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ここは最近買ったCDについて文句を言うコーナーです。
こういうのは完全な趣味の世界ですから、買うときの参考にはなりませんのんで、あしからず。

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タンジェリン・ドリーム "パイドラ" "ルビコン"
Tangerine Dream "Phaedra" "Rubycon
 まさに期待通り!絶対しょーもないでーと期待して買ったら、期待以上のしょーもなさ。やられたー!それも1枚¥1000やったから調子こいて2枚買ったからダブルパンチや。

 どんなプログレ系のバンドでも、シンセだけ使って、幻想的な神秘的な、または恐怖感のある「曲の一部分」ってよくあるじゃないですかぁー。(←最近の若いやつのよく使う言い回し)このドイツのバンドは、その一部分だけ使えば効果的でカッコいいかもしれんところを延々とやりよる!

 メンバーはこんなん演奏しててオモロイんやろか。不思議じゃ!まさにドイツ人じゃ。ドイツ人(70年代)の勤勉さ?に脱帽じゃ。

 発売当時は感動的プログレにハマってた時代やけど、このバンドにはなぜか警戒して1枚も聞いてなかった。それは正解やったわけ。プログレというより現代音楽というかシンセのサンプル集というか効果音CDみたいなもんやね。

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ザ・フー "トミー・デラックス・エディション"
The Who "Tommy~DELUXE Edition~"
 あな、懐かしや!レコードを買ったのは高校生のときかなー。「そうかー。ロックゆうのはメッセージがいっぱいつまってるもんなんやー。」と甚く感動したもんだ。ジャケットの歌詞カードを辞書ひきながら読んだもんだ。なんせ、劇だもんね、これ。ロック・オペラとか呼ばれとった。はっきり言って、これはボクに非常に大きな影響を与えたアルバムですよん。

 さて、デラックスになって、当時のスタジオでの「練習風景」とか「録音用デモ」とか「別バージョン」とかいろいろオマケがついてくる。まあ、そんなん、別に要らんわとゆってしまえばお仕舞いなんやけどサ。
 バンドやってる人が聞いたら、ハタとヒザをうって同感できるような音がいっぱい詰まっています。キース・ムーンのドラムはマイク1本録りしたらこんな音やったんやーとか、あの曲はもともとこういう素材だったんだーとかね。
 「ライブ・アット・リーズ」に入ってた「ヤングマン・ブルース」のスタジオ版なんて貴重かも。

 5.1サラウンドでも聞けるっちゅうのもいいかもね。

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キング・クリムゾン "エレクトリック〜ライブ・イン・ジャパン 2003〜"
KING CRIMSON "EleKtriK Live in Japan 2003"
 「ライブ・イン・ジャパン」と言われれば日本人クリムゾン・ファンならほっとけないでしょう。「ライブ・イン・ジャパン」なんてディープ・パープル以来じゃないの?なんだかうれしいよね、この言葉の響きが。
 スティーブ・ハケットが「東京テープ」というライブ盤出してたけど、やっぱり「ライブ・イン・ジャパン」って言われる方がうれしいで。
 でも見に行った大阪じゃなくて、東京での録音。始まり方とは大阪といっしょ。

 しかし、クリムゾンのライブゆうてもほとんどスタジオ版とおんなじやん。なんぼフリップ翁が日記に「あの日のモニターはおかしかった」とか「ヘッドホンの調子が悪くて」とか「ホテルの部屋が狭かったしインターネットもつながれへん」とか書いてても、やってる内容はいつもとおんなじやん。
 ロックバンドなら、あの日のあそこでのソロがすごいんだよねとか、あのときのあの曲のアレンジがCDと違っててとか、それこそフリップ翁お得意の「インプロビゼーション」の面白さとか、そーゆー面も欲しいよなー。

 いやぁ、ライブ盤としての出来はいいんですよ。

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ダイアナ・ロス "ラヴ&ライフ"
DIANA ROSS "THE VERY BEST OF DIANA ROSS LOVE & LIFE"
 「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」がボク的に特別な曲になっちゃったので、買いました。まあ、はっきりゆうて、この曲だけならマーヴィン・ゲイの方がいいけど、1曲だけのためにマーヴィン・ゲイはちょっとキツイかな?っと。それよりはダイアナ・ロスの方が曲のハズレはないしね。

 予想通り、ハズレの曲はない!ゆうてもやっぱりシュプリームスの時の曲はやっぱりええ!当時、ラジオとかで聞いて「なんとカワイイ声の人や!ぞくぞくくるがな!」と思ってた。「ラブ・チャイルド」なんか鳥肌モノやった。ところがテレビでシュプリームスのフィルムを見て「なんじゃ!土人じゃん!」って幻滅したのを覚えてる。しかし、ダイアナ・ロスはいくつになっても、あの頃のカワイイ声が出せるし、カワイイ雰囲気を持ち続けてる。すごい!

 現在の顔は相変わらずカワイイとは言えないけどね。マイケル・ジャクソンと「おうやん・ふぃーふぃー」を足したような顔ですわ。

 それにしても、このヒット曲の数はどうよ!ギネスブックにも載ってるらしいね。

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モントローズ "ヴェリー・ベスト・オブ・モントローズ"
MONTROSE "THE VERY BEST OF MONTROSE"
 73年から76年までの4枚のアルバムと87年の「MEAN」というアルバムから厳選された全18曲。これが、かなり質の高いハードロックで、アメリカンロックの典型的な音になってて、実は内心びっくり!
 この前買った「反逆のジャンプ」がまあまあ良かったんやけど、こうやってええ曲ばっかりのベストで聞いてみると、モントローズって実はカッコよかったんやーと再発見というか再認識した。

 ゆってみれば元ウインター・ファミリーやから、リック・デリンジャー風な感じを思い浮かべちゃうけど、そーゆー音じゃなくて、かなり「正統派?」なアメリカンロック。ドゥービーのハードな曲っぽいというか、初期のエアロスミスっぽいというか、かなりセンスもいい。

 サミー・ヘイガーの歌もいいし、ロニーのイフェクト類のさりげない使い方がハードなのに渋い!我々の年代にとってのハードロックのお手本みたいなハードロックがとっても気持ちいい!掘り出し物でした。

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スレイド "グレイテスト・ヒッツ"
SLADE "GREATEST HITS: FEEL THE NOISE"
 今、よく似た名前のハードロックバンドがあるらしいけど、このスレイドは懐かしいポップロックのスレイド。70年代に「カモーン、フィール・ザ・ノーオイズ」と歌っているのをテレビのビデオクリップでよく見た、あのスレイド。

 懐かしのヒット曲を聞き直してみよう!と思って買ったけど、懐かしかったのは、さっきの「カモーン、フィール・ザ・ノッオーイ」だけで、後の曲はちょっと聞いたことがあるなあ、ちょっと流行ってたなあ、こんなん知らんわっちゅうのんばっかりで、ガックリでした。

 しかし91年にもシングル出してたなんて・・・たまげたなー。

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シンディー・ローパー "アット・ラスト"
CYNDI LAUPER "AT LAST"
 ジャケット、カッコよすぎ。はっきりゆうてジャケットで買った。夜のマンハッタンをバックになぜかマンホールから姿を現すドレスアップしたシンディ姉ちゃん。裏は遠くに自由の女神を配置してそれに向かって両手を上げるシンディ姉御の後ろ姿。中を開けると左右見開きでマンハッタンの夜景。ボクが買わずに誰が買う!というデザインでしょ?

 中身はオールカバー曲。シンディちゃんが小さいときから聞きながら育ったという全13曲。ジャズもあれば魅惑のボーカルって感じのポップスもあれば60年代ロックもありと粒ぞろいの選曲。ボク自身も同じように聞いて育った曲もかなりダブっていてうれしい&うれしい。シャボン玉ホリデーでザ・ピーナッツが歌ってた・・・って感じで懐かしい。

 上品に歌ってても例のガラガラ声がポロっと出たりして、とってもいい雰囲気。「ステイ」とか「だーれのせいでもありゃしないーみんなオイラが悪いのさー」とか「アンチェインド・メロディ」とかおすすめもいっぱい。

 タイトルは「あー、あの不良娘で売り出したシンディも年とって落ち着いて、こんなボーカルアルバム出すようになっちゃったのねー、ついに・・・」っていう意味でわざとつけてるんかな?

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ピーター・ガブリエル "ヒット"
PETER GABRIEL "HIT"
 ロバート・プラントと同じくベスト盤です。去年のボク的ベストアルバムが前作「アップ」だったから言うんじゃないけど、この人のベスト盤はやっぱりちゃんとベスト盤に仕上がってます。ジェネシス辞めてからもリッパに、そしてそれ以上にロックしてます。

 紙のボックスケースから出て来たジャケットがこれだから大笑いでした。どっかのバンドのナベさんじゃんか、これ。

 名曲がずらーっと並んで、バージョン違いもチョコっと散らばっていて飽きずに楽しめます。でも「ヒア・カムズ・ザ・フラッド」はオリジナルで聞きたかったなー。

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ロバート・プラント "シックスティ シックス トゥ トンブクツ"
ROBERT PLANT "SIXTY SIX TO TIMBUKTU"
 1984年のシー・オブ・ラブ以降、ロバート・プラントが何してたんかが2枚のCDでよぉ〜く分かるベスト盤。結局のところ、ツェッペリン以降のこの人はロックしてなかったということなのね。バレちゃったよ。

 だってね、90年代の曲のいわゆる「テクノ臭さ」は失笑モノやもん。そーんなことしてたん、あ〜あ、バレちゃったーって感じ。

 まあ時々はいい曲もあるんやけど、すっげー!ゆう程じゃない。まあまあ程度。

 今年のメチャ売れDVDで見たロバート・プラントのカッコよさはどこにもないわ(ところが「ヘイ・ジョー」と「フォー・ホワット」だけはすっごいリアリティあるんですけどね)。

 ところでトンブクツというのはアフリカの国マリにある地名。トンプクトゥとも読まれるみたい。いまだにコレラが発生してるような国でイスラム教のモスクがきれいだそうです。西隣がモーリタニアですって。

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キング・クリムゾン "ライブ・イン・ギルドフォード"
King Crimson "Live in Guildford"
 またまたフリップ爺さんの個人的オタク趣味に付き合わされた。72年のライブ。当然メンバーはデビッド・クロスちゃん、フリップ翁、ジョン・ウェットン、ビル・ブラフォード、そして奇怪ジェミー・ムーア。いかにもこの5人のときの演奏です。いつもといっしょー。

 ところが!さすがのフリップ爺さんチにも残ってるテープが底をついてきたのか、不完全な録音のままCD化されるようになってきてしまった。

 「Larks' Tongues in Aspic(Part 1)」はいい感じ。いつものようにスリル満点。「Book of Saturday」と次の「Improv」は満腹後のたこ焼きという感じで、少々つらくなってくる。そして最後の「Exiles」に至っては途中でブチっと演奏がチョン切れて、突然また曲が途中から復活!したかと思うと何秒かで再びブチ切れるという最悪の処理。たこ焼きも無理して食ったのに次に出されたコーラが机の上にジャーっとこぼされて、ズボンまでびしょびしょって感じ。

 ちょいと、フリップの爺さん!そろそろギブアップ宣言出したら〜?

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