ルネッサンスは、もともとヤードバーズにいたキース・レルフが作ったバンドやったけど、初期の頃の音は知らん。72年にメンバーチェンジして、女性ボーカルのアニー・ハズラムが入った「プロローグ」は持ってるけど、あんまりパっとせん、感動的でもないアルバムやった。カーヴド・エアのフランシス・文句マンがゲスト参加してたぐらいで、ほとんど記憶に残らん音だった。だからルネッサンスなんて、期待してないのよ。でもね、あの頃のプログレで「まだ聞いたこと無い」ってのはボク的にはやっぱり納得いかんとこあってね。とうとう買っちゃいました。
これは77年のアメリカ上陸デビュー盤。これが、美しい!ホンマに美しいの一言。アニー・ハズラムさま、ああ、女神さま〜って感じ。ロックらしいビートは感じないんやけど、歌姫の声に魅せられたというか、ミューズの神さん降臨〜っ。皆の者、頭が高〜い!へ、へぇ〜〜〜っ。
カーヴド・エアのソーニャさんも最初はこんなイメージだったけど、ライブでは実はガラガラ声のジャニスだったということもあるから、勝手な想像は危険なのじゃが…。
ブリティッシュ・トラッド・フォークっぽいメロディをオーケストラの豪華さで飾り付けしてみましたというプログレ様式。これは「あり」ですねえ。
ドラムのパシャパシャゆうてる音とかオーケストラの絡み方とかベースのぼやんぼやんな音とか、PFMそっくりに聞こえるんやが、これはPFMの方がルネッサンスの影響を受けたということなんでしょうねえ。
逆に、同世代の他のプログレのバンドと似てるところがない!というのがスゴイと思う。ルネッサンスの音がちゃんとありますから。
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