50音順『マ行』

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抹殺者

■2003/12/26 (金) 抹殺者(THE BODY / 2000)

 エルサレムが舞台の「抹殺者」アントニオ・バンデル星人が出てるからって、こんなきな臭い題名にせんでもええのに。
 古いお墓から出て来た死体(ガイコツ)がひょっとしたらイエスキリストの遺骸かもしれん!なにー!キリストゆうたら神様やがな!神様の遺骸があったらアカンじゃん!だからその事実を抹殺せよ!そういう意味で抹殺者なのね。
 でも我々、無神論の日本人には全くニュアンスがつかめんダルい映画でした。スカー!

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メン・イン・ブラック2

■2003/12/07 (日) MIB2

 1作目に比べてえらく「子供向け」になっちゃってるじゃん。犬がしゃべったり、ムシが仲間で活躍したり、ストーリーがお姫様チックになってるし、いいのかなー。

 郵便局員のKのところにJが訪ねて行くところが一番おもろいかな。頑固っぽいとこが相変わらずで。

 でもそれ以外はあんまりやったね。

 それよりあの「ピカッ」が欲しいなあ。忘れてほしいことを忘れてもらうのにめっちゃ便利やん。あれ欲しい。
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息子の部屋

■2003/08/18 (月) 息子の部屋

 徹子の部屋じゃないのよ、息子の部屋ですよ。公開当時のコピーが「生きているときは、開けてはいけないドアでした」なんじゃそりゃー!

 息子がダイビング中の事故で亡くなって、悲しみにくれる家族。入ったことのない息子の部屋に入ってみると・・・エロ本、エロビデオがいーっぱい出てくるわ、ロリコン・フィギュアのコレクションはすごいわ、エッチなおもちゃはころがってるわ、押し入れにはキノコが大量発生!なあんじゃこりゃー!

 息子がダイビング中の事故で亡くなって、悲しみにくれる家族。入ったことのない息子の部屋に入ってみると・・・ベッドは揺れ、たんすは倒れ、電球は異様に光輝き、窓はバタンバタン鳴り、どこからともなく嵐の風が吹き荒れ、青白い霊の姿がボワーっと!なあんじゃこりゃー!

 息子がダイビング中の事故で亡くなって、悲しみにくれる家族。入ったことのない息子の部屋に入ってみると・・・いきなり飛び出して来るSWAT、轟く銃声、爆音、たちのぼるキノコ雲、窓から飛び込んで来るスパイダーマン!なんじゃこりゃー!

 そういうハリウッド的な(どこが?)映画ではありません。

 息子がダイビング中の事故で亡くなって、悲しみにくれる家族。入ったことのない息子の部屋に入ってみると、別に初めて入ったわけじゃないわ、前にも入ったことあるしー。そこへ息子を好きだという少女から手紙が来て、その子と悲しみを分かち合う家族・・・。う〜ん、どうもおもろない展開じゃ。
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メメント

■2003/01/20 (月) メメント

 自分の記憶が10分ももたないというヘンな病気になったガイ・ピアースがポラロイドとメモを頼りに自分の奥さんを殺したヤツに復讐するというストーリーやねんけど・・・。
 
 最初にエンディング(殺人)を見せてしまって、ちょっとずつ時間を巻き戻して、さっき見たところまでやって、また巻き戻して・・・と繰り返して、ついには一番最初まで戻ると「えー!」とうならせる驚がくの事実が浮かび上がる??はずだけど、正直ゆうて、ええっ?それってこういうこと〜?ほんまなん?なんで〜?という感じで、もう一回見ないと分からんというか、謎というか、見のがしたシーンあるんとちゃう?というか、自分の記憶に自信が持てなくなる映画です。

 ネタばらしたら怒られるから、ゆわれへんけど、結局、アイツが悪いんやんなー。悪モンかな?っと思ったコイツは別に嘘つきでもなかったんやろ?途中から出て来たアノコは実はだましてたっちゅうことやろ?

 「インソムニア」の監督クリストファー・ノーランの出世作です。方法論がオモロイだけで、別にドっちゅうことないんとちゃうのん?
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メンフィス・ベル

■2002/08/31 (土) メンフィス・ベル (1990)

 これは掘り出し物と言える映画で。90年の作品だけど、「戦争&青春」モノという知識しかなく、期待しないで見てみた。

 戦闘機じゃなくて、B-17爆撃機(これがメンフィス・ベルという名前)の話だから、飛行機がビュンビュン飛ぶんじゃない。ごっついずーたいの爆撃機が重そうにグワーンと飛び上がって行くのが、案外、絵になる。大迫力。それが編隊をくんで爆撃に向かうところは、かなりの重低音迫力。

 24回出撃して生き残ってるという「不死身の」メンフィス・ベルも、あと1回出撃したら10人の乗り組み員たちは「帰国」できるという最後の爆撃。その最後の1回を、離陸してからなんとか着陸するまでを、10人のキャラをしっかり描きながら、ドラマチックに描写。

 俳優さんはシラン人ばっかりやったけど、シランだけに「あ〜、この人、こういうキャラやねんなー」とスンナリ入ってきた。音楽も「バックドラフト」のパクリっぽかったけど、よかったし、変な盛り上げ方もオチのつけ方もなかったので、ええ映画やなーと後味もよかった。

 飛行機ファンとしては、メッサーシュミットがB-17の胴体をまっぷたつに切り裂いて墜落するとか、爆撃機の一番前の機銃席に体当たりするとか、戦闘シーンの見ごたえも十分満足できるもんだった。CG!CG!してないのがいいです。もうCGのやりすぎは「ゲップ」が出ます。
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ミクロの決死圏

■2002/05/04 (土) ミクロの決死圏

 人間も機械も着てるモンもなんでもかんでも、うまいこと「ミクロ」になるなんてことは、現実には起こり得ないんだろうけど、納得して見ないと見てられない。

 ビッグXが注射で大きくなるとき、普段着の服はやぶれてなくなってしまうのに「制服」と「マント」となぜか「ヘルメット」はうまいこと大きくなるのといっしょ。小さくなるときは、これまたうまいことちっちゃくなる。記憶ではヘルメットだけちっちゃくならずに、アキラ少年がでっかいヘルメットの影から苦しそうに出てきたシーンが1回だけあったような・・・・。当時の「少年ブック」で「なぜ制服とかヘルメットが大きくなっても大丈夫かというと、それは特殊なゴムでできているから」という説明があったように思うけど。ゴムでも弾なんかへっちゃらなんだよ!

 さて、66年のこの映画。なんべんも「日曜洋画劇場」かなんかで見たような。今見たらおかしなとこばっかり。だいたい体内の地図があんな平面図だけで(理科の教科書にのってるような体内の図)プロテウス号の位置がわかるなんてオカシイやん。まあ、それにしても古くっさいのになぜかドキドキハラハラしてしまった。

「大脱走」で途中で眼が見えなくなってしまうパスポートの偽造屋さんしてたオッチャンが悪モノで登場してて、最後には体内の「白血球」にやっつけられてしまう。でも、ほんまやったらエエモンもワルモンもなくて、体内の抗体や白血球はこいつら全員をやっつけにくるはずやねんけど・・・。

 ラクエル・ウェルチといえば「恐竜100万年」「100挺のライフル」「大泥棒」「マジック・クリスチャン」など60年代の肉体派女優だけど、今見たらアカンね。なんであの程度で美人やと思ったんやろう??
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マイ・ドッグ・スキップ

■2002/04/30 (火) マイ・ドッグ・スキップ

 犬、飼ってる人、犬好きな人、動物好きな人なら絶対に泣く映画。人間ってもともとこういう犬モノというか動物モノには弱いのよ、きっと。
 ルーズベルトがパールハーバーの復讐に燃えていた頃、ミシシッピーのいなか街であった実話。なにしろ犬(スキップ)の演技がうまい。犬モノでも犬の演技がへただったり、あまりにも擬人化されすぎていてイヤラシイのもあるけど、そういうのはゲー!って感じ。だからCGっぽい動物モノも「ヤラセ」が激しいからいや。でもスキップはうまかった。
 ラストは泣ける。スキップもおじいさん顔にメイク?されて上手にふけているところが、また泣かせる。
 病院のシーンでは、うちのネコが入院したときのこと思い出して大泣きしてしもうたで。

 「スタンド・バイ・ミー」にも似た少年の成長物語だし、ピアノがきれいな音楽も「フォレスト・ガンプ」を彷佛とさせるし、文部省選定映画という感じのいい作品です。

 ケビン・ベーコンが父親役だったので、最初は家庭内暴力もあるのか?と心配したけど、それはなかった。お母さん役のダイアン・レインといえば昔はアイドル系やったけど、「パーフェクト・ストーム」といい、この映画といい、年いってしまったなあー。
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黙秘

■2002/04/28 (日) 黙秘

 暗い、暗い、暗い映画でした。邦題の「黙秘」は内容から考えるとオカシイ。別にキャシー・ベイツおばさんはわざと黙ってて「黙秘」してるんとちゃうもん。裁判にもなってないから「黙秘」してるんとちゃうもん。ただ、夫の暴力と、娘への性的虐待に耐えきれず、犯してしまった18年前の殺人については黙ってたけど。その殺人が日食の瞬間に行われたというのが、いかにもスティーブン・キング原作という雰囲気でいいです。現在のキャシー・ベイツから18年前のキャシー・ベイツへと場面が移る時の画面のトーンがいいなあ。青〜い暗〜い感じからフワーっと自然色にかわって行くとこ。ああいうのが邦画にはないんだよねー。

 娘役のジェニファー・ジェイソン・リーはコンバットのビック・モローの子ども。「イグジスタンス」に出てた子や。この子もキャシー・ベイツにひけをとらんぐらいのいい演技やった。

 「おまえなんかショーシャンクの刑務所に入れらてしまえー」ゆう台詞は同じスティーブン・キングの「ショーシャンクの空に」を思い出させて、こっちもまた見たくなった。考えたら「スタンド・バイ・ミー」もスティーブン・キングやねん。すごいストーリーテラーやねえ、こいつは。ほとんどがB級やねんけど、中にすっごい作品があるのよね。
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マルコビッチの穴

■2002/04/15 (月) マルコビッチの穴

 この穴に入ると15分間だけジョン・マルコビッチになれるという不思議なトンネルを発見した、売れない人形使いとそのイカレた奥さんと変態OLの話。

 トンネルを発見して他人の脳の中に入り込んで、他人の生活を覗き見する「楽しさ」ってのがなんとなく後ろめたいけど、ちょっとは見てみたい気もするがな。でも、脳の中からその人に命令できるようになって、意のままに人間を動かすことが出来るとなると、悪趣味を超えて変態の領域。だんだん、気持ち悪くなってくる。

 妖しいやらしい人形使いにジョン・キューザック。よれよれのロン毛で、ちょっと2枚目風の顔とは程遠かったけど、この人、役者としてはなかなかやるなあ。
 イカれた奥さんがキャメロン・ディアス。シリアスな役をするとぜんぜんかわいらしくない。でっかい口でニヤーっと笑わないキャメロンちゃんには魅力ないです。獣医さんみたいなことしてる役だったけど、チンパンジーに助けてもらうところは笑えた。
 ブラピがチラっと写ったり、チャーリー・シーンがバーコードはげ頭で登場したり、ようやるわーというシーンも続出。

 しかし、後半にいくにつれ、ストーリーに無理がでてくる。最後なんか家族で大論争が起こるほどややこしい。見終わってからの爽快感はゼロ・皆無。映画館で見てたら、怒ってるでしょう、きっと。
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マーシャル・ロー

■2002/02/09 (土) マーシャル・ロー ☆☆☆

 最初はバス自爆テロ。次が劇場爆破テロ。その次が小学校。そしてFBI本部ビルの爆弾自爆テロ。
 FBIの捜査にもかかわらず、テロリストの細胞が次から次へとバラバラに行動を起こす。
 ニューヨークはパニックとなり、アラブ系の人達への差別と迫害。
 そして、軍が出動。戒厳令がしかれる。

 う〜ン、この映画、あの事件より前の公開でよかったねえ。まったく、この通りやもんね。

 しかし、現実はもっと恐ろしいことに、高層ビルへの旅客機激突自爆という方法だったし、アメリカのアフガン空漠という最悪の展開。
 やっぱりなんぼ映画ががんばっても、現実にはまけるんか〜?そんなアホな〜。

 映画館で見たときは、ブルース・ウィリスの軍人が「浮いてた」ように思えたからレビューでは☆2つやったけど、あの事件があって、もう一度見直したら、これはかなりリアルだと言うべきかもね。
 だって、フセイン失脚の工作をすすめたCIAが訓練・指導したイスラム教徒たちが、その後のアメリカの政策の変更を「裏切り」とみなして、アメリカに攻撃をしかけてくるという筋書きはそのまんまやもん。

 まあ、なんにしても、もう映画として楽しめなくなってること自体、悲惨です。
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マイ・ハート・マイ・ラブ

■2002/02/06 (水) マイ・ハート、マイ・ラブ ☆☆☆☆

 なんかたーくさんの男女のペアが続々と登場して、それぞれがグっとくるエピソードの連続で、おいおい、これって「マグノリア」かいな?と思わせておいて、最後のお葬式とパーティーのシーンで「おおっ!」とびっくりさせる心憎いシカケが後味爽快にしてくれて、とってもいい映画。「マグノリア」よりもこっちの方が好きです。

 Xファイルのジリアン・アンダーソンもよかったし、ボインのアンジェリーナ・ジョリーもよかったし・・・。女優陣がほんまにええ演技でええ味だしてました。それぞれの男女がそれぞれの苦しみをもって生きてるんやけど、結局は「愛が地球を救う」みたいなとこで落ち着いて、めでたしめでたしみたいなとこが案外いい気持ちにさせてくれるところかいのう。

 あのエイズの息子はアンソニー・エドワードやったんか?ふう〜ん。なんか、なんとなく分かるキャスティングやのう。

 いろんな場面でマティーニとか犬とか猫とか、「おこりんぼう(anger bar???)」とか、ちょっとした小物とか同じセリフとかが効いてるところもイキでした。
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ミッドナイト・ラン

■2001/08/05 (日) ミッドナイトラン ☆☆☆☆☆ plus 1

 妙な組合わせの2人組が逃げまくるロード・ムービーは、いわばハリウッド映画の一つのジャンルになってるけど、これはその中でも最高傑作と言える映画。デ・ニーロ映画の最高傑作ともいえるぐらいの出来です。
 ラスベガスの麻薬マフィアとFBIともう一人の賞金稼ぎという3つの敵に追われて、ニューヨークからロスまで逃げる2人。賞金稼ぎのデニーロと普通の会計士。
 この2人の会話が実に軽妙でおもろい。3つの敵がこれまた全員まぬけなのがケッサク。どんどん変わって行くアメリカの風景もこれまた見もの。
 ビデオ借りて見て下さい。絶対おすすめ。
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