50音順『ハ行』

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バーバー

■2003/12/27 (土) バーバー (2001)

 ビリー・ボブ・ソントンジャムさんが散髪屋さんだから「バーバー」なんやろうけど、原題は「THE MAN WHO WASN'T THERE」で、そこにいなかった男?そこってどこ?殺人の犯行現場?ちゃうちゃう。もともと、そこにはおらんかったんやー、存在すらせんかったんやー、誰からも忘れ去られる男っちゅうか、そーゆー孤独感のことやねんろなあ。

見てて「アメリカン・ビューティー」に似てるなあと思ったんやけど、いわゆる中年の普通のオッサンが、普段の生活の単調さなり閉塞感なり孤独感から、ちょっと常軌を逸した行動に出ちゃうという・・・。でも、それって特別なことじゃないでしょ!というような・・・。わりと好きやで、こういうの。

 監督のコーエン兄弟といえば「ファーゴ」やねんけど、そのファーゴのおばちゃんがまたビリー・ボブのヨメはん役で出てた。ソントンさんといい、このおばちゃんといい、ぐーっと抑えたような演技が渋いねえ。

 ピアノがうまい真面目そうな女子高生がソントンさんに「お礼」がしたい!ゆうシーン。あれはすっごいブラックやねえ。全編流れるベートーベンのピアノソナタ(ほんまかいな)が「お上品」な雰囲気を漂わせてたのに、「お礼」が「アレ」とは!ひっくりかえりそうになったで。このへん、コーエン兄弟らしいとこか?
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プリティ・プリンセス

■2003/10/06 (月) プリティ・プリンセス

 ボクだってこんな映画も見るのよ。ディズニーのベタベタ「シンデレラ・ストーリー」!普通の女子校生のミーアがある日突然「あなたはジェノバのプリンセスなのよ!」ってんで大騒ぎ。王女様らしく突如きれいに変身したミーアを待っていたのは、マスコミのカメラ攻撃と嫉妬深い友達の裏切り!!きゃー、可哀想なミーアちゃん。でも、ミーアちゃんは一人の人間として自分の進むべき道を自分自身で決めるのよっ!えらい!

 しかしダサくてフツーの女子校生のわりにはアン・ハサウェイはかわいらし過ぎ。始めっからキレイだから変身したら美女になっちゃって・・・。もしも変身できないほどブっさいくな子だったらどーするのよー!
 教育係をやらしたらメッチャはまるお上品なジュリー・アンドリュースも、女王陛下なのにSPのオッチャンとデキちゃってるなんて・・・。

 「プリテイ・ウーマン」「プリティ・ブライド」のゲーリー・マーシャルだから「プリティ・プリンセス」ってタイトルだけど、原題は「プリンセス ダイアリー」で、ミーアのお父さん(王様??)がミーアの誕生日に渡すことになっていた日記帳のことなんです。ところがお父さんは先に死んじゃってジュリー・アンドリュースがそれを渡しに来たわけ。その新しい日記帳にはさんであったお父さんからの手紙を読んでミーアは決断するっちゅう寸法ですわ。
 うまいこと作りまんなー、ディズニーさん。
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パーフェクト・カップル

■2003/08/19 (火) パーフェクト・カップル

 大統領になるには「パーフェクト」じゃないとダメなのー!という話なの?そのためにはスキャンダルには全部フタをして相手候補をやっつけて・・・というコメディっぽいタッチで全編行くんかと思ったら、そうじゃなくて案外シリアスに社会派的な展開もあって、なーんや!という映画。

 ここでのトラボルタはえらい肥えててブっさいくでガッカリ。大統領にはなってほしくない感じ。なんで?しかし、焼肉屋の娘とか図書館の司書とか、女やったら誰でもええんかい!というこんな男、絶対に大統領になったらアカンやろ。
 うん?そうなんでしょうか!大統領なんだから政治家ですよね。国民のためにキチンと政治してくれたら下半身のことは別にええのんとちゃうのん?どうなんでしょうか?

 キャシー・ベイツが出てるんやけど、この人が出ると周りの役者さんを全部食っちゃうからええような悪いような。

 監督のマイク・ニコルズはあの「卒業」の人。痛快「ワーキング・ガール」とかもこの人。でも一番心に残ってるのは「イルカの日」これはええでー。というか泣くでー。
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陽だまりのグラウンド

■2003/08/31 (日) 陽だまりのグラウンド

 野球モノで、それも少年野球となると、古くは「がんばれ!ベアーズ」を思い出すけど、笑って泣いて試合で感動という映画になるのは間違いなし。そこにキアヌ・リーブスがどう絡んでくるか!が見ものといえる。
 
 博打で負けて借金だらけの人間のクズのようなキアヌが少年野球のコーチで「立ち直る」と言えば聞こえはいいけど、実はバスケ賭博で勝って借金を帳消しにできたからコーチを続けられたのであって、あそこでまたバクチに負けてたらこうはなってないのよ。そこがひっかかる。

 でも、シカゴのめっちゃ治安の悪い環境最悪の町の子どもたちが野球だけが楽しみでがんばってる姿は勝手に涙出ちゃうし、一番小さいGベイビーがギャングの流れ弾に当たって死んじゃって、ホンマに最悪。そのお葬式でのキアヌのスピーチは単純に感動しちゃう。涙止まらん。

 それにしてもたいした練習もしてなさそうなチームが町の選手権で優勝をかっさらうんじゃあ他のチームは何してんねん!という感じもちょっとあるなあ。

 ごちゃごちゃゆわんと素直に見てたら「いい映画」なんですー。
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ピッチ・ブラック

■2003/07/13 (日) ピッチ・ブラック (2000)

 「ビロウ」「クローン」「アライバル」というような、良く似たエイリアンものの監督作品。実は「ウォーターワールド」「GIジェーン」とかもこの人だったりして・・・よく分からん監督やね。

 最初の惑星不時着シーンはカッコいい。でもフロントガラスが割れても平気ですーというのは???たまたま落ちた惑星にも酸素あって人間ふつうに生きられるっちゅうのは???

 22年ぶりの日食で星が真っ暗やみになると出てくる、日活ギララと大映ギャオスをたしたみたいなエイリアン。造形わるいねー。

 結局はサバイバル生き残りストーリーなんだけど、都合良く「ええもん」が生き残るんじゃなかったとこが救いかな?

 「XXX」でブレイクした?というウワサのヴィン・ジーゼル・エンジンがカッコいい悪もん役してます。
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ブレイド2

■2003/07/21 (月) ブレイド2 (2002)

 ウェズリー・スナイプスが歌舞伎役者のように見栄を切りまくるカッコよさ!これを「ダサイ」と感じる人が見たら、もーどーしょーもないクッサイ映画なんでしょうが、あのキメのポーズを「おー!」と喜べる人には狂喜乱舞の映画でしょう。ボクには狂喜乱舞でウハウハ楽しめる映画です。

 アクションシーンはなんでマトリックスみたいに評判にならないの?と不思議に思うぐらいよく出来てるし、ネオと同じようにCGまるわかりやし、香港スターも出てるんよ。なんで世間はブレイドを無視するんでしょうねー?

 前作でカッコよく死んだはずのC.クリストファーソンが生きてる!とか、ヴァンパイヤの精鋭部隊がよくあるゴロツキ部隊で、さらに意外と弱い!とか、ヴァンパイヤの進化型は口がプレデター系!とか、紫外線爆弾・・・って光は直進しかしないはずなのになんで光は曲がるん?とか、ヴァンパイヤ王女さまとブレイドは実は恋に落ちていたの?いつの間に?とか、ブレイドの必殺技はブレーンバスターかい!とか、いっぱいツッコミ入れたくなる話。

 アクションだけ見てるぶんには楽しめます。ストーリーはむちゃくちゃです。
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ブレス・ザ・チャイルド

■2003/06/18 (水) ブレス・ザ・チャイルド

 子どもか誘拐されて母親ががんばるサスペンスものかと思いきや、アメリカ人の好きそうな悪魔と神様の戦いです。神様の再来みたいな子どもがおって、その子を仲間に引き入れようとする悪魔みたいな人間たち。こんなん、シュワちゃんの映画でもあったじゃん。ディアボロスみたいなもんです。

 チョイ役でアダムス・ファミリーのウェンディーちゃんが出てました。顔そのまんまでイロっぽいねえちゃんになってます。「スリーピー・ホロウ」にも出てましたね。

 キム・ベイシンガーはボクより二つ年下なだけ・・・と思うと、やっぱりなんぼキレイでももうおばちゃんやん。

 それにしても悪魔ゆうたらドブネズミが合体して現われるとか、CGでギャオスみたいな悪魔が飛び回るとか、ラストに天使が降りて来るとこは「フランダースの犬(最終話)」に負けてるわで映画としては全然でしたね。

 でもね、ストーリーの中で「私、実は神様やねん」という人間に何度か助けられるシーンあるんやけど、ああいうところはいいね。世の中には神様は存在すると信じているボクにはいいシーンでした。
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フロム・ヘル

■2003/05/11 (日) フロム ヘル

 ジョニー・デップの「切り裂きジャック事件」映画。ジョニー・デップはこのへんの19世紀末イギリスという雰囲気にバチーっとハマる人ですね。退廃的というかチープというか、どーえもええわという雰囲気。

 ホンマかウソか知らんけど、切り裂きジャックはイギリス王室の秘密隠ぺい工作にからんでいたという切り口が新鮮。なんと!一番の悪モンは「ロード・オブ・ザ・リング」のフロドだったとはー!

 「スリーピー・ホロウ」にも似た感じやったけど、笑いがないぶん、こっちの方がおもろなかった。ドキドキするサスペンス感も、どないなってるのーという推理する楽しみにもちょいと欠けたかな。

 ジョニー・デップの顔のアップを見てたら、ウチのガッコの若い子に似てるんやーということを発見した!
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バガー・ヴァンスの伝説

■2002/12/27 (金) バガー・ヴァンスの伝説

 いかにもレッドフォード監督作品らしい真面目な「いやし」系映画。

 いきなり現れたバガー・ヴァンスことウイル・スミスは「神様」らしくなかったけど、ゆってるセリフの一つ一つが「人生」を語ってたね。他の二人のゴルファーも悪もんじゃなくてよかったし。

 でも、あの南部の大金持ちの娘、シャーリーズ・セロン。なんとかならん?何が言いたいの?何がしたいの?マット・デイモンくんとヨリをもどしたいんならハッキリそないゆうたらええのに。なんか無理にうまくいかないようにしてる。試合が終わってから結ばれて、ハイ、めでたしめでたしってやりたかったから、あんなキャラにしたの??これだけがイカンかったね。

 キャディをやってた子どもがおじいさんになった頃に、またバガーが現われるというラストシーン。バガーはあのときの姿のまま!ということは、やっぱ、バガーは神様だったんでしょ?

 え?なんだって?とんでもない!わたしゃ神サンだよぉ!
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ハード・ターゲット

■2002/10/01 (火) ハード・ターゲット

 これぞ、ジョン・ウーのB級アクション!これですがな、これ!「ウインドトーカーズ」ではどうも消化不良だったけど、これならOK!
 ハトもいやっちゅうほど出るし、向かい合った至近距離での撃ち合いもカッコいいし、スローモーション多用のコマ切れカットのつなぎたい放題もカッコいい。

 ジャン・クロード・ガンダム、いやバンダムが、無意味にカッコよく決めまくっているのが、風景や他の登場人物とまったくマッチしないのが、これまた楽しい。

 アクションというのは、ある意味、この無意味さが必要かと・・・。
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初恋のきた道

■2002/09/23 (月) 初恋のきた道 (2000)

 これはひょっとしてチャン・ツィイーのための「アイドル系映画」かい?どんな仕種をしてもチャン・ツィイーが可愛らしすぎる。おさげを振って振り返るときの可愛らしさは、どんなハリウッドの女優よりも可愛い。う〜ん、大竹しのぶの若かったときにも似てるが。

 それに自然光での撮影が美しすぎる。初恋の思い出はそんなにも美しいものなのね。餃子を蒸してる湯気が朝日に白く光って、それがまた美しい。逆光になっても露出あげて撮ってるのかなあ、トーンが人間の目に映る感じでメッチャ自然、それがまた美しい。

 人を好きになっちゃうと、あんな寒い吹きっさらしの丘の上でも一日中待ってられるし、吹雪のなかを高熱をおして町まで行こうと思えるし、せっかくもらった髪飾りをなくしても山ん中何日も捜しまわれるし・・・。

 なんせテーマがピュアというか純粋すぎて、映画うんぬんというよりも、そのテーマそのものに感動しちゃう。

 オバンになったテイがえらいまた完全なオバンでガックリとか、せっかく修理までしたお茶碗のエピソードが現在には登場しないとか、自由恋愛なんてなかった村にしてはスンナリ村の人たちに受け入れられたとか、子どもが親の恋愛に興味を示すもんかいな?とか、ルオ先生、文革を越えてまた戻ってこられるもんかい?とか、「?」もあるけど、チャン・ツィイーに参っちゃって、そんなこともういい!って感じ。

 中国語のタイトルは「我的父親母親」ですって。
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フォー・ウェディング

■2002/08/21 (水) フォー・ウェディング (1994)

 お気に入り「ノッティングヒル」の脚本家、リチャード・カーティスもの。いかにも!という雰囲気のラブコメ。主演もヒュー・グラントだし、まさに「ノッティングヒル」らしく楽しめる!のかというと、う〜ん、そうでもなかった。

 フォーとはforじゃなくてfourで、四つの結婚式が描かれているんだけど、ヒュー・グラントの友達がどんどん結婚して片付いていってしまうのに、なぜか、結婚には至らないという彼。なんせそこらじゅうの女の子にかたっぱしから声をかけては傷つけて別れているような「女たらし」というか「女ぐせ悪い」というか、いやなヤツやねん。
 だから、なかなか感情移入できない。なんか、こんなヤツの恋なんて応援したくないのよ、こっちは。うまくいっても素直に喜べないところがある。そんなヤツでもうまいこといくんかいな!って逆にキレそう。
 そこが「ノッティングヒル」とはちがうところ。

 結婚式のエピソードが続く中でお葬式のシーンもあるんやけど、ここって全体がしまるシーンやったね。ただ、結婚披露宴の途中に倒れらてそのまま死なれた新婚さんはメッチャいや〜な気分やろうけどね。

 評判のわりにはたしたことのない失敗ラブコメでした。
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パトリオット

■2002/08/02 (金) パトリオット(2000)

 「インディペンデンス・デイ」を撮ったローランド・エメリッヒ&ディーン・デブリンのコンビが史実の「独立戦争」を描いた!という妙?
 独立戦争をいかに「ハリウッド娯楽大作」にしあげるのか?へたなことすると、全米からブーイングが・・・という心配もあったけど、そこに家族愛だの親子の絆だの愛国心だの鬼畜英国の超悪モンだのを入れ込んで、うまく収めちゃいました。

 元・残酷非道な兵士だったメル・ギブソンも結婚して子どもが7人もできると、普通の平和なおとーちゃんになって、独立戦争にも乗り気じゃなく、戦争したら家族を誰が守るんだ!?と「弱虫」みたいに誤解される。
 でも、イギリス軍に自分の次男を殺されて、復讐?なのか愛国心に目覚めたのか?なんせ立ち上がる。ランボーか?

 まあ、ドラマはまあまあよく出来てるでしょう。脚本は「プライベート・ライアン」の人。それよりもね、ほとんど野外での撮影なのよ。つまり、照明が自然光なのよ。ってことは、天気とか雲の状態とか風とか、そういうこと全部クリアしてないと撮影できないやん。これって、めちゃ大変やったやろなあー!って。まさか、デジタル処理ってことないでしょ?
 あのだだっぴろい所で、あれだけ大人数の軍隊を並ばせての戦闘シーン(なんで、向かい合って鉄砲うちあうの?なんで、立ったままなん?川中島の戦い、シランのん?)を何カットも撮影しようと思ったら、大変なんとちゃうのん?

 大陸軍の大佐で出ていたのは「遠い空の向こうに」のお父さん(クリス・クーパー)でした。

 しかし、あんなちっちゃい子どもにも鉄砲持たせて、敵を殺しに行くのは・・・どうかと思うで〜。
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背信の行方

■2002/05/15 (水) 背信の行方

 愛憎劇ゆうんですか?こういうの。20年前の競馬の八百長事件をしくんだ男女3人と、それにかかわった老コミッショナーの三角関係と脅迫と復讐のドラマ。今や競馬用の馬主として大富豪になってるジェフ・ブリッジスとシャロン・ストーン夫婦に対して、飲んだくれのホームレスなニック・ノルティが「リベンジ」をしかける。けど、いったんは落ちぶれたけど立ち直ったコミッショナーは復讐にはもう興味がない。ガックリするニック・ノルティ。このジェフさんとニックさんの「おっさん演技対決」はなかなかミモノだった。

 ちょっと頭の弱そうなスーパーの店員をやったキャサリン・キーナーは「マルコビッチ」に出てたあのちょっと美人な人。

 なんだか、リベンジゆうても、なんにもカッコよくない大失敗で、最後にはジェフさんもニックさんも落ちこぼれどおしで仲直り。けったいな話で終わってもうた。結局、あの悟りをひらいたような老人コミッショナーが一番えらかったんやろなあ。それと、うまいことお金もらって自分のもんにした店員キャサリンが得をしたゆうことやな。

 でも「おもろない」映画でした。
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ブリジット・ジョーンズの日記

■2002/04/14 (日) ブリジット・ジョーンズの日記

 この映画のために体重を6キロ増量してがんばったレニー・ゼルウェガーちゃんに拍手!もともとボインだけど、さらにムッチムチになって、ええような悪いような。おばちゃん用のデカパンまではいて、傑作やわ。この人の笑顔はみんなを幸せにする笑顔ですね。いいです!
 ヒュー・グラントが出てて、イギリスが舞台だから?しゃべってる英語がイギリス英語。なぜかアメリカ英語よりも聞き取りやすいような気がするんだけど、どーでしょうか?それと、レニーのおかしな友達の役回りといい、映画の雰囲気が「ノッテイングヒルの恋人」によく似てるんよ。好感度抜群の映画です。
 ソウルとかロックの名曲がいっぱい流れるのも楽しいです。
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フェノミナン

■2002/04/08 (月) フェノミナン

 これもボク的には10本の指にいれたい秀作。トラボルタがええー。あの笑顔がいいー!しかし、顔、めちゃめちゃデカイ!!

 UFOの光を見て超能力を得たんかな?と思ったら、実は脳腫瘍が原因だったとは・・・。

 でも、あの「クレイジーラブ」の曲がかかって、頭洗ってもらってヒゲそってもらうシーンは「ゴースト」のロクロ回しシーンなんかよりぜえーったいええで。ほんまに泣くで。愛やで、愛!!

 トラボルタを捕まえに来たFBIにキラ・セジウィックのゆうセリフ How do you want to die? これはドスがきいててよかったー!木陰で抱き合うシーンも涙やー。最後もええ!ほんまにええ!親友のフォレスト・ウィッテカーもええ!なんべん見てもええもんはええんやなーと思う作品です。

 トラボルタは青春ものでやってた時代のあと、ちょっとしぼんでいったけど、「パルプ・フィクション」でドカっと来て、この「フェノミナン」とか「マイケル」で新しい面も見せてくれて、今や大スター!転換期?ともいえるこの映画はほんまに彼の代表作とちゃいますか?
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ファイナル・デスティネーション

■2002/03/27 (水) ファイナル・デスティネーション(2000)

 ファイナル・デスティネーションってカタカナで書いたらなんや長いなあー。要するに最終目的地、もっと簡単にゆうたら目的地。これでええんとちゃう?
 この映画の場合はパリに修学旅行に行く予定が飛行機ドカーンってなったから行けなくなって、いろいろあっていっぱい死んで、でも最後にはちゃんと行くんやけど、その最終目的地がパリっちゅうこと。

 死には筋書きがあって、次は誰が死ぬとか、その次は誰とか、ちゃんと死神が決めてるんやて。ところが、飛行機事故で死ぬはずやったのに、なぜかそれを予見したヤツがおって、「この飛行機は爆発するー」とか騒いで助かったヤツら6人。
 ところが、その6人も死神は執拗に追い掛けて殺してまわるわけ。このへん、めっちゃB級やけど恐いし楽しめる。ドキドキ、ハラハラ。音楽と効果音がめっちゃ効いてる!!ジョーズなみ!

 ほんでから、さっきもゆうたパリまで来て、一件落着か?と思いきや・・・・!最後のシーンが「キャー」のシーンで、見終わったとき「ハハハっ」という感じ。 
 ほんまに暇でヒマでひまでしゃーないんやったら、見てもええような映画です。
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ファイヤー・フォックス

■2002/03/17 (日) ファイヤーフォックス

 77年に「スター・ウォーズ」でアカデミー賞を取り、79年には「スター・トレック」でノミネートされた「特技監督」のジョン・ダイクストラ率いるアポジーという会社(まあゆうたらIMLみたいなもん)がSFXを担当してるとはいえ、もう20年前の作品やから、さすがにクサい!
 ミグ31の空中戦はマッハなのかプロペラ機なのかわからんようなクサさ。今のウルトラマンっぽいってゆうたら、今のウルトラマンの製作陣におこられそうやけど、まあそんな感じ。いちいち段取りがあって次のシーンに行くまでのテンポが悪い。

 イーストウッドも「そろそろボクも特撮映画が撮りたいなー」とか思ったんでしょうが、どうも似合わん。このノリで「スペース・カウボーイ」なんかも撮ったんでしょうが、やっぱりコケてたやん?あんさん、陸の上の方が似合うんやで。
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ひかりのまち

■2002/03/11 (月) ひかりのまち

 「ノッティングヒルの恋人」で車椅子にのってた女の人をやってたジーナ・マッキー主演の、いわゆる「テアトル系」映画。

 う〜ん、こういう全編「孤独」のオンパレードの映画はかなわんなあ。だいたい、このテの映画は評論家筋ではけっこう評価高いもんやけど、こういうのはシンドイ。「ダンサー・イン・ザ・ダーク」みたいに手持ちカメラで撮ってるような手ブレぶれぶれの映像。これを大画面で見てたら酔うで。
 ストーリーはたいした山場もなく淡々と過ぎて行く3日間の出来事。でも登場人物たちはみんな孤独な、ほんまに独りぼっちの可哀想な人たちばっかり。でも、あまりにも現代社会のリアルな孤独を描き過ぎて、見てるのはシンドイ。

 っていうかー、最近、ハリウッド映画の見過ぎで頭が「アメリカン」になってるんで、こういう地味なイギリス映画はちょっとダメです。
 マイケル・ナイマンの音楽は不思議と心にせまってきたけどね。
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バックドラフト

■2002/02/10 (日) バックドラフト ☆☆☆☆

 監督のロン・ハワードはUSC出身の現在48才。おいおい、オレより一つ上なだけ?それでハリウッドではバリバリの大監督??ええなー。すげーなー。やりたいよなあ、超有名俳優を使って、ごっつい予算で映画を作れるんやでー。ほんまにうらやましいわ。「コクーン」「アポロ13」「身代金」「エドtv」とかもこの人。

 USJでもやってるから誰でも「火事の映画や」って思ってるけど、そこにデニーロがからんでくるからちょっとした犯罪捜査モノとしても楽しめる。「ちょっとした」という表現は、やっぱりメインは火事だから、犯罪モノのサスペンス感はちょっとだけという意味。
 ドナルド・サザーランドの「火事おたく」も、この人ならではの役柄で、他の誰が演じてもここまでしっくりとはイカンやろなあ。
 しぶいオッサン俳優のスコット・グレンも「性格俳優」という風格でいいですねー。「バーティカル・リミット」では寒いところでの撮影にもめげずがんばってました。もう60やというのにがんばるねえー。えらい!

 それと、音楽のハンス・ジマーはこの作品ぐらいから名前が売れ出したんとちゃいますか?今では「ドリームワークス」の重役さんらしいけどね。でも、この重厚な派手でおしつけがましい、でも分かりやすく人を感動させる音楽はジマーさんから流行り出したと言えるでしょうね。
 
 お別れ遠足でUSJに行く前に、子どもに見せて予習しときたい映画です。でも、消防車の上でのベッドシーン?はちょっとマズイかも??
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ボーイズ・ドント・クライ

■2002/02/02 (土) ボーイズ・ドント・クライ ☆☆☆

 性同一性障害???レズではないのね。う〜ん、、、。

 最初はなんやこのパープーの女!と思ってたけど、途中からこいつすごいやつや!と思い始めた。

 いえいえ、これは主人公のブランドンのことやないですよ。ブランドンを女と知ってからでもやっぱりブランドンを男として愛せるラナ(クロエ・セヴィニー)のことですよ。(昔の巨人軍に黒江っておったなあ)

 それにしてもこれも実話かいな。やっぱり、映画の脚本も実話にはかなえへんなあ。実話には実話のすごさがあるなあ。

 しかし、こんな映画、二度と見ようとは思わんなあ。見てるのが、キツ〜イ!
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フィラデルフィア

■2002/01/18 (金) フィラデルフィア ☆☆☆

 最近読んだ本に「アメリカでの差別」のことがあって、ちょいと今「マイ・ブーム的に」差別にこだわってるのよ。その問題はアメリカにどんどこ入ってくる移民?や難民?みたいな入国者に対する差別。多いのはアジア・南米・中南米関係。そういう人は当然「貧しい生活」をしてるから社会保障制度として給付金とか福祉関係のお金がいるわけ。
 でも、アメリカも景気悪くなってバカバカ予算を使えないのよ、そういう人たちに。それで、いわゆる純アメリカ人たちの感情として「そういうヤツらに税金を使うな」ということになって、かなり切り捨てられてるようなのよ。

 で、この映画は説明不要の「エイズに対する差別に対する裁判」の映画。

 トム・ハンクスはアカデミー賞をもらうだけのことはある。デンゼル・ワシントン様も当然。えーっ!バンデラスが相手役だったの?気がつかなかった!出てる人(トムハンクスの家族)はみんなイイ!作り方もていねい!「羊たちの沈黙」のジョナサン・デミ監督もいい。

 なんで「いい」と感じるか。
 それはきっと出てる人の目線・視線によると思う。見てるこっちが、見つめられるのよ。自分の正義なり兄弟愛を試されてるように、トムハンクスに、デンゼルさんに、バンデラスに見つめられるのよ。これはしっかり見なきゃー、しっかり考えなくちゃー。そう思っちゃうのよ。そういうカメラの撮り方なのよ。そこがいいんでしょうね。撮影はタク・フジモトってクレジットされてるけど、日本人かな?うれしんやん?

 オープニングのブルース・スプリングスティーンもええけど、エンディングのニール・ヤングもええで。
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ベティ・サイズモア

■2002/01/05 (土) ベティ・サイズモア ☆☆☆☆

 ほほー、これが噂のベティ・サイズモアかー。なかなかやるやん、この脚本家。ほほー、カンヌで脚本賞もろてんねや。なーるほど。

 夫が殺される現場を目撃して、夢と現実の区別がつかなくなった主婦が、昼メロの主人公を求めてカンザスの田舎からロスへと向かう。ところが、夫のクルマにヤクがかくしてあって、それを追うとぼけたギャング親子。
 レニー・ゼルウェガー(言いにくいし覚えにくい名前やー)の魅力ムンムン。やっぱ、この子の雰囲気ってええわ。でも年いくつ??
 ラストも笑えるし、なかなかよかった。見てうれしくなる映画でした。

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フローレス

■2002/01/04 (金)  フローレス

 デニーロが脳硬塞かなんかで半身不随?っぽくなって、ちゃんとしゃべられへん。リハビリのために同じアパートのオカマさんに歌のレッスンをたのむ。お互いいがみあいながらも、なんとなく芽生えてくる友情。地味〜〜に淡々と語っていく2人の関係がいいですよ。

 オカマさんの役をしてたフィリップ・シーモア・ホフマンという人はどっかで見たことあると思ったら、「マグノリア」に出てた介護する保父さんでした。わりかし演技たっしゃな人です。これから要注意!!

 しかし監督がジョエル・シューマッカーで「8mm」とか「評決のとき」とかの人やけど、全然作風が違うやん。こういうちっちゃい佳作みたいな感じも撮ってるのね。

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ハーモニーベイの夜明け

■2001/11/18 (日) ハーモニーベイの夜明け ☆

 きのう「ショーシャンク」のことを書いたけど、この映画もちょっと似てる。
 刑務所の中が舞台だし、キューバ・グッディングJr.が刑務所の中で囚人たちに自由と権利を取り戻すのに一役買っているシーンもある。精神病だとしてこの刑務所に入れられたアンソニー・ホプキンスはほんとは正常だというのも「えん罪」っぽいところがあって似てる。

 しかし、この程度じゃだめ。

 アフリカでゴリラを研究するうちにゴリラといっしょに暮らすようになったアンソニーさんが、ゴリラを打ち殺した人間を「家族」を守るために殺してしまう。そのシーンはちょっと心動かされるけど、あまりにも短絡的。ドラマがちゃんとできあがっていない。おしい!残念。

 キューバくんもまだまだ若い。役不足。デンゼルさんぐらいならOKだったかも。
 アンソニーさんの娘役で出てたモーラ・ティアニーという人はどっかで見たことあると思ったら「ライヤー・ライヤー」のジム・キャリーの奥さんでした。
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ヴァージン・スーサイズ

■2001/08/17 (金) ヴァージン・スーサイズ ☆☆

 山内賢と和泉雅子の「二人の銀座」を映画にしたやつ(白黒)を見た。和泉雅子のウイウイしさに感動したけど、それよりもブルーコメッツも出てて、「青い瞳」をやってた。それも歌詞が英語バージョン。これって、ひょっとしてメッチャ・レアものとちゃうのん?ええもん見せてもらいました。

 バージン・スーサイドはミシガン州のティーンエイジャー5人姉妹が自殺する話。なんや謎めいてるけど、ハタで見てる近所の人らにとっては、ただのゴシップで忘れられてしまうんやろなあ。主人公の男の子たちだって、最後には忘れちゃうんだろうなあ。
 ジェームス・ウッズとキャサリン・ターナーが夫婦役。カッコええ兄ちゃん役でジョシュ・ハートネット。こいつ、パールハーバーとは全然違うイメージで出てた。どう見ても「一つ屋根の下」かなんかゆうテレビドラマに出てた「あんちゃん」そっくりやねんけど。あいつ、なんちゅう名前や??ロンゲのまゆげ濃いやつ。名前が出てこん!
 フランシス・コッポラの娘さんが監督ですわ。
 流れてくる音楽が70年代のなつかしいポップやったから☆をちょっと上げました。
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薔薇の眠り

■2001/08/03 (金) 薔薇の眠り ☆

 デミ・ムーアもなかなかええ映画にめぐり合えなくて、ここんとこ不作続き。これは去年の映画で、ウチのヨメはんのお薦めやったんで見てみました。
 フランスとニューヨークに「同一人物」が存在して、それぞれがそれぞれの生活をしていて、仕事もして、恋愛もして・・・。ところが、無気味なのは、それぞれが何をしてるのかが夢に現れて全部分かっちゃってるってこと。フランスにいる自分が、同時にニューヨークで誰かを好きになる。でも、フランスでも好きな人がおるのにー。
 訳がわからんまま、だんだんサイコ・サスペンスっぽくなっていくんだけど、実はニューヨークの自分が現実で、フランスの自分は「いままで離れられなかった自分の母親」だったという結末。納得いかん。「あ〜、なるほど!」とツジツマが合わん。だから、ダメ!
 デミ・ムーアは久しぶりにきれいな役で、よかったネという感じだけど、フランスとニューヨークで別の男性に抱かれたりして、こんなんアカンのに〜って感じ。見終わっての爽快感がないから、ダメ!
 最近、マイ注目のウィリアム・フィクトナーがまたまた出てたから、うれしい気もしたけど、映画としてはダメ!でした。
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パールハーバー

■2001/07/14 (土) パールハーバー ☆☆☆☆

 2回目のパールハーバー。
 ドラマ部分でいうとキューバ・グッディングjr.のやってる役はイランわ。あれは、ハリウッドの闇の掟「ヒットさせたかったら、黒人のヒーローを一人いれとけ」というヤツだと思う。だって、あの三角関係だけでストーリーは十分なはずで、戦艦アリゾナのちょっとしたエピソードのために黒人コックをわざわざ描く必要はないもんね。

 アメリカ映画では刑事であろうが、弁護士であろうが、大統領であろうが、男女がチームを組んで仕事するだけで、すぐにベッドになだれ込むのが普通なのに、レイフとエヴリンの関係はなんと古めかしいんだろう。
 明日戦地に発つという晩、2人は体の関係をもつことを「やめる」!未来を信じて「やめる」!必ず生きて帰ってくるからと「やめる」!
 そういう感覚って、アメリカ人にもあるんやろか。
 折り鶴とか、ふんどしの日本軍とか、凧あげして遊ぶ日本人の子どもとか、ちょっと奇妙な「日本」が描かれてるんやけど、そういう日本風のテイストを、男女の関係にも織りまぜたつもりなんやろか。「日本人は貞節を重んじる」という感覚を。
 ドラマのストーリーは昔の日本の戦争映画を見てるみたいな感じになるぐらい「古めかしいオールドファッション」な筋やねんけど、逆にそれって普遍性があるってことなんかなあ。

 ところで、攻撃された真珠湾のアメリカ兵たちがどんどん病院に運ばれてくるシーン。あれは初代「ゴジラ」映画を彷佛とさせるもんがあります。理不尽な攻撃によって瀕死の重傷をおってドンドン押し寄せてくる人々。病院にはもうベッドはなく、ろうかや床にも寝かされている状態。看護婦さんたちの懸命の努力。なかなか見ごたえがあります。
 もしも「アメリカ版ゴジラ2」があるんなら、ああいう視点で作ったら、圧倒的な映像力で作れると思うけどなあ。マイケル・ベイさん、ちょっと考えてみてよ。
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バンパイア・最後の聖戦

■2001/07/15 (日) バンパイア・最期の聖戦
 

 ジョン・カーペンターといえば、名作「遊星からの物体X」などホラーもん専門の監督。その監督のバンパイア・スレイヤーズのお話。まあ、B級です。いつもは脇役専門のジョン・ウッズが主役でバンパイアと対決する勇敢な戦士を演じてます。あんまり似合わん。
 見せ場の対決シーンは、ちょいとおそまつ。太陽に当たったら体中から炎がボーッと出て燃えるだけ。なーんや。しれてるがな。ウェズリースナイプスの「ブレイド」ぐらい派手に消滅せんかのう。

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薔薇の素顔

■2001/07/15 (日) 薔薇の素顔 ☆

 ブルース・ウィリスの精神科医もの。自分の患者がカウンセリング中にいきなり窓から飛び降り自殺。そのショックで「赤」い色が見えなくなるなるという、今はやりのPDSL??PSLD??何かシランけど、それ。
 ロスの友だちのとこへ逃げるんやけど、そこで出会ったグループ・カウンセリングのメンバー内で殺人が起こる。さて、犯人は?という映画。犯人を探す謎ときはまあまあおもろかった。しかし、途中に出てくるセックス・シーンのたびに趣味の悪い音楽が流れて、なんや安モンの洋モノポルノみたいな雰囲気。くっさいよお。
 最後に犯人が分かって終わりやねんけど、その後を想像すると、この犯人も「責任能力」がないということで、罪に問われないんじゃないかしら。さらに、この犯人とブルース・ウィリスは恋仲になっちゃってるから、裁判もそこそこで、すぐに釈放されて、ブルースおじさんと「幸せに暮らす」んでしょうね。でも、ブルースおじさんはすぐにその娘にあきて別れちゃって、捨てられて、またその娘は殺人でもおこすんでしょうか??どこがハッピーエンドやねん!
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フィールド・オブ・ドリームス

■2001/07/27 (金) フィールド・オブ・ドリームス ☆☆☆☆

If you build it he will come.
 これはええ映画やねえー。ケビン・コスナーはアメリカの良心とか言われてるそうやけど、アメリカ人ってこういう話には弱いんやなあー。日本人でも野球好きなら分かるよね、この雰囲気。野球、関係なくエエで、これは。
 ラストの People will come. のシーン。前に見たときはそうでもなかったけど、今日見たら「鳥肌たった」。やっぱり、みんな来てくれたんだ〜〜!!って感激してウルウル来るところ。これって「ペイ・フォワード」といっしょ。夜の町を車のヘッドライトがずら〜っとつながって来る。人間の善意が信じられるシーンやね。
「ペイ・フォワード」見た人、これもう1回ビデオで見なさい!絶対鳥肌立つで。断然、こっちの方がエエで。
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ビデオドローム

■2001/07/24 (火) ビデオドローム

 「ビデオドローム」もデビッド・苦労人バーグ監督のB級ホラー。ほんまにしょーもない映画。またもやジェームズ・ウッズさんが主演で、スナッフ・ビデオ(このネタは映画「8mm」でもあった)の中毒になって、ビデオに支配されるというオタッキーな業界人を演じてました。アカン、アカン。☆もつかん。

 結局、デビッド・クローネンバーグさんは「きもちわるーいけど、メッセージ性の強いホラー」を撮りたいんかねえ。しかし、気持ち悪いのは、それはそれでエエんやけど、全然メッセージは伝わらんなあ。ストーリーのつじつま合わんし。
 ハエ男の「ザ・フライ」はそれなりによかったけど、他のんは全然ダメや。こういうのんを評論家づらして「エエ」っちゅうヤツは信用せんぞ。アカンもんはアカン。ちかんアカン。
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ふたりのおとことひとりのおんな

■2001/06/22 (金) ふたりのおとことひとりのおんな ☆☆

 ふたりの男とひとりの女!ゆうたかて、ドロドロした三角関係でもないし、フランス映画風の「そんなヤツおらんで」みたいな友だち関係でもありません。
 ジム・キャリーお得意の「一人アドリブ芝居」の映画ですわ。ずーーっと怒りを表に出さずに、お腹の中にためこんできたもんだから、その怒りが一つの人格をもっちゃって、二重人格になった男がジム・キャリー。
 ワルもんにだまされて、命をねらわれるんやけど、心やさしいチャーリーと暴力的なハンクという「一人の男」に助けられるのがレニー・ゼルウェガー。
 このレニー・ゼルウェガーという人、今年32才で、「普通の女の子」をやらしたら、メッチャかわいい子ですわ。「ザ・エージェント」でトム・クルーズの相手した人。「母の眠り」でメリル・ストリープの娘やってた人です。

 まあ、映画としては、ジム・キャリーの一人舞台やねんけど、そこへ割って入ってきたのが、その子どもという設定の黒人3人兄弟。こいつらがメチャメチャおもろい!!サイコー!!この兄弟のおかげで映画は成功してるね!この3人は一見の価値有りです。
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パルプフィクション

■2001/06/23 (土) パルプフィクション ☆☆☆

 パルプ・フィクションは94年の映画で、ジョン・トラボルタの記念すべき「復活」作品です。(だと思います。)タランティーノ監督の独特の「いろんなエピソードをバラバラに撮りながら実は全部つながってるんですよ」という作り方。さらに「セリフがめちゃくちゃ多くて、スジに関係のないおしゃべりが延々と続く」。こういうタイプが気に入らん人には「体が受け付けない」かもしらんけど、まあ、流行りといえば流行りな作風ですわ。
 それにしても、大物ばっかりぎょうさん出演してる!なんでこういうキャスティングができるのか不思議やわ。監督の力か、プロデューサーの人脈か・・・それとも単に金の力か・・・。ブルース・ウィリス、ユマ・サーマン、ハービー・カイテル、サミュエル・ジャクソン、それにトラボルタ。すごいでしょ?
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