これで負けちゃうのかーというとき、キアヌ登場!これでプレイヤーたちが突然がんばりだして、ついに勝つ!!まさしく、お決まりのパターン。しかし、これがハマるところがスポ根もののすごいところ。

 バックに流れる音楽が、どこからパクってきたんや〜?というぐらい、他の映画音楽のええとこをパクってたり、安易にヒット曲を使ってるんやけど、なぜか、これがまたハマるから不思議。ラストの「ヒーロー」なんか涙ちょちょぎれますがな。

 ごろつき選手たちが歌って踊って、アメフトもやって、チアガールたちの超お色気ダンスも楽しめて、これはかなり「評判」よりもいい映画でしたね。
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ランボー

■2002/02/12 (火) ランボー大好き!

 ついにやってくれました!スターチャンネルさん!前からこの企画のリクエストをしてたんやけど、出ました!「シリーズもの連続オンエアー」今日は「ランボー3本立て」

 いやー、これは辛い思い出があるんですよ。もう10年以上も前のことやから時効やと思って書くけど、ボクは一瞬だけ会社へ行くのがめっちゃイヤで、家は出るけど会社へは行かない「出社拒否または出社恐怖症」になってたことがあるんですわ。普通の時間に家を出て、途中まで電車に乗って行くんやけど、会社には休むという電話を入れて、どっかでブラブラして時間をつぶす。そんなとき、この「ランボー3本立て」を映画館で見たんですわ。

 1作目、ベトナム帰りのランボーはのけ者扱いされて、誰もランボーの気持ちなんか分かってくれない。そういうとこ、なんか惹かれたんだよなあ。2作目3作目は絶対に死なないランボーのマンガみたいな大活躍にストレス発散、胸がスーっとしたよなあ。

 もうひとつ、ランボーで思い出すこと(うちでは伝説になってることやけど)。昔、ビデオがまだ高かった時代。3倍速で録画するのが当然だったころ。ランボーとコマンドーと戦争の犬たちが1本のテープに録画されていたこともあって、ランボーとコマンドーはセットもんやった。子どもが小さいころ、この2本をセットでよく見たもんや。
 「ランボー・コマンドー」って続けて言うとゴロがええもんやから、いつのころからか「ランボー・コマンドー・天気予報」というようになった。これはすでにお分かりのように「ヤンボー・マーボー・天気予報」のシャレやねんけど、えらいまた乱暴な天気予報やなあーと言って、よく笑ってたもんや。
 うちの子どもらはドラえもんの次にランボー・コマンドーはよく見てたで。

 しかし、今、「怒りのアフガン」なんて見ると、アメリカのコロコロかわる御都合主義の正義感にはあきれかえりますなあ。
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ルル・オン・ザ・ブリッジ

■2001/11/20 (火) ルル・オン・ザ・ブリッジ

 けったいな話やったなー。胸を撃たれたミュージシャンがその後おちぶれて離婚してグータラした生活をしてたんやけど、ある日、路地裏で死体を発見。そばに落ちてたカバンをぱくって帰ると、そのカバンの中には不思議な光る石が入ってました。
 その石の不思議な力で若い女優とお知り合いになり突如ジジイとネエチャンの熱い恋物語に発展!そんなアホなーと思ってたら、その石を狙う悪者が現れて・・・・。
 なんじゃーそりゃー?という展開やねんけど、ラストで「実はこのジジイは撃たれたときに死んでまして、今までのお話は死ぬ前の夢でんねん」というオチ。

 星新一のショートショートかいな。

 ハーベイ・カイテルもしぶい、ええ役者やねんけど、あんな若い女の子に手ェ出したらあかんわ。
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ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ

■2001/10/16 (火) ロック・ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ

 吉ガイ・リッチーのわけのわからんノリ一発の映画。スナッチとの違いは犬が出てなかったことだけ。(スナッチの犬が笛のついたボールを呑み込んで、鳴くたびに「キューピー」ってゆうてたのん好きや。)

 で、これもぞろぞろぞろぞろワルもんたちが出て来て、幸運と悪運とに翻弄されて、殺し合って・・・。なぜかドキドキさせられる展開で憎いよ!このっ!

 スタイリッシュといえば聞こえがいいけど、へんなトーンというか変わった雰囲気というか。でも、ちょっとハマると恐いような、そういう映画ですわ。
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