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ここは最近買ったCDについて文句を言うコーナーです。
こういうのは完全な趣味の世界ですから、買うときの参考にはなりませんのんで、あしからず。

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レッド・ツェッペリン "ベスト・オブ vol.1&2"
Led Zeppelin "Early Days" "Latter Days"

 はっきりゆうて、ツェッペリンは全部もってるから、わざわざベスト盤なんか買わんでもええんやけど、特典映像が見たいから買ってしまった。
 アーリーデイズには「コミニュケーション・ブレイクダウン」のスタジオライブみたいな映像、ラターデイズには「カシミール」のライブ映像(75年)が入っているのだ。

「コミニュ・・・」の方は、大昔のフィルム・コンサートで定番だった、あの裸電球がグルグルまわってる二重写しのヤツかと思ったら、別のバージョンだった。これはウレシイ。なんせ、ロバートプラントがえらいオチャメなのだ。カメラに向かっていろんな表情をしてくれる。どアップになると、まんまるい目をもっとまんまるくしてサービスしてくれるのだ。こんなことしてたの?って感じ。

「カシミーズ(シミーズってアンタ古いな〜)」はジョン・ポール・ジョーンズがメロトロンかシンセかシランけど、キーボードをずっと弾いてて、あの不思議な雰囲気が気持ちいいですわ。ボンゾのシンバルのたたき方はメッチャメチャかっこええなあ〜。むぅっバッシャァーンっていうタメたたたき方!

 ほんまにこいつらスゴイバンドやったんやな〜って感心するわ。
 曲的にはあたりまえの当然の曲が選ばれてます。これと、ブラッククロウズのライブを聞いてたら、ツェッペリンがもう存在しないバンドだとは思えません。21世紀になっても、ツェッペリンを超えるハードロックは出てけえへんやろね。

 それとブックレットが写真集になってるんやけど、カッコええのんばっかりでミーハー気分で楽しめます。

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ジョン・メレンキャンプ "ジョン・メレンキャンプ"
John Mellencamp "John Mellencamp"
 ジョン・クーガーちゅう名前で出て来た若い子も、ジョン・クーガー・メレンキャンプになって、今ではジョン・メレンキャンプという本名で頑張ってます。考えたら案外この人も長いことやってるなあ。出て来た頃はMTVの全盛期でよく流れてたもんなあ。76年に登場したんやもんなあ。まだ、泉たまも生まれてないやん。

 ストレートなロックンロールやってたのに、突然?アコーディオンとかバイオリンとか入れてアコースティックになって、これも一時の気の迷いかと思ってたら、それが本流になって、もうメレンキャンプと言えば、アコーディオンとフィドルの音が聞こえてくるぐらいお決まりになっちゃった。それがまたカッコええんやから、それでええわなあ。

 この人は結局「曲の良さ」で長続きしてるんやろなあ。歌がええもんなあ。バックなんか凝らんでも、歌いたいことをストレートに歌ってて、それがストレートに入ってくるから、ちょっとホロっとくるんやろなあ。

 今回は「ループ」とか使って今風にやったり、古き70年代を意識したアレンジもあるけど、メレンキャンプのアルバムはどれを聞いても「アメリカ!」っちゅう感じでええわあ。ウエスト・コーストのシンガーソングライターには飽き飽きしてるけど、この人は泥くっさいから飽きへんねん。

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ジミー・ペイジ&ザ・ブラッククロウズ "ライブ・アット・グリーク"
JIMMY PAGE & THE BLACKCROWS "LIVE AT THE GREEK"
 最高!最高!これはハマるわー。これは文句なしやー。
 ツェッペリン後期ってライブ音源がないやん。その不満がこのアルバムで一気に解消や。聞いてるうちにブラッククロウズはどっかへ吹っ飛んでしもて、完全にツェッペリンのライブの気分やで。ボーカルさんがロバート・プラントに聞こえてくるねん。ドラムさんもハイハットの長めの音を聞いてたらボンゾがたたいてるように思えてくるのよ。ええわ〜〜。

 クイックタイムでライブ映像もオマケでついていて、これはうれしい。ジミーペイジはアトランティックのなんとか周年コンサートでは生活に疲れ切って「ヘロヘロ」やったけど、ここではカッコええでー。うれしそうにギター弾いてるでー。ニコニコしてるでー。なぜかウチのキヨさんに似てるように思えてきて他人とは思えんわ。
 これやったら、来日公演、見に行っとくべきやったなあ。しまった〜。

 尚、これは輸入盤で買うより日本盤を買うほうがいい。ボーナストラックの「ミスティ・マウンテン・トップ」がめちゃイイからね。こんなんめったにないで。たいていボーナストラックはない方がましっちゅうのんが多いから。

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U2 "オール・ザット・ユー・キャント・リーヴ・ビハインド"
U2 "ALL THAT YOU CAN'T LEAVE BEHIND"
 80年代のU2にもどったという噂のニューアルバム。
 私にとってのU2は「ウィズ・オア・ウィズアウト・ユー」の、あの暗さと圧倒的なボーカルの力強さなのよ。だから90年代のポップ?といわれた頃はシランのよ。だから、初期の頃に戻ったっちゅうから、期待して聞いたのよ。

 ほんならいきなり「ビューティフル・デイ」とかゆう曲で「ハッピー、ハッピー」って歌ってるやん。ガクーッ!そりゃあまあ、全部の曲が「ハッピー」ゆうてるんとちゃうけど、1曲目から「ビューティフル」で「ハッピー」はないやろ。
 まあ、空港へ行ってジャケットの写真とって、今から新しいU2の旅立ちだーという意図は分かるけど、なあんか私のU2とちゃうから、ノリきれん気持ちやなあ。

 タイトルが「後に残しては行けないもの」ってんで、それが「愛・ラブ」やっちゅうわけ?それもなあ〜〜〜。安易やなあ〜〜〜。もうちょっと、ひねってよ。
 まあ、ええ曲もあるから、失敗作ではないけどね。

 これを買うとき、お店で高校生たちが「あ、ユーツーや。えらい人気あるねんなあ。」って話してた。人気????どんな人気やねんろ。と思って、よーく聞いてると、日本のロックみたいなビジュアル系といわれる歌謡曲バンドが「もとネタ」にしていそうなギターのフレーズがチョイチョイ出てくるのよ。ひょっとして、そういうバンドの人が雑誌とかラジオで「U2に影響をうけた」とかゆーてるんとちゃうか?

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ジェフ・ベック "ユー・ハッド・イット・カミング"
JEFF BECK "YOU HAD IT COMING"
 前作「フー・エルス」の帯に「今世紀最高のギタリストが贈る、今世紀最後のアルバム」って書いてあったのに、なんと、今世紀中にまた出ちゃった!天才ジェフ別府さんのバコバコ打ち込みアルバム。
 バックのメンバーとかボーカルの女の人とか詳しいことはシランが、ギターはなにしろベックさんですから、いつもの調子で弾きまくっています。バックは生バンドじゃなくて「ドンチコ・ドンチコ」の打ち込みらしいです。ギターも継ぎはぎのデジタル処理らしいです。しかし、聞こえてくるのは、例のベックさんパターンです。ギターが好き!っちゅう人にはたまらん感じ。

 私ゃドラマーですが、ベックさんファンですから、たまらんッス。

 「ミッション・インポシブル2」みたいな曲もあれば、「ワイルドでいこう」みたいな曲もあるし、ブルースの「ローリン&タンブリン」をえげつないアレンジでやったりしてるし、よろしおまっせ。
 この人も、あの時の交通事故さえなかったら、違う人生を送ってたやろな〜。しみじみ・・・。

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サラ・ブライトマン "ラ・ルーナ"
SARAH BRIGHTMAN "LA LUNA"
 この人については、な〜んにも知りません。

 ディスク・ピアへ行ったら、プログレ・コーナーに「ルネッサンスみたいでお薦め」と書いて置いてあるし、ミュージカル・コーナーにも「歌姫登場!お薦め」って書いて置いてあるし、ボーカル・コーナーにも「スカボロ・フェアー、青い影などをカバー。お薦め」って書いて置いてあるしで、店中に置きまくってて、そんなに薦めるんやったら買ってあげよーかーという気になった。
 決してロックではありません。ひょっとしたらクラシック?かもね。歌はめちゃめちゃ美しい声で、最近流行りの「癒し系」かもね(ちょっと前のエンヤみたいに)。でも、聞きようによってはホンマにルネッサンスみたいやし、プログレかもしれんし(オーケストラが仰々しい)、「青い影」なんかめちゃくちゃ感動的なアレンジやし。はたまた映画音楽っぽい(タイタニックかな?)とこもあるし、なんともいえん気持ちよさがありますな(「フランダースの犬」の教会で聞こえてくるような天使の声みたいな)。
 これは中年のおっさんにはハマってしまう音楽かもしれません。バカ売れしたりしてね。マドンナとかシンディ・ローパーにはない、清潔感がたまらんッスよ。ケイト・ブッシュみたいなアホみたいな高い声でもなく、透明な声やねん。化粧はハデやけどベッピンさんやし。ひょっとして、何かのCMで使われたりしてるのとちがう?この人。どっかで聞いた声のような気もするなあ。ネスカフェとか?
 CD本体に月の表面が印刷されていて、これがまた、めっちゃカッコええのよ。やられた〜っちゅう感じです。

 ず〜っとCDプレイヤーに入れたままになってます。これ

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U.K. "U.K."
U.K. "U.K." 
 77年末から78年にかけて録音された、UKにとってたった1枚だけのアルバム。来日ライブ盤があるけど、これは日本向けでした。
 クリムゾンのジョン・ウェットンとイエスのビル・ブラフォード、ダリル・ウェイの代わりにカーブド・エアに入ったエディ・ジョブソン、ソフト・マシーンのアラン・ホールズワース。

 これだけのブリティッシュ・プログレの歴戦の勇士4人が作ったバンドやから、すごいにきまっている。当時のファンなら誰もが「あの70年代のプログレの様式美」を求めた。「あのクリムゾンを、あのイエスを」求めた。当然のように。

 ところが、時代はもうすでにプログレから命の輝きを失わせていた。様式美を追求する時代は終わった。もっと精神性を問われる時代になっていた。ピンク・フロイドがそうしたように。クリムゾンが進化していったように。
 でも、このアルバムは名作だと思う。時代のギリギリのところで4人がギリギリの曲作りと演奏を聞かせてくれている。質の高いロックです。なんとなくEL&Pにジャズっぽいギターが入った感じっていうか、でもキーボードはエマーソンとは全然ちがうんやけど。なかなかソロ関係もええで。カール・パーマーよりビルの方がドラムは趣味もいいし。曲も美しいし。

 ジョン・ウェットンはこの後エイジアを作るんだけど、この人だけ最後までプログレ様式を捨てきれない人なのね。この人が歌うとクリムゾンになっちゃうのがオモロイとこやね。

 しかし、えらそうに「UK」なんて名前を平気でつけたもんやね。名盤です。

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キャラバン "ウォータルー・リリー"
CARAVAN "Waterloo Lily" 
 68年にデビューして、71年の「グレイとピンクの大地」とかいうアルバムが有名なブリティッシュ・プログレのキャラバン。これは、4枚目のアルバム(72年)。輸入盤で安かったから買っちゃった。
 ところが、またまた大失敗の巻。どこがプログレじゃ〜〜〜!

 曲のクレジットを見たら10分とか12分とか長い曲が多いから、てっきり盛り上げ大会の感動巨編かと思いきや、ただのジャズっぽい延々ソロが続くだるいだるい演奏だけやないか〜〜〜!
 解説を読んだらメンバーがこう言ってます。

「これまでの3枚のLPを聴いてきた人は、このアルバムに失望するかもしれないね。僕たちはいつも新しいことを求めてるんだ。それでまた新しいファンをつかめるからね。でも、次の作品はまた以前のキャラバンに戻ると思うよ。」

 なんじゃそりゃ〜〜!ほんまに失望したわー。以前のキャラバンでも、これ以降のキャラバンでも、もう絶対に聴いたれへんぞ〜〜〜!バカにすな〜〜っ!

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ブルー・オイスター・カルト "ベスト"
Blue Oyster Cult "The Best Of B.O.C" 
 しかし、何でこういうハード・ロックは「がいこつ」なんでしょう?悪趣味のマンネリはアカンでー、ほんまに。どくろマークか、十字架か、お墓か!おどろおどろしいヘビメタの定番やね。

 ブルー・オイスター・カルトも72年に出たバンドやから、もうメッチャおっさんバンドやんか。せやのに、まだガイコツで頑張ってるところがスゴイ(ヒドイ)としか言い様がないね。

 あの当時、3枚目のメッサーシュミットのジャケットがかっこよくて、欲しいな〜って思ったけど、なぜか買わずじまい。ちょっとインテリ風のハード・ロックっていうイメージでしたが、このベストでも、ちょうど3枚目と4枚目の頃の曲が一番いいです。

 ギターのリフがギャンギャンゆうてるんじゃなくて、美しいリフときれいなコード進行っちゅうか、そういう感じのハード・ロックです。ついこの前、再結成?再始動?の新しいのんが出たけど、これにも入ってた曲で「In Thee」ゆう曲は名曲ですわ。

 でも、はっきりゆうて、失敗の買い物でした。またか、あちゃ〜。

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スモール フェイセス "オグデンズ・ナット・ゴーン・フレイク"
SMALL FACES "OGDENS' NUT GONE FLAKE"
 60年代後半ぐらいからイギリスのロック界では「トータル・アルバム」が流行りだった。ビートルズ、ストーンズ、キンクスなどなど。そこでスモール・フェイセスもこのアルバムで、その仲間入りをした68年のアルバム。

 最近、この円形紙ジャケットで再発されて3000円ほどの値段で売ってるんやけど、それは高いから、その前に再発されていた普通のCDの入れモンの安いやつを買った。中身はいっしょやもんねーだ。

 ほんで中身やねんけど、スモール・フェイセスといえば「オール・オア・ナッシング」と「シャラララリー」と「イーチク・パーク」しかシラン私には「別にどっちゅうことのない古いロック」でした。
 トータル・アルバムゆうても、いわゆるB面にナレーションが入って曲がつながってるだけで、新たな感動があるわけでもなく、スティーブ・マリオットの声が懐かしく聞こえてくるのはウレシイことやけど、それ以上に「おおぉ〜」と唸るようなこともない音でした。

 アルバム・タイトルもこんなんじゃあ、当時もあんまり売れてないんやろうなあ。何のこっちゃわからんやん。オグデンズとポリデントは同じか??意図としては、タバコの葉っぱの入ったカンカンみたいにしてるんやけど、これって日本ではお馴染みでもないし・・・。

 ときどき「あれ?これって、どんなんやった?」って思い出して聞くぐらいで、愛聴盤にはなれへんやろなあ〜。

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