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ここは最近買ったCDについて文句を言うコーナーです。
こういうのは完全な趣味の世界ですから、買うときの参考にはなりませんのんで、あしからず。

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キング・クリムゾン "USA"
King Crimson "USA"
 ついに発見。中古レコード屋でとうとう見つけました。日本では友岡くんしかもってないんとちゃうか?とさえ思っていた幻のキング・クリムゾンのアメリカライブ盤。
 あれだけ「コレクターズ・クラブ」エディションで70年代のライブをガンガン出してるのに、このレコードのライブはまだCD化されていないみたい。

 74年の録音でメンバーはデヴィッド・クロスがバイオリンとメロトロンを弾いていたときで、ドラムがビル・ブラフォードだけの4人編成。

 まあ演奏はいやっちゅうほど聞かされた曲ばっかりやけど、デヴィッド・クロスのバイオリンがえらいでかい音で鳴っているのが不思議。

 なんにしても、コレクターとしてはついにこのLPを手に入れたぞ!という喜びが大きい。次は幻の「アースバウンド」も探してみよう。

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ミック・ジャガー "ゴッデス・イン・ザ・ドアウェイ"
Mick Jagger "GODDESS IN THE DOORWAY"
 期待はずれ〜。

 前のソロがあまりにもミックらしい(と勝手に思い込んでる)ロックだったので、今回の「今風のリズム(レニー・クラヴィッツ風?)」にのったミックはどうもいただけません。

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ザ・モンキーズ "ベスト"
The Monkees "The Definitive Monkees"
 なんとなくマイ・ブームになってるモンキーズのベストですが、何種類もあるんですよ、モンキーズのベスト盤は。その中で一番安くて(輸入盤)で一番曲が多いのん(29曲入り)を買いました。

 ブックレットにモンキーズの誕生から解散までの詳しい歴史がのっていたんですが、なかなかおもろい読み物でした。まあ、モンキーズについては「誰も楽器をよう弾かん」とか「レコードでは全部スタジオミュージシャンがやってる」とか「ただのコメディアンでミュージシャンじゃない」とか悪口はいっぱい言われてたわけですが、もともとテレビドラマのためにオーディションがあって集まったメンバーですから、そういう「音楽的な批判」をされても困るわけです。でも、そういう批判に応えるためにライブもせないかん。で、ちょっと楽器も練習して恐る恐るライブをやったら、ファンのキャーキャーゆう声の方が楽器の音よりもでかくて、バレなかったとか。

 でも、当時(60年代)の一流の作曲家・作詞家の作った一流の曲ですから、楽曲としてはほんまに一流!当時のロックバンドには負けてません。バーズみたいなのもあるし、ハードロックもあるし、バラードもきれいし。ええ曲はええんや!
 久しぶりに「素敵なバレリ」なんか聞いたら中学時代を思い出して涙でそうになったで。

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ピンク・フロイド "エコーズ〜啓示 ザ・ベスト・オブ・ピンク・フロイド"
PINK FLOYD "ECHOES The Best of Pink Floyd"
 素晴らしい!なんと言ってもジャケットが素晴らしい!なぜかどこにもhypgnosisというクレジットがないんだけど、どう見てもこれはヒプノシス集団の誰かのデザインにちがいない。

 何重にもなった窓から見える景色がテーマになってるんだけど、それが外の紙箱の表と裏、ブックレット表紙、裏表紙、ブックレットの中と、いくつものバージョンがある。そのどれをとっても最高の出来。そして、小道具のように過去のアルバムにちなんだモノがちらっと写っている。

 ウォール・ライブの仮面、原子心母の牛、アニマルズのブタ、鬱のベッド、ウマグマの銅鑼(どら)、ユージンの斧、背広姿のお兄さんの炎、対のお面、狂気のピラミッド・・・。これはLPサイズのジャケットで見たかった傑作ジャケットだと思う。

 内容は曲の間の空白がないメドレーのような感じで、それぞれの時代のピンクフロイドのメッセージが延々と(二枚組)続く。名曲「おせっかい」のエコーズも再編集版で登場!いいなあ、なかせるなあ!
 アルバムとして聞いてこそピンクフロイドだ!なんちゅう批判は全然あたりません!!こうやって、時代を無視してアルバムとしてのコンセプトも無視して「ベスト盤」になっても、やっぱりええもんはええ!という完璧なベスト・アルバムです。

 お薦めです!・・・これは売れるやろなあ・・・。

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キング・クリムゾン "ヴルーム・ヴルーム"
King Crimson "Vroom Vroom / On Broadway"
 続々と発売されるクリムゾンの新譜は94年にダブル・トリオという強力なメンバーで復活したときの2枚組ライブ。「ヴルーム・ヴルーム」は96年のメキシコシティでの演奏。「オン・ブロードウェイ」は95年のニューヨークでの演奏。(←このライブはコレクターズ・クラブVol.2の2枚組ですでにリリース済み)

 それにしてもクリムゾンは毎日「練習」してるんかしら。スタジオ録音と寸分たがわず演奏できるもんねえ、あの摩訶不思議なリズムとフレーズを!なんであんな複雑な構成を覚えられるんやろ。

 95年のライブではなんと「フリー・アズ・ア・バード」を即興で歌っているんやけど、歌詞がわからんところは「ルルル」でごまかしてる。これが客には大ウケ!こういう雰囲気はエイドリアン・ブリューのキャラによるところ大やね。ブリューがクリムゾンに加入したときは「これはアカン。なんでやのん?ポップなクリムゾンって何?」って思ったけど、結果としては成功やった。

 今回は通信販売で買ったんやけど、本体20ドルプラス運賃10ドルで合計30ドル(円にしたら3600円?)だからたぶん日本版よりは安いやろ。

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キング・クリムゾン "コレクターズ Vol.5"
King Crimson "The Collector's King Crimson Vol.5"
 え〜、毎度おなじみ、ロバート・フリップの秘蔵音源シリーズ。膨大なライブテープから今回小出しにして商売してはるのは、まず「アイランズ」時代のメンバーによる71年のライブ。そして、「暗黒の世界」時代の74年ライブ、さらに「ディシプリン」時代の4人による82年のライブの3枚組。

 いつものように恐るべき音質と演奏力と長〜〜いアドリブで「ゲップ」も出るで!という内容。これで6825円は絶対に高い!高すぎる!

 しかし、71年のライブは「よい!」これは聞き物です。

 とは言え値段が高すぎる!だいたい、コレクターズと銘打ってるように、アメリカ・イギリスではあくまでも限られたクリムゾン・ファンクラブ会員限定のもの。それを通常のCDと同じような価格設定で普通に販売しているポニー・キャニオンの営業政策にはハラ立つ!!
 日本版も会員限定とかにして安く売ったらええねん。

 で、次回発売予定のVol.6はクリムゾンのサイト通販で20ドル(2枚組)で予約したぞ。今のレート計算なら2400円ぐらいやん?多少運賃が高くついても日本版のバカ高い値段に比べたら安いでー!!

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イアン・マクドナルド "ドライバーズ・アイズ"
Ian McDonald "DRIVERS EYES"
 なにっ!イアン・マクドナルド??あの「マクドナルド&ジャイルス」の??なにっ!ゲストがジョン・ウェットン、マイケル・ジャイルス、スティーブ・ハケット!!詩はなんとピート・シンフィールド??!!

 こうきたら、プログレファンなら誰でも飛びつくでしょう。1970年の隠れた名作「マクドナルド&ジャイルス」から約30年!!長い長い長ーい沈黙を破って21世紀のプログレついに登場!!誰でもそう思うでしょう。

 しかーし!忘れちゃいけない!

 イアン・マクドナルドって、あのちゅーと半端なバンド「フォーリナー」にもおったんやー。

 ってことで、このアルバムは元・フォーリナーのイアンさんのソロ・アルバムであって、元・キングクリムゾンのイアンさんのソロではなかったのです。
 1曲か2曲だけ、ソレっぽい曲はあるんやけど、後は例によって中途半端なAOR風のオッサンロックでした。

 CDの帯の宣伝文句にだまされた〜!

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エレクトリック・プルーンズ "ホ短調のミサ曲"
The Electric Prunes "Mass in F minor"
 イージーライダーの挿入曲に使われたおかげで今だにみんなの記憶に残っている超マイナーバンド。こんなバンドも珍しい。

 1968年にアルバムを出したんやけど、いわゆるサイケなロックで、ジェファソン・エアプレインの「しょーもない曲」(←ボーナストラックでオマケにはいっているけど、ホンマしょーもない!)をやってたらしい。全然売れなかったからプロデューサーさんが作曲家をつけて、当時サイケな連中が聞いていたグレゴリオ教会音楽のミサをロック風にアレンジしてLPにしたのが、これ。ジャケットの表に「作曲・デビッドさん」ってハッキリとクレジットされてます。
 と言っても、これもむちゃくちゃ売れたわけでもなかったらしい。なにしろメンバーは不満タラタラだったし、楽譜を見ながらでないと演奏できなかったそうです。

 サンタ・モニカでのコンサートでは楽譜立てを置いての演奏。ロックでは楽譜立てなんか置きませんよ、普通。でも風がふいて楽譜がブッ飛んじゃったので、しかたがないから、延々同じキーでアドリブ大会になったそうです。
 ゲストのホーン・セクションに「キーはEだ!」とか叫んで演奏し続けたので「君たちはフリージャズもできるんだね」とファンから言われたそうです。

 ってことは、あのころの名演奏と言われているような、延々とアドリブが続くような曲は、実はそういう「エーカゲン」な演奏だったのかもしれませんねー。グレートフル・デッドとか・・・。

 案の定、聞ける曲は「キリエイゾン」だけでした。まあ、¥500やったし、別に損したとは思えへんけどね。貴重や!っちゅうだけですわ。

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ジョン・フォガティ "ライブ・オン・ザ・バイヨー"
John Fogerty "premonition"
 今、マイブームはCCR。たまたま入ったCD屋で偶然見つけて迷わず買ってしまった。いわずとしれたジョン・フォガティはCCRのギター・ボーカル。はっきりゆうて、こいつがやったら何でもCCRになるわけ。逆にいうと、CCRはこいつがおらんかったらダメってこと。

 97年12月のライブなので、あの11年振りのソロ「ブルームーンスワンプ」を出した年の演奏。だから、イイ感じを取り戻してる。新しい曲もCCRのヒット曲も、感じのいいドライブ感です。見たいなあ、ライブ!って感じ。

 びっくりしたけど、ジョン・フォガティというかCCRなんて、南部ドップリの音やから南部出身やと思ってた。ところが、ウエストコースト出身やってん。意外!ウエストコーストのくせに何であんなに「臭い」んや?何で「爽やか」にせえへんのん?きっとほんまに「南部」が好きやねんろなあ。

 それって、泉たまが「ソウル」や「ブルース」や「ファンキー」やゆうて、無理してやっても、最終的には「カントリーっぽいウエストコーストの8ビート」になってまうのと同じなんかもしれんなあ。

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クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル "ベスト"
CREEDENCE CLEARWATER REVIVAL "CCR BEST"
 この前、あんチャンにあげた「カントリーのCCR」を聞いてたら、やっぱり本物のCCRが聞きたくなって買ったのがこれ。うおおぉー!最高やー!ほんまにエエ曲ばっかりや。

 スージーQから始まって、サムデイ・ネバー・カムズまで全18曲。どれもこれも名曲ぞろいや。

 アメリカの雑誌で読んだけど、今、CCRが復活ライブツアーの真っ最中らしいんやで。日本にも来えへんかなあ。あの泥くっさい8ビートはだれにも真似できひん。CCR独特のもんや。簡単な曲やのに、あの雰囲気は出せまへん。名人芸というか職人芸的なロックやね。

 で、この18曲の中で「みんなが一番好きな曲はどれ?」というアンケートを開催中。みなさんの清き1票がCCRの来日を呼ぶかも・・・って、そんなアホな。

→CCR BEST SINGLE VOTE はこちらです
(おかげさまでアンケートは無事終了しました。)

 結果発表!
  第一位 プラウド・メアリー
  第二位 雨を見たかい
  第三位 ダウン・オン・ザ・コーナー
      フー・ストップザ・レイン
  第五位 フォーチュネット・サン

ご協力、ありがとうございました。

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