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ここは最近買ったCDについて文句を言うコーナーです。
こういうのは完全な趣味の世界ですから、買うときの参考にはなりませんのんで、あしからず。

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エイジア "詠時感〜時へのロマン〜"
ASIA "ASIA"
 80年代のプログレ系というのは、無理に「無視」してきた感じがする。バンドが出来たころだから、泉たまのメンバーとしては、プログレはやっぱ御法度でしょう。で、もうそろそろ時効?かなということで、最近は完全に「プログレ」にもどってしまった。そこで、当時は無視してたプログレ系を「衝動買い」することが多くなった。
 それでエイジア!これは1枚目。

 最近?のイエスがやろうとしていることは、もうすでにエイジアでやっちゃってたのね。正統派ロックの音でポップでメロディアスなメロディーと高度な演奏テクニック。意外とハマりそうよ、これは。ジョン・ウェットンのボーカルが、こういうメロディーにピッタリと合うのよ。ハードでテンポの速いロックなら歌えそうもないけど、こういう余裕のあるメロディーは情感たっぷりに歌えるから、いい感じよ。スティーブ・ハウのギターもシャカリキじゃないから安心して聞ける。フレーズが、かなりイエス風だし。バグルスから来たジェフリー・ダウンズも目立たないキーボードで雰囲気はよろしい。ただ、カール・パーマーだけはチョットいただけない。ここはビル・ブラフォード風なドラミングを期待しちゃうんだけど、案外クサイおかずばっかりで素人っぽいのが、もひとつかな?

 でも、82年全米No.1を10週連続ってんだからスゴク売れたのね。ジャケットはお馴染みのロジャー・ディーンです。はっきり言って、ええで、これは。

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プロジェクト X "ヘヴン・アンド・アース"
PROJEKCT X "HEAVEN AND EARTH"
 これはめちゃくちゃええぞ〜。
 クリムゾンの「コンストラクション・オブ・ライト」を録音してるときに、同時に録音していたという全曲インプロビゼーションのアルバム。やってるメンバーも今のクリムゾンといっしょ。信じられんけど、「コンストラクション」の曲はきちんと作曲されていた?作品らしいんやけど、こっちは完全なアドリブ?演奏。う〜む、あんまり違いが分からんが・・・。だいたい、あんな曲を何べんも練習してるってことが信じられん。

 しかし、緊張感はこっちの方が数段上!あっちもかなりの緊張感で次はどーなるんだろうという曲の展開やけど、こっちはこっちで、ハラハラドキドキ。これが即興?で演奏できるんだから恐るべし!!なんでそんなことができるんだべ?どんな練習しるんだべ?しかし、こわいぐらいのテクニックやね。もう、ええ年のオジンやのに・・・。

 ロバート・フリップがHPに書いてたけど、「最近になってやっと、クリムゾンの初期のころの曲を演奏できるようになった」って、いったいどーゆーことや?

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カーヴド・エア "ラブチャイルド"
Curved Air "Love Child"
 1枚目の「エアーコンディショニング」と見間違うようなジャケットで、あれ?と思ったら、なんと4枚目の「エアーカット(73)」を出した後のテープの段階でLP化されなかった未発表音源だそうで、ひょっとしたら・・・と思って買いました。

 結果は「無惨」でした。あの1枚目の雰囲気のある曲もあるんやけど、なんでブルースなんかするねん!なんでカントリーになるねん!こんなんフツーのダメ・ロックやん!っちゅう文句言いたくなるようなんばっかりでした。

 ダリル・ウェイとフランシス・モンクマンの代わりに、バイオリンもキーボードも弾ける人が入って、ギタリストも変わってるけど、ソーニャの歌があるから「ああ、これ、カーヴド・エアや」って分かる程度。

 なんと、ブライアン・イーノとかビル・ブラッフォードもその後メンバーになってた時期があるらしいです。そしてその後、ソーニャはポリスのドラマー、スチュアート・コップランドと結婚したそうです。別にめでたくもなんともないけどね。

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ロリー・ギャラガー "ライブ・イン・ヨーロッパ"
Rory Gallagher "Live in Europe"
 あっれぇ?1曲目の「メッシン・ウィズ・ザ・キッド」って、オレの知ってるバージョンとちがうアレンジでやってるやんか。おっかしいなあ。このアルバムとちゃううんかなあ、あのアレンジ。「チーラアーリーラー、チレリレリッ」のパターンのやつ。まあ、ええけどさ。

 ライナーノーツ読んでびっくりしたけど、ストーンズのミックテイラーが抜けたとき、入れへんか〜って誘われたんやてえ。音楽性がちがうゆうて断ってんてー。シェー、これはびっくりや。ひょっとして、ロン・ウッドのかわりにロリー・ギャラガーがストーンズやってたかもしれんなんて・・・。

 やっぱり、こいつは根っからのブルース好き好きギタリストやから、ストーンズではでけへん男やね。ギャリギャリ弾いてるかと思ったら、生ギターで古くっさいカントリーブルースみたいなんもやりよるしね。72年のアルバムやけど、ブルースもんはいつのんでもエエわー。いろいろパターンでやってくれるから、ブルースばっかりでもOKよ、ロリーちゃん。

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キング・クリムゾン "ザ・コレクターズ・キング・クリムゾンvol.3
King Crimson "The Collectors' King Crimson Volume Three"
 「コレクターズ」シリーズも3作目。
 DGMレコードのキング・クリムゾン・コレクターズ・クラブという、ファンクラブみたいなのがあって、これに年会費を払って入会してると、オマケみたいに時々送られてくるCDがあるんだけど、それを日本ではこうして「日本独占販売」とか銘打って堂々と売ってるわけ。なんか、しゃくにさわるから、ファンクラブの方に入ろうかなあ。そしたら、勝手に送ってくるから買わなくてもいいもんね。
 今回の3枚組は98年のプロジェクト4のライブ、94年の「VROOOM」の録音の時のリハーサル曲集、そして72年のスタジオ・ライブという内容。

 プロジェクト4は、もともとのアルバムがライブだったから、同じ曲のヴァージョン違いというだけ。94年のも「ヴルーム」に入っている曲の前の段階というか、これをもうちょっとアレンジしなおしたら「ヴルーム」になったという資料みたいなもの。いいのは74年のライブ。メンバーがフィリップさんと「メル・コリンズ」「ボズ・バレル」「イアン・ウォレス」この4人。これは貴重やね。「アイランズ」の時のメンバーやねん。「アイランズ」からは「セイラーズ・テイル」だけ演奏してる。あとはそれより前のアルバムの曲。「21世紀」もやってる。

 vol.1にも同じメンバーでやってる72年のライブがあったけど、そこでは「サーカス」を演奏してる!!これはすごいでしょ!!
 こうやって、フィリップさんが昔の音源を掘り起こして、空白の時代を埋めてくれるのはいいことやけど、聞く方としては、どれがどのときの演奏でメンバーは誰で・・・と確認するのが大変ですわ。

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ザ・フー "フーズ・ベター・フーズ・ベスト"
The Who "Who's Better,Who's Best"
 フーのアルバムは「トミー」以降なら持ってるけど、昔のシングル・ヒット時代はあんまりシランわけ。で、これ買っちゃった。88年のアルバムで、結成25周年記念のベスト・アルバム。

 ジャケットのピート・タウンゼントがメッチャめちゃ高くジャンプしてる写真がいいなあ。すごい跳躍力やで。オリンピック級ですわ。それにロジャー・ダルトリーがマイクふりまわしてクチとんがらかしてるのもいい。この前、パーフェクTVでやってた最近のライブでもロジャーさんはマイクをふりまわしてたけど、ちょっとぎこちなかった。でも、あれはカッコいい。マイクの根元がちょんぎれへんかなって心配になるけど、なんかテープみたいなもんで補強してるから大丈夫なのさ。

 曲的には、やっぱり昔の曲は「昔の曲」やった。なつかしい雰囲気というかフ−らしくせねば!みたいなとこあるね。「トミー」のピンボールと「ネクスト」のババオライリーはええでー。

 そうそう。アカデミー賞をとった「アメリカン・ビューティー」の予告編で「ババオライリー」が鳴ってたけど、これって本編でも使われてたんかなあ。誰か知りませんか?映画は見てないので分かりませんねん。

 (その後「アメリカン・ビューティー」を見ましたが、本編ではこの曲は使われていませんでした。)

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キング・クリムゾン "ザ・コンストラクション・オブ・ライト" 
KING CRIMSON "the construKction of light"
 プロジェクト・シリーズも4作出したところで、とうとうキング・クリムゾンとしての新作が登場。なんと、今回はダブル・デュオという編成。ロバート・フリップ翁とエイドリアン・ブリュー、トレイ・ガン、そしてドラムはパット・マステロットのみ。
 帯には「進化の果てに辿り着いた比類なきヘヴィ・ロックの世界。世紀末キング・クリムゾン、降臨。」と、仰々しい文句が。アンタ、「降臨」って、ゴジラのまねやがな。「スペースゴジラ戦」のコピーは「破壊神降臨」だったのだ。ちなみに「ゴジラ2001」では、昔のラドンのエサだったメガヌロンが登場して、例によって3段階変身してゴジラと戦うらしい。オモシロなさそうー。

 しかし、1回や2回聞いたって、これは分かりません。なんと形容していいんでしょうね、この音楽は。4分の11拍子とか8分の9拍子とか、わけのわからんリズムが延々と続きながらも、ギターとかの音数は恐ろしい程多くて、こんなフレーズを練習してるのかと思うと、コワイほどのギター・オタクやねー、フリップさん。ジャケットのデザインも前作までとは完全にコンセプトを変更してるから、これは「新しい」キング・クリムゾン(第6期)ってことなんでしょうね。今日から毎日聞いて、だんだんハマっていく自分がコワイです。ファースト・インプレッションとしては、プロジェクト4の方がインパクトあったなあ。しかし、驚異的な演奏力です。

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フェア・ウォーニング "フォー" 
FAIR WARNING "Four"
 新しいバンド発掘シリーズその2(自分としては、発掘その1はドリーム・シアターだったんだけどね。)
 なんとなく、これかなって買ってしまったけど、これがイイ!!今どきのハードロックは「ついていけん」とこあるんやけど、このバンドは「古典的」というか、古くはディープ・パープル、そしてエアロスミス、それからヴァン・ヘイレンというような「ハードロックの王道」をいってるのだ。
 なんせ、ボーカルが声いい。歌い方がいい。一生懸命歌ってる。メロもいい。ギターはさすがに今のバンドだから、超バカ・テク。でも、ハードロックだ〜っていう曲ばっかりで、なぜか、安心。いいねー。おっさんも楽しく聞ける若者のバンドですわ。

 曲によっては、アレンジも凝って、なんでスコットランド??みたいなのもあったりして、飽きません。ルックスはガクッだけどね。

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イエス "ドラマ" 
YES "DRAMA"
 ジョン・アンダーソンはおれへんし、リック・ウェイクマンもおれへんし、もう、あの時のイエスとちゃうやん。だから、今まで買う気も起こらんかったんやけど、不思議なもんで、なんか「昔からのツレ」ゆう気持ちがあって、他に欲しいのんもないし、買っといたろかーってなっちゃうことって、ないッスか。
 トレバー・ホーンのボーカルはちょっとかん高いところがジョン・アンダーソンっぽいんやけど、でも太い声もだします。だから、かなりハードです。曲はこいつが書いてるから、昔のイエスっぽさはあんまりありません。でも、イエスにはいったこっちゃし、それらしい曲もかかなあかんかなーってとこが中途半端になってる原因でしょう。

 だめだ、こりゃ。

 こっちは「あの時のイエス」を聞きたいわけでもないのに、中途半端だからダメ。
 ジャケットはおなじみのロジャー・ディーンの絵やけど、色の使い方がこの人らしくなく、赤とか真っ黒とか、やらしいです。だめだ、こりゃ。

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ピンク・フロイド "パルス" 
PINK FLOYD "p・u・l・s・e"
 ロジャー・ウォーターズが抜けてからのピンク・フロイドは「バンド」というよりも「ユニット」という感じでイヤだったんだけど、これが逆によかった。ええわー。うるさいヤツが抜けたおかげで、あとの3人、好きなことをのびのびできるようになったんかなあ。よかった、よかった。ええわー。

 ライブ盤は初めてのはずだけど、スタジオ・ミュージシャンがバックをかためてくれてるから、演奏力はしっかりしてるし、きれいだし、4人の時代なら無理だったライブ盤ができて、よかったねー。ええわー。
 ほんまはビデオで買いたかったけど、ビデオやったら、しょっちゅうは見ないし、見ながら何かするっちゅのもでけへんし・・・ほんでCDにしたけど、やっぱり、ステージの派手さは見たかったかなー。でも、ええわー。

 「狂気(ダーク・サイド・オブ・ザ・ムーン)」のアルバムを全曲再現してるのも聞き物だけど、なつかしい「天の支配」が上手な演奏で聞けるってのがうれしい。ええわー。

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