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ここは最近買ったCDについて文句を言うコーナーです。
こういうのは完全な趣味の世界ですから、買うときの参考にはなりませんのんで、あしからず。

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モット・ザ・フープル "すべての若き野郎ども"
MOTT THE HOOPLE "All the Young Dudes"
 なんで今頃?シリーズです。

 世はまさにグラムロック時代。デビッド・ボウイやらTレックスやら、お化粧バリバリで退廃的な雰囲気と、男性でも女性でもない中性的な気持ち悪さを売り物にした連中が話題になってた。でも、実は、やつらの音楽そのものはメッチャ基本に忠実でシンプルなロックが多かった。見てくれに騙されて、食わず嫌いしてる人もおったけど、聞いてみると案外「ブリティッシュ・ロック」の典型的な音だった。
 このモット・ザ・フープルもその一つ。大ヒットした「すべての若き野郎ども」はボウイ風の生ギターがシャリシャリゆうバックが「なんとなくグラム・ロック」って感じだけど、他の曲はほんまに基本的なロックで、ビジュアル面を無視したら普通のロックバンド。

 だからこそ、見栄えを派手にしたり衣装をへんなのんにせんと、売れへんかったっていうことなんやろなあ。
 バッド・カンパニーに入ったミック・ラルフスのギターがとてもいい感じです。名曲「レディ・フォー・ラブ」はヤッパ泣かせるねぇ〜。
 クラプトンの新盤も、ロッドのニューアルバムも、FMで聞いたら「しょーもない」から、こういう昔の名盤を買うことになるんよねー。

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ヴァニラ・ファッジ "キープ・ミー・ハンギング・オン"
VANILLA FUDGE "VANILLA FUDGE"
 いつもCD屋へ行くと、このCDがあって、「う〜ん、おもろいんかなあ〜。絶対おもろないやろな〜。キープミーハギングオンだけやろなあ〜、ええのんは。」と思って、せっかく手にとったCDを必ず元の位置に返すという行動をとっていた。それが何年も続いた。

 しかし、とうとう買った!

 曲目を見て「あっれ〜?ピープル・ゲット・レディなんかやってるやん。」と初めて気がついた。だから、ついに買っちゃった。
 で、聞いてみると、案の定、大げさなアレンジで仰々しく「ピーポーゲッレーディ」とやっていた。

 でも、ドラムとベースがしっかりしてるから、こんなたいそうな演奏でも、アルバム通して聞けるんや。
 
ここでの演奏だけで、二人に目をつけたジェフ・ベックさんはさすがにお目が高いです。

 しかし、ILLUSIONS OF MY CHILDHOODという題で20秒、23秒、22秒に分けてパート1から3まであるんやけど、こんなもん、なんで入れてるんやろ〜???全く意味ないんとちゃうのん???

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オーティス・レディング "ヨーロッパのオーティス"
OTIS REDDING "LIVE IN EUROPE"
 内容は知ってるけど、安かったから買っちゃった。
 いい曲ばっかり入ってるし、これはソウルファンなら「絶対必携必修」のアルバムでしょう。今頃買ったなんて、ばっちゃんに怒られそうやな。

 オープニングのMCでオーティスのスペルをみんなで叫ぶとこは、やっぱカッコいい。こんなん泉たまでも出来んかいなあ。「エースッ!イィーッ!エーヌ!ティーッ!エーイ!エーム!エーイッ!エヴリバディ、ウエルカム、プリーズ!センシュウ!ターマネーギ、ファイタ〜〜〜ズッ!」なんてね。

 アップテンポの曲では、なにがなんでも「ガッチャ」ってゆわんと気ィすまんみたいに連発や。おもろい、おもろい!

 しかし、なんとなくオーティスって、なぜか二流の雰囲気があるなあ。このライブは特にそう感じる。めっちゃファンも多いし、熱狂的やねんけど、どこか「二流」っぽいとこがある。せやから、よけいに泣けるのかも知らん。

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サンタナ "天の守護神"
SANTANA "ABRAXAS"
 21世紀に残したい音楽とかゆうて、年末あたりはいろんなとこで盛り上がってたけど、これこそ「21世紀」になっても完璧に通用するアルバムやね。CSのサタデーナイト・ライブでサンタナが出てて、めちゃくちゃカッコよかって、これは買わなあかんわーと思って買ったわけ。
 1曲目の「風は歌い、野獣は叫ぶ」。グランドピアノのフタをあけて、弦をベロベロベローンとした音で始まる!あ〜、思い出す!このLPを聞いたときのこと!友岡くんの家で初めて聞いたのだ。

 なんやわからんジャケットの絵も印象的やったし、ジャケットを開いたらメンバーの写真がのっていて、一人だけメッチャ「ちび」のやつがおって、その横でアフロの兄ちゃんが大笑いしてた。

「君にささげるサンバ」をなぜか「亀にささげるサンバ」だと思い込んでいたなあ、あのころ。

 これは絶対にいいアルバムだ!なぜか、サンタナゆうたら「哀愁のヨーロッパ」でガックリしてしもてロックファンからは「あかん」と思われてるとこあるけど、これはホンマにすごいアルバムですよ。☆5つもんです。

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マドンナ "ウルトラ・マドンナ"
Madonna "the IMMACULATE collection"
 ぜ〜んぜんダメ!最悪!しょーもない!大失敗!

 同時期にがんばってたシンディー・ローパーとは月とスッポン。ビデオクリップなしでは1曲も聴いてられへん。

 ほんなら、なんで買おたんや〜?

 すんません、オッサンのすけべ心です。

 ジャケットもくっさいくっさいくっさいから、ここには載せてません。左の写真は中に入ってたブックレットの写真です。

 ライク・ア・バージンゆわれても、もうなんとも思わんわー。

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ニール・ヤング "ロードロック vol.1"
NEIL YOUNG "ROAD ROCK vol.1"
 クリムゾンのライブの後で聞いたら、なんとアッサリしたCDだこと。

 天下のニールヤングがベストなバック・ミュージシャンをしたがえてのライブのほんの一部を紹介したCD。ダック・ダンとジム・ケルトナー。これにチールのベン・キース。鉄壁でしょうが。

 妹もヨメはんも登場して大活躍。だから、クレジットがニール・ヤング、フレンズ・アンド・レラティブス(親戚一同)になってるのね。

 原曲とはかなり違う感じで延々とやっちゃうのが、この人だから、このCDもそういういつもの感じです。私としては「見張り塔からずっと」が一番よかったね。何かしながら聞いててもホっとできる音楽でした。

 この人、日本に来たら今度はきっと行こう!

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キング・クリムゾン "ヘビー・コンストラクション"
KING CRIMSON "Heavy ConstruKction"
 きつい!3枚組とはきつい!全部聞こうと思ったら210分かかる。4時間弱やん。そんなん聞いてられへん。

 だいたい、CDになって曲数ありすぎ。これはフリップさんに文句ゆうてるんとちごうて、音楽業界全体にゆうてるんやけど、1枚聞くのに70分以上もかかるのはルール違反やで。そんな長いことジッと聞いてられへんやん。
 LPの時代なら片面15分ぐらいやったから、それぐらいならジッとして、解説読んで、歌詞カード見てたらOKやった。裏返してB面聞くのは、また今度ね!とかできた。だから、曲順とか曲の題名とかはたいがい覚えられた。
 しかし、70分も入ってるCDを聞こうと思ったら、生活習慣変えらないかん。ジっとして聞いてられへんから、何かしながら聞くやん。ほんなら、そんなに真剣に聞いてないから、スタジオ盤とライブ盤の微妙な違いとか、あれ?こんなアレンジにしてるとかいう発見もなく、ただBGMで鳴ってるだけ。これは失礼やろ。でも、失礼やけど、70分もじぃーっと聞いてられへんやん。それが3枚組やで!
 フリップさん!2000年ツアーのライブやーゆうてCD出すんやったら、これだけの内容からCD1枚に入るように絞るべきやったね。インプロビゼーション関係は「スラッカタック」みたいにインプロばっかりのんを次に出すとか。今までのんと重複しすぎのんは収録をあきらめるとか。前作「コンストラクション・オブ・ライト」の曲をメインにして、明らかにスタジオとはちがうアレンジでやってる「スリー・オブ・パーフェクトペア」みたいな曲をちょこっと入れて、ボウイの「ヒーロー」を最後に入れるっていうやり方が賢明やったで。

 とった音源を全部CDにしたいんやったら、コレクターズ・シリーズで出したらええやん。コレクターズ版で出たんやったら、文句言えへんけど、これって、通常のんやろ?それやったら、もうちょっと軽くしたらんとー。なんぼ「ヘビーコンストラクション」やーゆうたって、これは別の意味でヘビーすぎるで。

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ラナ・レーン "ベスト・オブ・ラナ・レーン"
LANA LANE "Best of Lana Lane"
 こんなバンド聞いたことないし全然予備知識もなかったけど、何枚か並んでいるアルバムのジャケットが、どうも前からくさいなと睨んでたのだ。くさいゆうのは臭いのとちがって、プログレくさいなっていう気がしてたのだ。帯なんかにもシンフォニーロックって銘打ってあるし、これは増々くさい!と思ってた。

 そして、ついに見つけた!なんとこのアルバムには「クリムゾン・キングの宮殿」が入っていることを!それで即買い!

 最近のプログレっぽいハードロックで、まあまあとちゃいますか?ボーカルが女の人で、まあきけるし。お目当ての「クリムゾン・キング」はなんと日本公演のライブ音源で、間奏にクラシックの名曲をチラホラと入れるところが、いかにもプログレでんな〜〜。

 しかし、ドラムさんがアカンです。どうも、ノリが今ひとつですわ。どことは、よう言いませんが、なんかモタついてますわ。もうちょっとガンバリなはれ。73分も入ってるのでイッキに聞くのは無理です。途中で飽きて来ます。

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グリーンスレイド "スパイグラス・ゲスト"
Greenslade "Spyglass Guest"
 元コラシアムのキーボードのグリーンスレイドさんが72年に作ったのが、このグリーンスレイド。ツイン・キーボードが売りのバンドでした。そしてこれは3枚目(74年)で、ゲストに同じく元コラシアムのギター、クレム・クレムソンが参加。あれ〜?この頃、クレムさんはハンブル・パイにおったんとちゃうんかい?弾いてるフレーズは全然プログレとちゃうやん。アンタ、そんなに普通にブルース弾いても怒られへんかったん?

 音的にはELPかな?それよりPFMに近いっていうそんな感じ。(この比較のしかたがたまらんな〜。これだけで分かる人もおるやろけど。)古いプログレの中途半端さがダメです。

 これも失敗の巻。それも大失敗です。

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リック・ウェイクマン "ザ・マスターズ"
Rick Wakeman "The Masters"
 「マスターズ」ゆうてもゴルフのトーナメントとちゃいまっせ。ストローブスにおったリックさんがイエスに引き抜かれてから超人気者キーボードプレイヤーになって、調子に乗っていっぱいソロアルバム出したら、これがまたそこそこ売れて、映画音楽とかもやるようになって、今や億万長者のキーボードの達人。ちょいちょいイエスに戻ったりして小銭をかせいではストレートヘアー用のシャンプー買ってるらしい。そのリックさんの今までの作品の集大成というのがこれ。

 ってことで、今年の夏、ロスのCD屋でこのアルバムを見つけて「買おうか買おまいか」迷った挙げ句、買わずにガマンして今まできたのに、ついに買ってしまったのですが、結局・案の定、失敗に終わりました。まあ、輸入盤で安かったからガマンできるけど、もう二度と聞かんやろうなあ。

 そういえば、キースエマーソンのナイス時代のアルバムが紙ジャケットで出たけど、あれも買わんほうがええやろなあ。おー、懐かしいと思って飛びついたらロクなことないからなあ。それで何回失敗してきたことか。プログレの古いやつっちゅうのは、今でも通用するものと、そうでないものとの差が激しすぎるのだ。

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