50音順『カ行』

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ケーブル・ガイ

■2003/07/20 (日) ケーブル・ガイ (1996)

 どうもジム・キャリーのコメディは受け入れにくい。あの無意味な大げさ演技は鼻につく感じ。だけど、この映画ではその不自然なやり過ぎさがサイコなストーカーっぽくって妙に怖い!

 ケーブルテレビの工事屋さんのジムが「ゴジラ」のマシュー・ブロデリックにつきまとうお話。小さいときからテレビがベビーシッターだったというジムは友達を作れない。だからってこんなことする〜?

 監督のベン・スティラーは俳優としても有名。いろんな映画のパロディも楽しめる。けど、あんまりおもんないよ。
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ゲッタウェイ

■2003/06/10 (火) ゲッタウェイ

 72年のマックイーン&アリー・マックグローの逃避行アクション。監督のサム・ペキンパーは血ドバドバのバイオレンスものと、撃たれて死ぬときのスローモーションで有名やったけど、今見ても大丈夫。古臭くない。逆に新鮮。

 最初のへんのマックイーンが出所してきてマックグローとやっとモーテルに戻って久しぶりに!愛し合うまでのカメラワークというか編集というかカット割りというか場面転換というか、そこがカッコいい。
 タイトルから俳優などのクレジットの出し方までホンマに「スタイリッシュ」で、最近の映画はこれ見て勉強せえと言いたい。

 逃げる、追うの関係が絡み合っててサスペンスも盛り上がる。ラストの脳天気なオヤジの車でメキシコに逃げるとこなんか最高に楽しい。そして意外なハッピーエンド!←最後には二人とも死ぬんだと勘違いしてた。二人とも死ぬのはどの映画?
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クローン

■2003/04/29 (火) クローン (2001)

 なんでゲイリー・シニーズが、こんなSF映画に!・・・と心配になるオープニング。だって、地球はナントカ星人と戦争してて、ゲイリー・シニーズはお父さんをその戦争でなくし、自分は兵器製造にかかわる科学者とかいう設定だもん。そりゃあ心配にもなるさ。トラボルタのナントカ教みたいにシニーズさんも何かにカブれたんかいなと思ったで。

 ところが、これは「マイノリティ・レポート」みたいなもんでした。自分がナントカ星人の作った爆弾をかかえるアンドロイドだと容疑をかけられ、そんなことあるかい!と、自分が何者かを証明するためにガンバるという、そういう筋。

 しかし、なんでゲイリー・シニーズやねんろ?どうもしっくりこん!こういう設定でこの人なんて。

 さて、ついに本物かアンドロイドかが分かる瞬間!これはドキドキ!どっちやねん!という緊迫感!いいねー!「ええーっ!そうだったのかー!」と思ったら、もう一発ドンデン返しがあってチュドーン!と大爆発!
 なかなか楽しめましたね。ビデオ借りても損はないかな?
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ゴジラ対メカゴジラ

■2003/01/05 (日) ゴジラ対メカゴジラ

 おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 また見て来ました。劇場には2回目。映画自体は3&4回目のリピーターです。「おもしろくなかった」という印象で見たのに、今日はとてもおもしろかった。

 前半の雨の中の攻防はカッコいい。メーサー車も戦車もカッコいい。なかなかミリタリーな感じがいいです。メカゴジラが出てくるまではよかったです。
 結局、メカゴジラがアニメ的に活躍するのがイカンのよね。ピョーンと跳んだり、月をバックに降下してきたり、そういう身軽さがダメだったのね。
 ゴジラとの取っ組み合いの肉弾戦も、どうもきちんとしたバトルになってない。八百長のプロレスよりひどい、段取りマル分かりというケンカでは迫力ないっすよー。どっちかが可哀想になるぐらい、痛めつけられるとか、バリバリ強いとか、なんか「キャー!すっごーい」って思えるようなバトルにしてくれないと、気持ちも高ぶらないッス。

 ゴジラの目のどう孔が狭くなったり広くなったりするのよ。これはカッコよかった!グワーって引き付けられた。よかった。

 さあ、DVD出るまでソフビで遊んでいよう。
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クリスマスには雪がふるの

■2002/12/22 (日) クリスマスに雪はふるの (1996)

 フランス映画。かったる〜い!クライマックスに感動が・・・と期待して見てたら、なーんじゃ、そら!っていう終わり方。

 ヒロインの奥さん、アンタ、そんな悪いダンナ(本妻がおる)はよ別れなはれ!7人も子ども作って、なんぼそれが「神のお告げ」かなんかシランけど、アンタが思い込んでるだけでんがな。
 悪いダンナに子どもらも仕事にこき使われて、大きなってもロクなことおまへんで。はよ、別れなはれ。

 アンタ、そんな子ども道ずれに一家心中なんて大それたこと!やめときなはれ!生きててナンボでっせー。
 って心配してたら、いきなり雪が降って、目が覚めて、ガス栓止めて、子ども起こして雪合戦かいな。なんや、アホらしなってきますわ。深刻なんか、ノー天気なんか分かりまへん。

 ほんで雪のシーンで、あのくっさい「雪がふる(アダモ)」ですか。あいた口がふさがりませんわ。
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ガール・ファイト

■2002/12/24 (火) ガールファイト (2000)

 高校ではハミゴにされてるっぽい女の子がボクシングを始め、ジムで出会った男の子と恋に落ち、最後はその彼とアマチュア決勝戦を戦う。

 女の子のスポ根モノと見るとクサイ!でも、主人公の二人が等身大の今どきの子を演じてて、しっかりと青春映画になってる。セリフも今どきの子らしい感じ。字幕も考えてる。うんうん、昔の日活か東宝の青春ものの香り。

 しかし、恋をしちゃうと男はメロメロになって見ちゃいられねーだけど、女の子は恋をすると強くなるのねー。このテイストは昔の青春ものにはなかったでしょう。
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グリーン・デスティニー

■2002/08/01 (木) グリーン・デスティニー(2000)

 公開当時は竹の林の中でのワイヤーアクションによるチャンバラのシーンがえらい宣伝されて『「マトリックス」のワイヤーなんてまだまだあるよ!こっちが本家本元あるねー!』っちゅう感じやった。

 しかし、アクションシーンがぜ〜んぶワイヤーなのには「閉口」としかいいようがない。あそこまでやったらアカンでしょう。つりさげられてるのん、まるわかりやし、ぶらさがってる間(瞬間)は動作がスローになって、ほんまにカッコわるい。地に足がついてないから技もたよりない。あそこまで行ったら(笑)しかないね。だいたい竹のサキッチョにちょこんと乗って立ってるなんて、おかしいやん。それやったら、ドラゴンボールみたいにちゃんと浮かんでる方がよっぽど強そうやで。壁を這うように走るのも「マトリックス」の方がスピードあったし、本家が負けてどーすんねん。

 さて、グリーン・デスティニーゆうのは名剣というか名刀のことで、それをめぐっての善と悪の戦いか!と思ったら、そんな大それた構図もなく、単に役人のワガママ娘がそれをパクって逃げて、そのワガママ娘がなんでやしらん、えらい強くて、そこらじゅうで暴れまくりよる。ワンパク王子のスサノウのみこともびっくりや。

 ヒーローのチョウ・ユンファは何を血迷うたか、そのワガママ娘を弟子にしたいとか言い出す。アンタ、倍賞ちえ子みたいなオバチャンの人といっしょになりたいから剣客の道から足を洗いたいんとちゃうのん?なんや、動機がさっぱりわからんドラマが続くんやけど、話はいっこもおもろない。

 ラストの、山のてっぺんから飛び下りて、風にのって飛ぶことができたら、願いがかなうとかいう伝説を、ワガママギャルが実行するシーン。死んだチョウ・ユンファを生き返らせたいという願いなの??どうなの??ハッキリせんなー。
 結局、それってうまいこといったの??どうなの??飛び下りたら、下でパズーが受け止めてくれるってか?
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恋におぼれて

■2002/07/22 (月) 恋におぼれて

 マシュー・ブロデリックとメグ・ライアンのラブコメ。マシューの奥さんとメグの婚約者が浮気してるっちゅうんで、二人でコンビ組んで復讐しよう!という話。

 ところが、マシューは奥さんに復讐するんじゃなく、相手の男に一泡吹かせてやろうとするし、メグは自分の婚約者をエライめにあわせてやろうとする。つまり、二人のターゲットはその男なわけ。

 ここが、この話をドロドロにせんとカラっとおもしろおかしく出来た原因。あの奥さんにまで復讐してたら、もっと陰険な映画になったでしょうね。日本映画ならそうするかも。

 しかしね、カラっとしてるからって、マシューとメグがそういう仲になっちゃったら、あんたらも「同じ穴のムジナ」なわけで、道徳的にはアカンでしょう。

 ラブコメに道徳を求めたら全て破たんするけどね。
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クール・ラニング

■2002/03/25 (月) クール・ラニング

 やっぱタイトルはランニングじゃなくてラニングでしょう?

 誰でも知ってるジャメーカ初のボブスレーチームのお話。いかにもディズニー映画らしい、毒のない分かりやすさと爽やかさで、ほんとに泣かせる。安心して泣ける。全然ひっかかるとこもなく泣ける。この涙が気持ちいいーっ!

 結果ばっかりにこだわって、負けるのがキライなヤツ、負けたらすねるヤツに見せたい映画です。こういう子ども(大人も)ようおるやろ〜?負けそうやったら途中であきらめて全力でいけへんやつ。あ〜、負けるわー、やる気ない〜っていう感じのやつ。腹立つぅ〜!!
 勝つことだけにこだわるとコーチみたいになっちゃうのよ!勝負(スポーツ??)って、勝つことだけじゃあダメなんよ!・・・って、実はボクはスポーツってあんま好きじゃないんやけどね。でも、この映画は素直に感動します。

 オリンピックでもなんでも「判官びいき」というか、ちょっと弱いようなとこががんばってたら、なぜか応援したくなるよねえ。今日から始まった高校野球でもそうやね。ゆうてもボクは高校野球って全然見なくなっちゃったけどね。
 昔はエポックの野球盤で弟と「高校野球ごっこ」をしててたけどね。有名校を順番にとっていって、トーナメントで戦うのよ。その記録をずっとつけてて、昭和何年は平安高校が優勝とか書いてたのよね。

 監督のミュータント・タートルズみたいな名前のジョン・タートルトープは「フェノミナン」の監督。この映画もええでー。トラボルタ、ええでー。
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恋するための3つのルール

■2002/01/07 (月) 恋するための3つのルール ☆☆☆

 ヒュー・グラントのおとぼけラブコメ。「ノッティングヒル」で我が家もヒューのファンになっちまった。何に出てても例のイギリス人としてるんだけど、ちょいとボケてるお兄さん。人気者だね!このぉ!って感じ。見るからに清潔そうやし、誠実そうやし、誰にでも好かれそうな好青年ですなあ。

 恋人役でマフィアのお嬢さんはシーン・トリプルホーンというツノが三つもあるんかいなという名前のお姉さん。「ウォーターワールド」で活躍してたあの子です。そんなに超美人じゃないけど、この子も好かれるタイプでしょうなあ。

 それとジーンのお父さんでマフィアの親分にジェームズ・カーン。この人の顔、いろんな映画で見るような気がするんやけど、思い当たるのは「イレイザー」ぐらい。でも、もっとどっかで見てるような・・・。う〜ん・・・。分からん。

 なにしろ、大笑いシーンばっかりやったけど、イタリア系の俳優さんがいっぱい出てて、そのどれもが他の映画でもマフィア役をやってた人たちばっかで「あんたら、そんな仕事しかないんか」と言いたくなるけど、存在感ばっちりで、これまたケッサク。

 軽〜いラブコメもたまにはいいもんだ。
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救命士

■2001/11/17 (土) 救命士

 少女の命を救えなかったことがトラウマとなって救命士のニコラス・ケイジを悩ませる。

 ちょっと狂いそうなニコラスさんとチームを組む仲間にジョン・グッドマン(「夢を生きた男・ベーブルース」「ブルースブラザーズ2000」)トム・サイズモア(「プライベート・ライアン」「パールハーバー」)ヴィング・レームズ(「ミッション・インポシブル」「コン・エアー」)という名脇役陣。ところが、監督のマーチン・スコセッシ独特の暗〜〜い雰囲気と、もったいぶったストーリー展開で、最後までどってことないダラダラした映画でした。

 見て損した。おもろない!今までのニコラス・ケイジ映画では最低。もともと公開されたときから全然話題にもなってなかったもんね。はい、残念でした。

 ところで、きのうの晩、息子が「最近なんかええ映画ないか?」と聞いたところから始まって「人間ドラマというジャンルで最高傑作は何か」というテーマで家族3人もりあがった。

 「ショーシャンク」と「フォレストガンプ」は別格の最高だとして、次は何か?!

 いろいろでたけど・・・遠い空の向こうに、グッド・ウィル・ハンティング、サイダーハウスルール、フィラデルフィア、アポロ13、評決のとき・・・。

 う〜ん、いろいろ出ても「ショーシャンク」には完敗だ。
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ガントレット

■2001/10/17 (水) ガントレット ☆☆☆☆

 映画史上初!45000発の壮絶な銃弾の嵐!
 こんなコピーで話題となったクリント・イーストウッドとソンドラ・ロックの映画。(1978年の1月に見た!)
 パンフレットは70年代アメコミ風のイラスト。ソンドラ・ロックの顔はアメコミ・ヒロインの顔になってるけど、イーストウッドはめっちゃそっくり!こういうパンフレットの表紙は珍しいでー。

 例によっていつもの酔いどれデカのイーストウッドが裁判の証人の護衛を命じられたんやけど、この証人がフェニックスPDの総監にとっては生きていてほしくない女。で、いろんな手を使って、イーストウッドと証人のソンドラを殺しにかかる。そして、ラストのバスで市庁へ突入するシーン。ここが45000発の銃弾。

 なんちゅうか、70年代の女優さんはスレンダー・バディです。青い目の女優さんも最近は珍しいのとちゃう??
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クリムゾン・リバー

■2001/08/24 (金) クリムゾン・リバー ☆☆

 「クリムゾン・リバー」はジャン・レノの猟奇殺人事件の話。いきなり切り刻まれた死体のアップで始まるから「これはかなりグロい映画か」と思ったけど、そうでもなかった。もう一人、ベン・アフレック似の刑事と二人で、連続殺人の謎を解いて行くんですけど、ちょっと謎が込み入ってて、最後の謎解きも「なーるほど!」と完全に得心のいく解決じゃなかったのが、残念。
 でも、「セブン」と「バーティカル・リミット」をいっぺんに見たような気になる映画でした。
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交渉人

■2001/06/30 (土) 交渉人 ☆☆☆☆

 交渉のプロ、サミュエル・ジャクソンが自分の無実を晴らすために人質をとり、もう一人の交渉人、ケビン・スペイシーとIQバトルを繰り広げる、サスペンス・アクション「交渉人」は、劇場で見たときは☆☆☆ぐらいやったのに、ビデオで見て、チョット評価が上がって、またCSで見て☆☆☆☆ぐらいまで来た。見る度にだんだんおもしろくなっていく場合もあるんでんなあ。でもやっぱり、最後の悪モンのボスがあんなおじいちゃんやったらアカンで。逆に可哀想やんか。
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狂っちゃいないぜ!

■2001/06/03 (日) 狂っちゃいないぜ!☆☆☆

 ジョン・キューザックの交通航空管制官の映画。ニューヨークの空港に何百機と飛んでくる飛行機を無事に着陸・離陸させるためのコースとか高度とかをパイロットに指示するのが交通航空管制官の仕事。
 レーダー・モニターに写る飛行機のマークを見ながら、ニアミスすれすれの指示を出して行くシーンは、そこだけでも緊張モノ。
 そんな緊張の連続の仕事をしているに、仕事仲間のヨメはんと浮気なんかしちゃって、それが相手の男にも知られて、さらに自分のヨメはんにも知られて、精神的にグチャグチャになって、そんな状態で管制官の仕事はできません!
 で、一から再出発するために「自分を解き放つ」ために「ムチャをする」ことに・・・。
 それは、ジャンボ・ジェットが着陸してくる真下の滑走路で・・・・ヒエ〜ッ!

 なかなか、設定のオモロイ映画でした。しかし、邦題は訳が分からん。原題はPUSHING TINって、どーゆー意味??ブリキを押す??なんじゃそりゃ。
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