25th.

ここは最近買ったCDについて文句を言うコーナーです。
こういうのは完全な趣味の世界ですから、買うときの参考にはなりませんのんで、あしからず。

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ガバメント・ミュール "デジャ・ヴードゥー"
Gov't Mule "Deja Voodoo"2004

 ウォーレン・ハインズさんのバンド、ガヴァメント・ミュールです。

 オールマンでギター弾いてたっちゅうのに、なんでこんなにハードロックしてるんかな〜?3曲目のワウワウ・ギターはロビン・トロワーかと思わせるほどギター小僧です。4曲目は「夜〜明〜け〜の〜刑事〜」と歌っていたバドカンのポール・ロジャースを思い出させます(別にけなしてる訳じゃないのよ)。93年のソロアルバムでもそうだったけど、マイナー調が多いのよ。もっとリフを効かしたサザンロックを期待してたんだけどなあ。リフゆうても7曲目みたいなツェッペリンじゃないのよ。10曲目みたいなディープパープルもいらんのよ。
 どうも、このアルバムではギタリストとしてのハインズさんじゃなくて、ボーカリストとしてのハインズさんを聞いて欲しいほかねえ。ちょっと路線が違うように思うけどなあ。

 オマケに5曲入りのCDが付いてる2枚組なんだけど、これに入っている「アイル・ビー・ザ・ワン」(ソロにも入ってた曲)が一番ええわ。

 せっかくソロがよかったから期待したのに、これは正直「もひとつ」でした。残念。

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パット・トラバース "パワー・トリオ2"
Pat Travers "P.T.Power Trio 2"2005

 またまた出ました、パット・トラバース・トリオ(前作のドラマー、アインズレー・ダンパーはいませんが)のカバー曲集第2段!やっぱ曲がいいとパットさんのギターもカッコいいです。オリジナル曲はどうもパットせん。
 アマチュアバンドのように「完全コピー」に徹してるヤツと、自分なりの解釈でやってるヤツとありますが、「完コピ」の方が楽しいです。フレーズもギターのトーンもアンプのチューニングも録音の処理もぜ〜んぶコピーしました!ゆうのが楽しいです。

 気に入ったのはハンブル・パイの「ストーン・コールド・フィーバー」、クリームの「SWLABR」、モントローズの「ロック・ザ・ネイション」、オリジナルも相当ハードでカッコいい曲だけど、比べても遜色ないです。
 そして極めつけがツェッペリンの「ハウ・メニー・モア・タイムズ」。ほんまに懐かしい。ロック少年たちが必ずコピーしようとがんばった曲をギターだけじゃなくて、ドラムも完コピしてるところがうれしいです。

 他の選曲も、意外なトラピーズとか、トミー・ボーリン時代のジェームス・ギャングとか、ロックの名曲「レディ・フォー・ラブ」とか、珍しいところではシュガーローフの曲とか…。グランド・ファンクするならもっと有名な曲やってほしかったなあ。

 パワー・トリオ3に期待しよう。

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ジョー・ボナマッサ "ユー・アンド・ミー"
JOE BONAMASSA "YOU & ME"2006

 ギタリスト新発掘シリーズ、第3段はジョー・ボナマッサ。何て発音したらええのか分からんけど、ボナマッサにしときまっさ。
 基本的にはブルースの人だけど、かなりロックなブルースです。気持ちいいノリのブルースが安心して聞けますが、ボクが好きなのはやっぱりロックっぽい方です。

 4曲目はボズ・スキャッグスとデュアン・オールマンの名作「サムバディ・ローン・ミー・ア・ダイム」ばりの泣かせのブルース。いいですね〜!泣ける!
 7曲目ではジェフ・ベック奏法にトライしてます。
 そしてなんと!8曲目はツェッペリンの「プレゼンス」のラスト曲「ティー・フォー・ワン」だ!ドラムがジェイソン・ボーナムだからこの選曲?それともジョーさんはツェッペリン好き?ええな〜!弾きまくりや〜!ストリングスも感動的や〜!

 この人もかなり期待できるギタリストですよ。マイ・ブームになりそうな…。合格ーっ!

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ウォーレン・ハインズ "よくある馬鹿な男の物語(仮)"
Warren Haynes "TALES OF ORDINARY MADNESS"1993

 オールマン・ブラザーズの新しいギタリスト、ウォーレン・ハインズのソロ。パっと見ぃプログレかと思うようなジャケットで、アルバムタイトルもサザン・ロックらしくない意味深な題やねんけど、ところがどっこい、内容は文句無しのサザン系スワンプ・ロック。カッコいい!

 プロデューサーがチャック・リーベルで、キーボードにも参加してます。元気そうでなによりです。ピアノもオルガンもありぃのの曲は豪華です。スティーブ・ウインウッドのアレンジに似てます。

 ハインズさんの声が若いときのポール・ロジャースに聞こえるときもあって、かなりドスの効いたロックを歌ってくれます。さらにギターが「ロックギターの王道」というか、がんばってた頃のクラプトンみたいで泣かせます。オールマンではスライド・ギターばっかり弾いてるのかどうかシランけど、このアルバムではスライドよりも普通に弾いてるときがカッコいいです。

 マイナー調の曲が多いからか、全体の曲調が似ていてインパクトに欠ける部分もあるけど、でもかなりお薦めできるレベルです。いかにも「デュアン・オールマンに捧ぐ」といった感じの曲があって、レイナードの「フリーバード」を思い起こさせたりもします。

 これは久しぶりに期待できるギタリストに巡り会いましたよ!合格!!

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デレク・トラックス・バンド "ソングラインズ"
THE DEREK TRUCKS BAND "SONGLINES"2006

 オールマン・ブラザーズの新しいギタリスト、デレク・トラックスのソロです。もう一人のウォーレン・ハインズに比べると、スワンプなサザン・ロックにエスニックな要素をかなり取り入れた音とでも言いましょうか。リズムが南部を通り越して南米まで行っちゃったという感じ。

 ところが、ギターはなかなかカッコいい。なぜか、この人もオールマンの影響よりもクラプトンっぽいように聞こえる。

 二人の入ったオールマンもちょっと興味沸いて来たなあー。

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ホール&オーツ "ライヴ・アット・ジ・アポロ"
Daryl Hall & John Oates with David Ruffin & Eddie Kendrick "LIVE AT THE APOLLO"1985

 ホール&泉大津の最高傑作!

 テンプスの二人と繰り広げるテンプテーション・メドレーのカッコよさ。ものまね紅白歌合戦でモノマネしてたらホンモノが登場なんてレベルじゃないのよ。ホール&オーツが崇拝するテンプスからの二人が全盛期そのままのテンションで歌う。それを盛り立てながらも自分の個性をガンガン出すホールさんとオーツさん。みんな、聞け!これがホンモノじゃー!とホンマに楽しそうに歌ってるのがホンマにうらやましい。

 そして、テンプス終了後はホール&オーツの名曲集。どれもこれもええ曲ばっかり。演奏力のすごさに舌を巻く。圧巻はラストの「アダルト・エデュケーション」!!このカッコよさは80年代を代表するといっても過言ではないのだ。

 長いこと廃盤状態やったのが紙ジャケで再発。やっぱりこれはH&Oの最高傑作でしょう。

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フォガット "エクステンディッド・バージョン・ライブ"
Foghat "EXTENDED VERSIONS/THE ENCORE COLLECTION"2001

 フォガット、オリジナルメンバーで再結成。またまたライブツアーを開始した97年のオハイオ、デイトンでの録音。

 最盛期のフォガット・ライブではありません。

 何が「エクステンデッド」されてるかというと、どの曲もオリジナルよりも演奏時間が長いということでしょうか?

 MCでも叫んでるのが聞こえますが「おい、みんな!70年代に逆戻りだぜ〜!」って感じのノスタルジーいっぱいのライブです。

 ところが、やっぱりノリが若くないです。ちょいとモタついてます。あ〜、残念。でも、おじさんたちも頑張ってるんだし、泉たまもまだまだ頑張りま〜す。

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フォガット "ロックン・ロール・アウトロウズ"
FOGHAT "ROCK AND ROLL OUTLAWS"1974

 アマゾンでも売ってない。中古で¥6000以上の値段をつけてる銭ゲバが出品してるだけ。HMVでも、注文受けたくせに「これは在庫がありません。いつ入荷するかも分かりません」と来たもんだ。

 ところが、この5月に再発されることが決定。ついに手に入れました。

 「フール・フォー・ザ・シティ」の前に出たフォガットのロック・ブギーが完成したといえるアルバム。カッコいいです〜。

 アメリカン・ロックの臭いプンプンのイギリス野郎。ジャケットからは「アウトロウズな」雰囲気は一切感じられませんが。

 アレンジの仕方によっちゃあ、ツェッペリンのリフそっくりな曲もあるけど、B面の(LPなら)ブギー攻勢はすごい。藤川の速球ストレート勝負みたいに気持ちいい。スローカーブな曲もあって、完全に押さえ込まれてます。参った。

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ジョニー・ウインター "アンド"
JOHNNY WINTER "AND"1970

 いかにもハードな雰囲気のジャケットがカッコいいけど、意外とハードじゃない内容が残念な、ブルースからロックへと路線変更したジョニー兄さんのアルバム。

「ロックン・ロール・フーチークー」もリック・デリンジャーほどあか抜けたカッコよさがない。次のライブ盤の方がカッコいい。

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サンタナ "3"
SANTANA "3 Third Album" 1971

 サンタナがバンドだった時代の最後の作品。これ以降、サンタナと言えばカルロス・サンタナ個人のことであり、カルロス・サンタナのソロという意味になります。

 1枚目、2枚目と同じように当時のライブがオマケで入ってます。アルバムがリリースされるよりも前から新曲がライブで演奏されていて、ウケがいい曲をウケのいいアレンジで録音するというパターンが当時はあったんですね。
 ライブでどんどん新曲やって、演奏もこなれてきて、アレンジもかたまって、曲の一番いい状態のときに録音するから、どの曲も出来がいいのがあたりまえです。

 そういう意味では、泉たまの3枚目も新曲をもっとライブで練習してからのほうが出来がいいかもしれませんねえ。

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