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ここは最近買ったCDについて文句を言うコーナーです。
こういうのは完全な趣味の世界ですから、買うときの参考にはなりませんのんで、あしからず。

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ピンク・フロイド "パーフェクト・ライブ〜光〜"
Pink Floyd "DELICATE SOUND OF THUNDER"
 演奏が上手なピンク・フロイド・バンドの88年のライブ。何がパーフェクトか知らんけど、たぶん、スタジオ録音の音をパーフェクトに再現できたーっちゅう感じなんかな?でも、上手なサポート・メンバーのおかげで、オリジナルよりもカッコよく仕上がっています。これは10年後の「パルス」のライブ盤も同じことです。

 しかし、音は同じように聞こえても、ライブでの「演出」テーマは違うかったはずやから、DVDで見たいような気もする・・・が、値段もまだ高いし、じぃ〜っと見てられるほどこっちもヒマやないし、つらいとこやね。

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イエス "結晶(ユニオン)"
YES "UNION"
 とんでもないメンバー構成で送るイエスのようでイエスでないイエス風のロック。まさにイエス同窓会アルバム。

 あんなことしたなー。こんなこともしたなー。実は今こんなんやってんねん。へー、でも、あんなこともしたいよなー。というまとまりのない、いろいろあるでよーというアルバムです。

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ジャクソン・ブラウン "ザ・ベリー・ベスト・オブ・ジャクソン・ブラウン"
JACKSON BROWNE "THE VERY BEST OF JACKSON BROWNE"
 ボクらの年代でジャクソン・ブラウンを知らずにロックを聴いて来た人は絶対にいない。I'll bet!
 第一期ブリティッシュ・インヴェイジョンが終わって、ついにアメリカン・ロックが台頭してきてウエスト・コーストと呼ばれて一世を風靡した時代。バンド一辺倒だったロック界にシンガー&ソングライターが登場。
 そこらに売ってるチェックのシャツとGパンはいた兄ちゃんに「等身大」の魅力があった。ほとんど「独り言」のような内省的な内容の歌詞と、シンプルでまさにウエスト・コーストを代表するメンバーのバックバンド。そんなジャクソン・ブラウンにハマった人は多かったはず。

 イーグルスが「ホテル・キャリフォルニア」で終わったように、ボクにとってのジャクソン・ブラウンは「ラニング・オン・エンプティ」で終わった。
 このベストにはそれ以降の曲もいっぱい入ってるけど、やっぱり「それ以前」と「それ以降」とでは思い入れの差があって曲の評価も違う。
 でも、当時、これにハマってたんだーというリアル・タイムの経験は、確実にボクらの体の中にぬぐい去れずに確実に残っている。

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ダリル・ホール&ジョン・オーツ "アルティメット"
DARYL HALL & JOHN OATES "ultimate"
 いや〜、参りました。ダリル・ホール&泉大津のベスト盤中のベスト版がこれです。なんせ、このホール&オーツはベスト盤が多いので有名。毎年といっていいほど「ベスト・アルバム」が発売されてます。どれを買っても「あー、あの曲が入ってないがなー」という不満が残るものだったのですが、ついに究極(アルティメット)のベスト・アルバムが2枚組で登場!

 ボクらの世代の人は初期のホール&オーツはレコードで持ってるはず。ところがレンタルCD屋がバカバカ出て来た頃からレコードも買わんようになってレンタルで済ますようになる。ところが、なんの法的な影響か知らんけどまともな洋楽がレンタル屋からだんだん姿を消しちゃうのと、ネットで輸入盤が安く買えるようになるのと同時ぐらい?

 だからポップポップした頃(ベストヒットUSAでよくやってた頃)のホール&オーツはカセットしかなかったわけ。で、いいベスト盤はないかと探してたんやけど、さっきもゆうたけど、これ!っちゅうのがなかった。
 しかし、この全37曲には文句ない!

 この人らのポップセンスは並じゃないね。すごいです。基本がソウルですからねー。アレンジというか曲の味付けのセンスは最高です。今年いままで買った中では一番です。

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キング・クリムゾン "ライブ・アット・フィルモア・イースト"
King Crimson "Live at Fillmore East Nov.21&22,1969"
 こらー!フリップのおっさーん、ええかげんにせえよ、ホンマにー。
 まあ、昔の録音を発掘して、それをきれいにデジタル処理してCDにして喜んでるのは、もう許したるわ。けどなあ、これはないやろー。

 曲の途中でブチ切れて半分までしかないねんというのは今までもようあったことや。けどな、この二日間の録音で「クリムゾン・キングの宮殿」がどっちも途中から始まるっちゅうのはどーゆーこっちゃねん。もう終わりかけのフルートソロからいきなり始まって、ちょっと歌あって即終わってまうっちゅうのは許せんでー。

 さらに、ライブ会場でカセット盗み録り丸出しで客がベラベラしゃべりまくってるのん丸聞こえやないけー。これは売ったらアカンやろー。

 なんぼライナー・ノーツでこれは貴重な録音だーとマイケル・ジャイルスがゆうてても、許せんでー、ホンマにー!

 こんなん続けるんやったら、もう買おたれへんわーい。べーだ。

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アイアン・バタフライ "ベスト・オブ・アイアン・バタフライ〜ライト・アンド・ヘビー〜"
IRON BUTTERFLY "THE BEST OF IRON BUTTERFLY / LIGHT AND HEAVY"
 1曲目の「アイアン・バタフライのテーマ」を聴いた瞬間あまりの懐かしさに震えた。そうだ!あのデビュー・アルバム「ヘビー」は持っていたのだー、レコードで。今で言うたら「メカ・モスラ」みたいな鉄板のチョウチョと石垣でできた耳のイラストのジャケットだったー。輸入盤でワルツ堂で買ったのだったー。いやー、ほんまに懐かしい。5曲目までは「ヘビー」からの選曲だから当時のことが思い出されて涙!です。2枚目の「イン・ア・ガダダビダ」はキヨさんが持っていたのだ。

 しかし、3枚目の「ボール」は持ってなかったから、このアルバムからの選曲は懐かしくもなんともないから「しょーもない」曲ばっかりや。

 ライブ盤をはさんでの5枚目のアルバム「メタモフォセス」はブルース・イメージのマイク・ピネラが加入したゆうてボクらの中では話題になって、このアルバムも持ってる。音的には突然のイメージチェンジでとまどったけど今でも名盤やと思ってる。でも、このアメリカンな音は、この時もう一人新加入したギターの人がオールマンのディッキー・ベッツとバンド組んでた人らしくって、これがアメリカンの原因やったんやーと初めて気がついた。(ライナーノーツ読んで分かった)

 結局、懐かしさだけで他には何にもないCDでした。

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U2 "ベスト・オブ・U2 1980-1990"
U2 "THE BEST OF 1980-1990"
 この続編のベスト盤のレビューにも書いたけど、やっぱりボクはこっちの時期のU2の方が好きやなあ。
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キャプテン・ビヨンド "キャプテン・ビヨンド"
CAPTAIN BEYOND "CAPTAIN BEYOND"
 このページだけ見てたら今が2004年とは思えんね。まさに70年代じゃんー!いいねー!ロックは70年代だよ!

 元ディープ・パープルのロッド・エヴァンズがボーカルをやってた、72年のアルバム。なんと!「デュアン・オールマンに捧げる」とクレジットされてて。カプリコーン・レーベルから出てたのだ。へーっ!バリバリのアメリカンロックじゃん。
 ところが、内容は「トータルアルバム」と言える構成で、1曲目のリフや小サビのメロが2曲目以降にもちょっとずつ変化して登場するという、いわば「プログレ様式」のブリティッシュ風なのだ。
 録音も当時らしく左右のスピーカーをギターが駆け回ったり、スペース感ばっちりにエコー(ディレイ?)処理されてたり、懐かしい小細工がいっぱい。
 そしてこれがカッコいいーっ!!

 しばらくは70年代再発掘の楽しみが続きそうです。

 ドラムのボビー・コールドウェルって、あのAOR路線のボビー・コールドウェル本人なん??

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サヴォイ・ブラウン "ライブ・アンド・キッキン"
SAVOY BROWN "LIVE AND KICKIN'"
 あのサヴォイ・ブラウンが今だに活動を続けているとは知らんかったー。60年代後半のブリティッシュ・ブルース時代からまだまだ元気にやってるのだ。いやー、お疲れさんです。っちゅうてもギターのキム・シモンズさんだけがオリジナルメンバーで、後の人らは替わってるみたいやけどね。

 それにしても懐かしくて気持ちのいいホワイト・ブルースで、カッコいい!最近、この手のブルースっぽいロックってあんまりビビっとはこないようになったんやけど、こいつら元気いっぱいでシブい!

 泉たまも新曲はシャッフルのリズムの曲だし、またこーゆーホワイトブルースというかブルースっぽいロックというか、そうゆう時代(ボク的に)が来るんかもね。いやー、原点回帰というか、いい感じの出会いでした!

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アリス・クーパー "ザ・ベスト・オブ・アリス・クーパー〜マスカラ&モンスター〜"
ALICE COOPER "The Best Of Alice Cooper~Mascara&Monsters~"
 「スクールズ・アウト」ってどんな曲?って、ある子に聞かれて、そーいえばこの名曲の入ったCD持ってないやと思って買ったのがこのベスト。これがすごい!
 何がすごいって、連続5回リピートで聞いても飽きないのだ。

 曲のバリエーションがいろいろで単に「グラム・ロック」とかって決めつけられない高い音楽性。聞きようによってはJガイルズか?と思うようなのもあるし、ウエストコースト?ってのもある。それぐらいアリス・クーパーは器用に上手に歌ってる。歌うまいんやー!

 曲それぞれにアリス・クーパー自身の解説がついてて、これがまた裏話でおもろい。「イレクテッド」の録音中にジョン・レノンがスタジオに来て「この曲、ウチのポールならもっと上手に歌えるでー」とゆったらしい。それに対してアリスは「それはきっと正解だ」と答えてる。

 これは他のアルバムも聞き直してみる必要があるぞ!

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