「四重人格」のアルバムが出たのが73年。
「ウッドストック」の映画で頭ガーンってどつかれたみたいな衝撃を受け、「ライブ・アット・リーズ」で「サマータイム・ブルース、カッコええな〜」とフーのファンになって「トミー」で「ロックも哲学やねんなー」と考えさせられ、「フーズ・ネクスト」で「これがフーの完璧版だ!」と思ってたら、さらに重たい重たい2枚組が出た!それが「四重人格」のLP。
白黒の写真(映画のスチル)がいっぱいのジャケットはモッズ族の青年の物語で、なんだかシランがなにしろスゴイ!と、写真を目で追いなが感動してたもんだ。
その「四重人格」を映画化したのが「さらば青春の光」で(実は見てないから映画的な批評はできませんが)これはそのサウンドトラック。「四重人格」の中の曲といっぱいダブってるから今まで買わんかったけど、ザ・フーになるまえのハイ・ナンバーズというバンドでやってたころの曲もあるんで、とうとう買った。
この古臭い曲が、予想外にええんだ、これまった。これだけでも価値はあった。最近のバンドのロックのにせものみたいな音楽やってるやつらに聞かせたいわ。
映画で使われていた他の人の曲もオマケみたいに入ってるんやけど、その中ではロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」と、カスケーズの「悲しき雨音」が最高やね。悲しき雨音のしょっぱなのカミナリの音って、あんなに大迫力やったんや。ドカーン!ゴロゴロー!って、ホラー映画もまっさおやで。ブラックサバスよりも強烈なカミナリや。
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