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ここは最近買ったCDについて文句を言うコーナーです。
こういうのは完全な趣味の世界ですから、買うときの参考にはなりませんのんで、あしからず。

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ニール・モース "ワン"
NEAL MORSE "ONE"
 なんやらゆうヨーロッパ系プログレバンドにおる人のソロアルバム。下のタンジェントと一緒に期待せんと買ったら、これがいいのよ!

 デビッド・モースゆう脇役やけどめちゃええ俳優さんおるでしょ?あんな感じで、へー、こんなええのんもあるんやー、ちょっと注目しょーという印象です。

 1曲目で、全体のテーマとなるメロディをオーケストラで聞かせておいて、そのテーマがいろんなところで手を変え品を変え登場するという、いわばプログレの様式美をきっちり押さえた作品作りで、古いプログレファンは大喜び間違いなし。キーボードがジェネシスっぽくて、曲によってはハードなピンク・フロイドにも聞こえるし、声がいいからその世界に引きずり込まれます。イギリス!というよりPFMみたいなヨーロピアンな感じでしょうか。

 これを聞いたらニール・モースのおった、なんやらゆうバンドも聞きたくなるじゃん。

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タンジェント "ザ・ワールド・ザット・ウイ・ドライブ・スルー"
the tangent "2:the world that we drive through"
 サイン、コサイン、タンジェントのタンジェントかどうか知りませんが、とにかくそういう名前のバンドです。ジャケット見ただけで「いかにもプログレ〜っ」てな感じで期待しちゃいます。メンバーにはフラワーキングスの人とかゴングの人とか入ってるんで、さらに期待できます。アルバムタイトルが「僕たちが駆け抜けた、あの世界」なんて、いかにも70年代のプログレ全盛期に対するオマージュ作品かと思わせるじゃないですか。

 『来るか?!あのプログレの感動!ピンク・フロイドか〜?はたまたジェネシスか、意外とクリムゾンだったりして〜?さあ、来い!メロトロンの嵐!!』と、意気込んで聞いたもんだから、かわいそうなのはタンジェントの方です。

 ある程度は「うむうむ」と首を縦に振れるような音なんです。あの当時のプログレの音を再現できてる部分もあります。でもなんだか物足りない感じ。よくできてますが、あともう一歩、ドカーンと感動が欲しかったです。

 タイトルよく見たら、driveであって、droveでもhave drivenでもないから「僕たちは今マクドでドライブスルーしてます」って意味だったのね。

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アイク&ティナ・ターナー "ザ・ベリー・ベスト・オブ"
IKE & TINA TURNER "THE VERY BEST OF"
 高校の時の友だちがえーらいファンで、遊びに行ったら必ずLPを聞かされた。しかし当時のティナ・ターナーを「きれいだー!」と言えるヤツはこいつしかいなかった。口、大きすぎで気持ち悪かった。でもキョーレツなミニスカートで踊りまくって歌ってたから、見えそうで見えないその中はどないなってんねん!って高校生らしい興味はあったなー。
 その後、アイクに家庭内暴力でどつかれてるとか、アイクにいじめられてるような噂ばっかり入って来て、かわいそーな人やなーと思ったりしてて、パッタリ名前を聞かなくなったと思ったら、マッドマックスで復活。例のMTVブームの頃にはいろんな人とデュエットして大ヒット。幸せになれてよかったねー。

 で、このアルバムはドイツのんらしいけど(ライナーがドイツ語)復活する前の、アイクと一緒にやってるときの代表曲がみんな入ってる!すばらしい!ソウルやし、ゴスペルっぽいし、ロックもあるし、おまけにライブの「ゴナ・テイク・ユ・ハイヤー」もあるしで、かなり点数高いですー。

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バッド・カンパニー "ディソレーション・エンジェル"
Bad Company "Desolation Angels"
 ヒプノシスのジャケット・デザインがカッコいいバドカンの79年(泉たま結成の年)のアルバム。

 単純にポール・ロジャースがいいねー。もろにブリティッシュという感じはないけど、やっぱり本物は違うって。

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ルー・グラム "レディ・オア・ノット"
LOU GRAMM "READY OR NOT"
 フォリナーゆうバンドはどっちつかずの中途半端なバンドで、ハードロックなのかプログレなのか、どっちがしたいのか分からんかった。同じ頃に出たトトもそんなイメージやったけど、トトはソリッドな音空間を演出してメンバーのテクを聞かせる路線でちょっと成功。それにくらべるとフォリナーはもひとつでした。

 ところが、このルー・大柴、ボーカルはかっこいい。フォリナーで歌ってた同じ人とは思えん。バックがシンプルな編成だから必然的にロックになってる。疾走感がある。やっぱりロックはごちゃごちゃ楽器を足して複雑になったらアカン。フォリナーではあかんかったけど、きちんとしたロックやったらいけるというええ見本や。

 ギターはニルス・ロフグレンじゃー!!

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スティング&ザ・ポリス "ザ・ベリー・ベスト・オブ"
STING & THE POLICE "the very best of . . . "
 ベスト盤がアホほど出ていて、一体どれが一番のベストなんや分からんけど、このアルバムはスティングとポリスが半々ぐらいずつ入ったやつ。

 ポリスはええねんけど、スティングの曲はなんや静かすぎてつまんなーい。

 けど、昔「ズーズーズー、ダーダーダーは愛のこっとっばサ」なんて日本語で歌ってた人がこんな偉大になるとはちーっとも思ってなかったわあ。

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コロシアム "ライブ(エックスパンデッド・エディション)"
COLOSSEUM "LIVE"
 71年3月のライブです。メンバー見たらドラムのジョン・ハイズマンとかサックスのディック・ヘクストール・スミスとかオルガンのデイブ・グリーンスレイド、ギターはデイブ・クレム・クレンプソンと、後々他のバンドへ行っても活躍する連中がそろってますわ。いや〜、懐かしい名前だらけでうれしい。中学の卒業アルバム見たみたいや。

 でも、ボーカルは名前全然覚えてなかったってことは、その後は鳴かず飛ばず?まあそりゃあ当然で、へ〜んな歌い方やし、曲の始まりに「エ〜ッ、ハイッ!」って気合いを入れるんやもん。これはダサダサでしょう。いくら70年代でもカッコわるいのはカッコ悪いですよ。

 プログレにハマっていた当時からコロシアムは避けて来たんやけど、それは正解だったのだ。やっぱり今も避けて通るべきだったのだ。なんで「ストーミー・マンデー」やねん!!

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ブランドX "異常行為"
Brand X "UNORTHODOX BEHAVIOUR"
 76年発売当時はカセットに録音してたんやけど、エアチェックのため、えらいノイズで、どの曲も「シャー」ゆうてる音がひどいもんでした。でも、その演奏のすさまじさはちゃんと聞こえるわけで、ブっとんでました。なんというテクやねん!!これこそ異常や!と思ってました。

 でも、ちゃんと聞いてみて分かったけど、テクじゃなく、アンサンブルの素晴らしさなんですね、これ。誰かが出過ぎるわけでもなく、バックに徹するわけでもなく、いいブレンド状態で最高の演奏をしています。

 プログレというよりもジャズなんかもしれんけど、ボクのなかではフィル・コリンズがおるバンドやからプログレですねん。クリムゾンのほじくり返して来たライブのだらだら演奏なんかより、よっぽどプログレですよ。

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キング・クリムゾン "ライブ・イン・ワルシャワ"
KING CRIMSON "Live in Warsaw June.14.2000"
 またまた出ました。クリムゾンのライブ音源総発掘シリーズ、28弾。買わなくてもいいのに、出たら買っちゃう。いくら買っても「聞き慣れたあの音、あの曲」なので、せいぜい2、3回しか聞かない。あー、もったいない。

 それでもこの4人になってのライブはいつも真剣だからちゃんと聞けます。2枚組でもダレません。

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カリフォルニア・ギター・トリオ "ホワイトウォーター"
CALIFORNIA GUITAR TRIO "WHITEWATER"
 カリフォルニアのズンドコ節で完全にノックアウトされて以来、このバンド、気になってます。

 今回はジャケットのイラストが実は三つ折りになっていて、かなりプログレ仕様なんです。期待がふくらみますねー。で、1曲目がまさにプログレ。涙ちょちょぎれます。あー、うつくしい!

 でも、2曲目からは普通にウマいギターがジャンジャカ聞けてとてもいい気持ち。

 アルバムの最後に「ゴースト・ライダーズ・オン・ザ・ストーム」という曲があって、それはウエスタンの有名な曲で、もともと「ゴースト・ライダーズ・イン・ザ・スカイ」ゆう題のはずで「Hippie-yi-yay, Hippie-yi-yo(ユピアイエー、ユピアイオーウと聞こえる)」部分がよく知られているはず。なんで題が変わったのかというと、ドアーズの曲に「ライダーズ・オン・ザ・ストーム」ゆうのがあって、それを合体させたのではないか・・・と。

 ごちゃごちゃゆうたけど、このウエスタンの曲ではズンドコ節ほどのインパクトはなかったなー。

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